学びの内容
土橋 久美子 准教授

ドバシ  クミコ

土橋 久美子 准教授

専門分野

専門分野:幼児教育学、保育環境、児童文化

研究分野:保育指導法・言語表現・遊び環境

自己紹介・学生へのメッセージ

学生時代の幼稚園実習での子どもとの出会いに感動し、保育者の道に進みました。これからは、学生のみなさんに、子どもたちと過ごす楽しさ、喜び、キラキラの種を伝えていきたいと思います。

担当科目
■人間総合学部 初等教育学科
保育内容総論
教育実習(幼・小)
教育実習(幼・小)事前事後指導
保育体験Ⅰ・ⅡB
領域言葉
保育・教職実践演習
初等教育基礎演習A
初等教育演習
卒業研究
担当科目の内容
■人間総合学部 初等教育学科
 
◇保育内容総論
保育において「遊び」をどのように捉えるのか、また、子ども理解を通しての保育実践の在り方を考えながら、保育のベースを豊かなものにすることを目指します。保育現場での事例をもとに、具体的な子どもの姿を捉えながら、様々な角度から学んでいきます。
 
◇教育実習(幼・小)
幼稚園教育実習の事前事後指導を行います。事前指導では、保育記録の意義、実習日誌の記述方法、指導計画の考え方と指導案作成、保育実技など行います。実習終了後には、各自の実習経験に基づくディスカッションを通して、幼児教育に関する理解を深め、今後の自己課題へとつなげていきます。
 
◇保育体験Ⅰ・ⅡB
8回の授業のうち4回は調布市近郊の保育所で体験的に学び、残りの4回は保育所での学びを振り返りながら学びの系統化を目指します。保育体験ⅡBは、保育体験Ⅰでの学びの延長線上に設定されています。保育体験で作成した記録、レポート等を活用しながら振り返りの授業も進めていきます。
 
◇領域言葉
児童文化財の特徴や活用方法などの講義を通して、言葉の発達についての知識、生活や遊びを通じて言葉を育むうえでの保育者の役割などについて学びます。具体的な子どもの姿を通して、子どもの言葉の発達過程の理解を深め、発達の課題に即した援助、環境構成のあり方について、様々な角度から考察します。また、保育に役立つ言語表現教材とは何か、実際に教材を用いて実践計画立案と保育実践を行います。

◇初等教育基礎演習A
具体的な子どもの姿を通して、子どもの言葉の発達過程の理解を深め、発達の課題に即した指導および援助について学びます。言葉の発達過程および絵本、紙芝居などの児童文化財についての基礎知識を受講生がすでに学んでいることをふまえ、子どもの言葉表現を支え、イメージや遊びを豊かに育む子どもの感性を育てるための保育者の援助や環境構成のあり方について、様々な角度から学んでいきます。

◇初等教育演習
教育・保育に関わる研究・実践分野についての研究課題と方法について修得し、4年次の卒業研究の構想を明確にしていくことを目標とします。将来、教育者・保育者となる者として教科指導や教育・保育の各領域に関する理論と方法について学び、また教育・保育現場で生じる問題に対しての専門的研究と課題解決に向けた教育・保育実践に繋がる研究視点や手法を学び、卒業研究に繋げる力を培います。

◇卒業研究
幼児教育の現代的な課題に関するテーマ、保育現場における遊び文化に関するテーマ、保育現場の環境に関するテーマを中心に卒業研究を進めます。前期は、各自の研究テーマに即しての文献研究や教材研究を行い、後期は各自の研究内容を報告し合いながら、お互いの研究を検討し合い、各自の研究をまとめていきます。
 
業績
■著書
  • 『保育・教育実習 フィールドで学ぼう』(共著)同文書院 2006年
  • 『4歳児の保育カリキュラム』(共著)チャイルド本社 2006年
  • 『保育・教育課程総論』(共著)大学図書出版 2014年
  • 『保育に役立つ言語表現教材 第2版』(共著)みらい 2018年
  • 『新版 保育・教育課程総論』(共著)大学図書出版 2018年
  • 『保育・教育カリキュラム論』(共著)大学図書出版 2020年
  • 『先生になろう!音楽編』(共著)スタイルノート 2020年
  • 『子どもの姿からはじめる領域・環境』(共著)みらい 2020年
  • 『実践 心ふれあう子どもと表現』(共著)みらい 2021年

