キャリア支援

フランス語フランス文学科Aさん(都市銀行内定)

部活動とアルバイトで培った「人と向き合う能力」を生かして

大人としての自覚

大学では、体育会系の部活動に入りました。ところが、最初は何人かいた同期がどんどんやめてしまって、気づいたら私一人になっていたんです。高校生までの私だったら、たぶんそこで自分もやめてしまっていたと思います。
でも大学生になって、「自分はもう大人なのだから簡単に逃げ出してはいけない」という意識が強くありました。やがて社会に出ることを強く意識していたからです。社会人になったら自分を甘やかして何かを途中で投げ出すことは決してできない。ならば社会人になるための助走期間である今のうちにしっかり物事を継続していく力をつけて責任ある行動をとろう。そうしなければ、社会人になったときに通用しない人間になってしまう——。そういう思いがあったので、このときは「自分は絶対に続ける」と決めて周囲に宣言していました。

人を理解しようとすることの大切さ

部活動で上級生になってからは、様々な個性や事情のある後輩たちとよく話をするようしたり、一人で仕事を抱え込まず、みんなを信じて割り振ることで、それぞれの居場所を実感してもらうように気をつけていました。先輩がたにもアドバイスや協力をいただきました。「やめたい」といってきた後輩もいましたが、そういう時は決して彼女の考えや事情を否定せず、彼女自身の気持ちを理解するように心がけました。それが良かったのか、たくさんの後輩が部活を続けてくれています。人は理解してもらえたり、存在を認めてもらえたりすることが重要なんだと気づき、改めて真摯な気持ちで向き合うこととコミュニケーションの大切さを実感しました。

アルバイトでは、スポーツ・インストラクターや飲食店チェーンの苦情処理の仕事をして、部活動以上に様々な方たちと接する機会に恵まれました。お客様の年齢層やクレームの内容、求めているもののそれぞれが多種多様でしたから、お客様にとって最適な対応は何なのかを常に考えなければなりませんでした。最適な対応を考える上では、やはり相手の話をよく聞いて理解しようとすることが大切だったと思います。アルバイトでそれにチャレンジできたのは、とてもよい経験になりました。アルバイトだからといって中途半端にはせず責任感を持って取り組んだことで、忍耐力もつきましたね。

この2つの経験は、就職活動をするにあたって、仕事に対する考え方や向き合い方の基本になったと思います。漠然と人と向き合う仕事がしたいと考えるようになりました。

キャリア支援課のサポートを受けて

1年生のころから、就職は意識していました。だから授業はちゃんと受けて、よい成績を取れるように勉強していました。また、キャリア支援課がいろいろ支援してくれるのは知っていましたので、1年生のころから「キャリアの日」のセミナーに親子で参加するなど、積極的に関わるようにしていました。

金融の世界に興味を持ったのは、3年生のときに損害保険会社にインターンシップに行ったこときっかけです。金融というとお金を相手にしているイメージがあったのですが、いろいろと知り得ていくうちに、金融が本当は「人と向き合う・人を大切にする」仕事だと気づいたんです。お客様からお話を伺ってニーズを引き出し、その解決策を提案するという仕事は、まさに自分の望む仕事の形でした。それに金融業界は就職後も資格の取得が必須なので、社会人として自分の根幹になる知識を身につけられることと、常に向上心が必要な環境という点も魅力でした。

3年生になるとキャリア支援課の方と学生全員が面談します。今から思うと、これはキャリア支援課に通うよいきっかけになりました。説明会が始まり、エントリーシート(ES)提出などの就職活動中は、毎週のようにキャリア支援課に通って、職員の方のアドバイスを受けました。自分の強みは何か、それをどのようにアピールしていけばいいかを一緒に考えてもらったんです。キャリア支援課の職員の方の多くは民間企業出身の方でしたので、企業の実態や仕事に対する考え方がとても参考になりましたし、まるで親のように相談にのってくれたので、心強かったです。選考面接が始まるころになると、時には週に何度もキャリア支援課に足を運びました。
キャリア支援課には就職活動の不安もたくさん聞いてもらったり、面接の直前に勇気づけてもらったりもしました。また総合ガイダンスをはじめ、各種セミナーやワークショップを多数、開催していただき、それにも参加していました。本当にお世話になりました。

学生生活を振り返って

授業、部活、アルバイト、それに学園祭の実行委員もやって、とても忙しい4年間でした。でも教職員の方との距離が近く、授業をとても安心して受けることができたので、忙しくても不安はありませんでした。何事にも本気で打ち込んだことは、就職活動でも自分の強みになりました。「距離の近さ」や「親しみやすさ」というのは、白百合女子大学の特徴だと思います。素晴らしい友人や教職員の方々と出会うことができたおかげで、充実した大学生活を送ることができました。白百合に来て本当に良かったと心から思っています。

これからの夢

実際にお客様と対面できる職種なので、銀行では窓口業務をやりたいと思っています。いろいろな人のお話を伺い、そのご要望に的確に応えて、少しでも早く信頼される行員になりたいです。
それから、今はあまり部活動内をのぞくと、現役生とOGの交流がないので、これからはそういうつながりを作っていきたいですね。私も微力ながら今年から始まった「学生アドバイザー」の一員として、3年生の皆さんに就活体験をお話させていただく機会を幾度となくいただきました。
人と向き合って、つながることでしか得られないものがあると思うんです。自分が先輩たちや教職員の方々に支えてもらって成長できた分、今度は自分が社会人になってから、学生たちの力になりたいです。

Page Top