白百合女子大学大学院パンフレット
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14.8%12.8%12.8%14.9%29.8%14.9%本専攻は、これまで発達心理学および臨床心理学の研究者や専門的職業人を輩出してきました。博士課程(前期)はこの実績に基づき、上に述べた専攻設置以来の初心を受け継ぐ「発達心理学コース」と、発達障害および心理臨床に関する実践的な社会的ニーズの高まりに対応する「発達臨床心理学コース」の2コース制をとっています。●発達心理学コース博士課程(前期)2コースそれぞれにおける学修・研究を基盤として、自身の専門的な関心に基づく研究を発展させ、博士学位論文の作成・提出を目指します。発達心理学および発達臨床に関する理論や知識、技能について高度な内容を修めることはもちろんですが、学界および社会に対して貢献できる研究成果が得られるよう、専攻全体でサポートしていきます。博士課程(前期)博士課程(後期)人間の生涯発達について研究する発達心理学の講義・演習を中心に、認知心理学、社会心理学、臨床心理学等の諸領域について学修するとともに、発達臨床センターを拠点として、発達障害や心理臨床に関する実践的な問題を、実習を通して学修します。また、生涯発達研究教育センターでの共同研究・実践活動等に参加することを通して、研究の視野を広げ、発達心理学の社会的な意義に応え得るような研究を目指します。●発達臨床心理学コース子どもの発達臨床を中心に、発達障害や心理臨床に関わるさまざまな問題と、それに対する臨床心理学的な対応について学びます。発達心理学、臨床心理学等にとどまらず、隣接する諸科学についても学修し、将来臨床・実践の現場に出た際に、多様な職種の方たちと協働できる基盤を作ることも心がけています。発達臨床センターを拠点として、実習を行いながら実践的な力量を養うと同時に、臨床心理学的な観点からの発達研究にも取り組みます。●受験資格取得対応コース国家資格•公認心理師両コース受験資格取得可能認定資格(財)日本臨床心理士資格認定協会指定第1種校•臨床心理士発達臨床心理学コース生のみ受験資格取得可能(社)臨床発達心理士認定運営機構•臨床発達心理士両コース受験資格取得可能04発達心理学専攻では、修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる能力を身につけるため、以下のように 教育課程を編成・実施する。■博士課程(前期)1) 発達心理学・発達障害および臨床心理学、さらには隣接諸領域に関する専門的な理論や知識、また研究方法や臨床的な技能を身につけるために、発達心理学を中心に心理学および臨床心理学の各領域にわたる講義科目・演習科目を設置している。2) 本学附属の発達臨床センターや学外の医療機関・学校等における実習科目を開設している。これは臨床心理士、及び公認心理師の資格試験の受験要件を満たすようにしている。加えて、生涯発達研究教育センターが開催する研究会に参加することを求め、学内外の研究者の研究発表と討論の場に参加して学ぶ機会を設けている。3) 本課程の学修の集大成として修士論文研究を課している。発達心理学および発達臨床心理学、さらには隣接する諸領域の研究動向への関心に基づき、「修士論文指導」科目において指導教員から「論文審査基準」について指導を受けつつ研究を進める。その成果を「修士論文(中間)発表会」で口頭発表したり、『発達臨床センター紀要』・『生涯発達心理学研究(生涯発達研究教育センター紀要)』に投稿したりすることを通じて、研究発表の現実的な仕方についても学ぶことを期している。■博士課程(後期)1) 「研究指導」科目においては、「論文審査基準」に掲げる各項目の内容に沿って指導教員とともに検討しながら、創造的な思考に基づき博士論文作成の過程を進めていく。あわせてこの科目では、国内外での学会発表におけるポスターや発表原稿の作成、口頭発表の行い方、ジャーナル・ペーパーの作成、そして最新の研究動向の把握など、研究者として必要な資質の育成も期している。2) 本専攻のカリキュラムではないが、他の研究機関等でのプロジェクトへの参加や臨床現場での実務経験、非常勤講師の経験などを通じて、研究者・臨床家・教育者として指導的な立場になるための実践的な力量形成を図ることも奨励している。3) 「心理学実験観察指導法」科目では、将来教育職に就く可能性を見通して、学部学生を対象として心理学の方法(実験法・調査法等の研究方法全般、データ分析と心理統計、レポート作成と発表)を指導する経験を通じて、この面での力量形成を期している。さらに、必要に応じて博士課程(前期)科目を履修することを認めており、研究を発展させる上での知識基盤の拡充を図る。● 博士課程(前期):2年 発達心理学コース/発達臨床心理学コース  ● 博士課程(後期):3年■修了者就職先(2012〜)博士課程進学一般企業/公務員大学事務助手/中高非常勤講師病院/クリニック児童相談所/療育・福祉施設スクールカウンセラー/教育相談室本専攻は、1990年に修士課程、1992年に博士課程が開設されました。人間の生涯にわたる心と行動の変化を、生涯発達的および比較文化的視点から研究する一方、子どもの発達臨床に関して、学習障害・情緒障害・社会性の発達などの症例研究や治療教育、支援活動、親に対する相談・指導で大きな成果をあげています。教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)専攻の成り立ち─博士課程(前期)2コースおよび博士課程(後期)の概要白百合の実績 ~修了後の活躍の場~博士課程(前期)の修了者は、主に児童相談所・病院・児童養護施設・教育相談所・子育て支援などの臨床分野や、大学・短大・研究機関といった研究分野で活躍しています。また博士号取得者も多数輩出し、本学は発達心理学研究と実践の世界で確かな地位を確立しています。学位取得者や修了者たちは、本学を離れた後も定期的に研究会を開くなど、活発に交流しています。生涯発達と発達臨床の視点から実践的な研究を展開公認心理師カリキュラムにも対応発達心理学専攻

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