■論文
  • 幼児初期の身体活動に関わる保育環境について(1): - スウェーデンの保育体験から見えたもの - 研究ノート(共著)、白百合女子大学初等教育学科紀要「保育・教育の実践と研究」8号、2023年
  • 幼稚園に通う幼児の保護者の食事に関する困りごと 研究ノート(共著)、仙台白百合女子大学紀要  27号、2023年
  • フィンランド、オランダ学校訪問視察報告 研究ノート(共著)、白百合女子大学初等教育学科紀要「保育・教育の実践と研究」8号、2023年
  • 乳幼児期の身体活動に関わる環境についての研究(2)−「身体活動に関わる保育環境尺度試行版」の作成(共著)、千葉大学教育学部研究紀要第70巻、2022年
  • 乳幼児の身体活動に関わる保育環境研究の展望と課題(共著)、白百合女子大学初等教育学科紀要「保育・教育の実践と研究」6号、2022年
  • 表現形態の融合を目指した授業「領域表現」の可能性を探る−複数教員による遠隔授業における試み−(共著)、白百合女子大学初等教育学科紀要「保育・教育の実践と研究」6号、2022年
  • 乳幼児期の身体活動に関わる環境についての研究(1)−保育環境における評価スケールの比較−(共著)、千葉大学教育学部研究紀要第69巻、2021年
  • 保育現場における著作権認識の現在−保育者は著作権を理解しているか−(単著)、白百合女子大学研究紀要第56号、2020年
  • 音楽に関わる科目間連携の試み その1(共著)、白百合女子大学初等教育学科紀要「保育・教育の実践と研究」4号、2019年
  • 意欲や主体性を育む幼児教育:領域「健康」「人間関係」「環境」からみた日本とニュージーランドの比較(共著)、白百合女子大学初等教育学科紀要「保育・教育の実践と研究」4号、2019年
  • 夏季研修における体験学習に関する取り組み:学生の学びに関する検討(共著)、白百合女子大学初等教育学科紀要「保育・教育の実践と研究」4号、2019年
  • 教育プログラム推進と地域連携活動の在り方に関する検討−エデュテイメント大学活動を通して(2)−(共著)、白百合女子大学研究紀要第54号、2018年
  • 「特別な配慮を要する幼児」に対する保育のあり方について(単著)、白百合女子大学初等教育学科紀要「保育・教育の実践と研究」創刊号、2017年
  • 遊び文化構築の方略に関する研究−保育における手つなぎ鬼のアクションリサーチからの検討−(単著)、白百合女子大学初等教職課程論集第8号、2016年
  • 保育観と保育実践—自らの保育観を問うとは−(単著)、白百合女子大学児童文学・文化専攻 開花宣言8号、2016年
経歴
■経歴
文京学院大学大学院人間学研究科 人間学専攻修了(人間学修士)
立教女学院短期大学卒業後、幼稚園教諭として私立幼稚園や未就園児グループなど、保育現場に約16年携わる。その後保育者養成にシフトし、立教女学院短期大学非常勤講師、鶴見大学短期大学部非常勤講師、白鴎大学教育実習担当専任講師、白百合女子大学文学部児童文化学科児童文学・文化専攻専任講師を経て、2018年4月より白百合女子大学人間総合学部初等教育学科准教授となる。

■所属学会
日本保育学会
日本保育者養成教育学会
子ども社会学会
日本乳幼児教育学会
日本自然保育学会

■社会貢献・地域連携
東京都台東区指導者育成者会副会長
東京都子育て支援員研修会講師
福音館栃木県絵本講師
東京都台東区民話と伝承遊び普及委員会副委員長
学校法人かしのみ学園調布多摩川幼稚園評議員
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