専攻主任メッセージ

 
写真:発達心理学専攻主任

人間の心の豊かさや
奥深さにチャレンジしてみませんか

発達心理学専攻 主任
宮下 孝広  教授

心理学は人間の心の仕組みと働きについて研究する学問であり、発達心理学は受精の瞬間から死にいたる過程で、その心がどのように変化していくのかを研究する領域です。人間の場合、心は、その人が発する言葉を含む行動に表れます。心理学では実験や調査といった手法を駆使することで客観的に行動を観察し、その背後にある心に迫ろうとしています。もちろん人間の振る舞いを見てそれを理解しようとすることは私たちが日常的に行っていることですが、心理学的な観察がそれと違うのは、研究の蓄積によって打ち立てられてきた理論と知識に基づいているところです。発達心理学専攻に入学されるみなさんには、これらの学問的知見を学び、心理学的な研究手法を身につけていただいて、ともに人間の心の豊かさや奥深さにチャレンジしていただきたいと願っています。


みなさんは「朝は4本足、昼は2本足、夕方になると3本足。この生き物はな~んだ?」というなぞなぞをご存知でしょうか、ギリシャ神話でスフィンクスが問いかけたもので、答えはもちろん「人間」です。人の生涯にわたる変化を比喩的に表したものとされています。2本足で歩くことはほとんどの大人にとって当たり前のことです。しかし、生まれたばかりの赤ちゃんは歩くことができません。誕生後およそ1年を経てようやく立ち上がり、そして歩き始めるのです。初めて歩いた場面に立ち会った方は、その劇的な変化に目を見張ることでしょう。発達心理学の研究者も同じような思いを分かち持っています。歩けるようになるという変化は、なぜ、どのようにして生じるのか、そのことの探究を通して、人間が歩くことにはどのような意味があるのかを考え、人間の発達を見守るさまざまな立場の方々の役に立とうとしているのです。


大学を卒業した後、みなさんは将来をどのように展望されているでしょうか。発達心理学を学んで、保育・幼児教育に携わろうと考えている方、発達に問題を抱える人々を支えようとしている方も多いことでしょう。仕事としてではなくとも、自分の子育てのとき、そして自分がこれからの人生をどのように生きるか考えるときにも、発達心理学を学ぶことの意義は大きいと思います。もっと言えば、生きることそのものが発達心理学の実践活動だと考えることもできます。ぜひ、ご一緒に学びましょう。

 
 
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