学びの内容
大貫 麻美 教授

オオヌキ アサミ

大貫 麻美 教授

専門分野

科学教育

自己紹介・学生へのメッセージ

ごきげんよう。私は、理科や算数という自然科学系の教育科目の特徴や、その指導法に関する授業を主に担当しています。理科や算数は、決して専門用語や公式を覚える科目ではありません。私達を取り巻く環境や私達自身の中にある「不思議」が全て、学びの対象になります。「不思議」を見出す力、見つけた「不思議」を追究・解明していく力、自分の考えや得た知見について他者と議論する力こそが、科学教育(自然科学系の教育)で培いたい学力です。そうした力の育成には、どういう指導法が有効でしょう。それを皆様と協議できることを楽しみにしています。

担当科目

 ■人間総合学部 初等教育学科
理科 算数 初等理科指導法 初等算数科指導法
初等教育基礎演習A 初等教育演習1・Ⅱ 卒業研究

担当科目の内容

■人間総合学部 初等教育学科
◇理科◇
小学校学習指導要領に基づき,理科という教科の特性や内容,そこで扱われる自然科学の内容や科学的概念の構築に関する理解を深めます。また、理科教育に関する国内外の動向や、他教科との関連、幼少期からの学びの過程などについても理解を深めます。これらを総合して,理科教育に携わる者として必要な基礎的素養を修得します。

◇算数◇
小学校学習指導要領に基づき,算数という教科の特性や内容,そこで扱われる数量・図形等の概念やデータの活用等に関する理解を深めます。また、算数教育に関する国内外の動向や、他教科との関連、幼少期からの学びの過程などについても理解を深めます。これらを総合して,算数教育に携わる者として必要な基礎的素養を修得します。

◇初等理科指導法◇
理科という教科や、そこで行われる協議、観察、実験等の活動の重要性を理解した上で、子どもの学習を見取り、評価していくために有効な手法についても学び,学習者の考えに沿った理科教育の方法論について理解を深めます。そして、それに基づいて授業を計画し、模擬授業により教育者としての立場を経験するとともに,学習者の視点に立ったものの見方や考え方を広く認識できるようにします。

◇初等算数科指導法◇
算数という教科や、そこで行われる数学的活動とその重要性を理解した上で、子どもの学習を見取り、評価していくために有効な手法についても学び,学習者の考えに沿った算数教育の方法論について理解を深めます。そして、それに基づいて授業を計画し、模擬授業により教育者としての立場を経験するとともに,学習者の視点に立ったものの見方や考え方を広く認識できるようにします。

業績

■論文

  • 大貫麻美・鈴木誠:生命科学に関して幼児期に育むべき資質・能力に関する論考: 米国・オーストラリア・フィリピン・フィンランドの幼児教育を手がかりとして, 理科教育学研究, Vol. 63, No. 3, pp. 513-526, 2023.
  • 三宅志穂・大貫麻美:初年次女子大学生向けの生命倫理教育テーマとしての「終末期」の検討:5Eモデルを導入したプログラム開発を通して, 理科教育学研究, Vol. 63, No. 1, pp. 169-178, 2022.
  • ⾦本吉泰・ ⼤貫⿇美・⼿代⽊英明・鈴⽊誠︓コンピテンス基盤型⽣物教育の提案, 理科教育学研究, Vol. 60, No. 1, 15-25, 2019.
  • 原口るみ・大貫麻美・土井美香子:科学的な「読み」を実現する支援の要素に関する理論の構築と実践研究ー小学校における「空気」の出前授業と図書の時間連携の理科読事例の分析ー,学校図書館学研究,Vol.19, 5-16, 2017.
  • 髙山真記子・大貫麻美: 「生命の連続性」概念系に関する理解を深める言語活動と支援の在り方に関する一考察~単元「動物の生殖と発生」におけるコンセプトマップ法を用いた振り返り活動~,理科教育学研究,Vol. 55,No. 3,pp. 363-369,2014.
  • 大貫麻美・高山真記子・福岡敏行: 環境問題に関する協同的な学びの場における個の学び~中学校の「総合的な学習の時間」を通して~,理科教育学研究,Vol. 51,No. 3,pp. 189-199,2011.
  • 大貫麻美:非理系学生に保持されている科学概念に関する基礎研究~幼稚園教諭及び保育士を志す専門学校生を対象に~,日本教科教育学会誌,Vol. 32,No. 3,pp. 51-60,2009.
  • 大貫麻美: 教科教育法における構成主義的立場に立った教員養成に関する研究~数学教育および理科教育におけるストランドマップとコンセプトマップを用いた実践~, 日本科学教育学会研究会研究報告,Vol. 21,No. 5,pp.31-34, 2007.
  • 福岡敏行・大貫麻美・井上典子・田中保樹: 「自分」ラベルを導入した概念地図法による概念の主観的側面を表出する新たな試み,理科教育学研究,Vol. 45,No. 3,pp. 43-50,2005.


 ■研究代表としての科研費採択

  • サスティナビリティ・コンピテンシーを培う幼児向けSTEAMプログラムの開発と評価, 基盤研究(B),No. 22H01067,  2022年度~2026年度.
  • 未来を生きる女子の生命観と自己決定力を育む生命科学教育研究~私立学校を事例として,基盤研究(B),No. 17H01982,2017年度~2021年度.
  • 新しい生命科学教育の根幹を担う日本独自の学際的幼児教育プログラムの開発, 挑戦的萌芽, No. 16K12769, 2016年度~2018年度.
  • 幼年期の子どもがもつ科学的思考の萌芽とそれに呼応した支援に関する実践的研究, 若手研究(B), No. 25870693, 2013年度~2015年度.
  • 大学の教員養成における地域の教育現場との連携協力に基づいたプログラム開発, 若手研究(B), No.21700823, 2009年度~2010年度.
経歴

経歴
湘南白百合学園 卒業、横浜国立大学教育学部 卒業(学士(教育))、横浜国立大学大学院教育学研究科 修了(修士(教育学))、東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科学校教育学専攻自然系教育講座 修了(博士(教育学))。非常勤講師として、湘南白百合学園中学・高等学校、横浜国立大学教育人間科学部、千葉大学教育学部、東京学芸大学教育学部などに勤務しながら、科学教育(自然科学系の教育)の実践的研究を進める。2007年度は聖ヶ丘教育福祉専門学校に専任教員として勤務。2008年度からは8年間、帝京平成大学現代ライフ学部児童学科に、助教(2008年度)、講師(2009年度~2013年度)、准教授(2014年度~2015年度)として勤務。
白百合女子大学へは、2005年度から2015年度まで文学部非常勤講師として勤務し、「初等理科指導法」及び「初等算数科指導法」を担当。2016年4月に人間総合学部初等教育学科に准教授として着任、2023年4月より教授として勤務。

■主な所属学会
日本理科教育学会 
日本科学教育学会 
日本教科教育学会 
日本生物教育学会
日本教師教育学会 
日本保育学会 
日本乳幼児教育学会

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