白百合女子大学大学院パンフレット
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発達心理学専攻Department of Developmental Psychology博(後)博(後)博(後)博(後)【担当科目】博(前)【担当科目】博(前)【担当科目】博(前)博(後)認知心理学特論、修士論文指導心理学実験指導法Ⅰ、研究指導【担当科目】博(前)心理実践実習C、臨床心理学特論Ⅰ、臨床心理基礎実習、臨床心理実習Ⅰ(心理実践実習BⅢ)・Ⅱ、臨床心理査定演習Ⅱ、修士論文指導研究指導【担当科目】博(前)臨床心理基礎実習、臨床心理実習Ⅰ(心理実践実習BⅢ)・Ⅱ、心理実践実習A・BⅠ・BⅡ・C、修士論文指導研究指導 05精神分析は、20世紀初頭にフロイトによって創案された。これを子どもに適応させた一人であるメラニー・クラインが確立した英国のクライン派の理論に基づく、子どもの精神分析の臨床研究を行っている。さらに、力動学的な観点より、乳幼児、母子から成人にわたる心理面接での診断、治療過程での詳細なやり取りについて考察している。【担当科目】博(前)臨床心理面接特論Ⅰ(心理支援に関する理論と実践A)・Ⅱ、心理実践実習A・BⅠ・BⅡ、修士論文指導研究指導【担当科目】博(前)福祉分野に関する理論と支援の展開B、心理実践実習C、修士論文指導心理学実験指導法Ⅰ、研究指導【担当科目】博(前)博(後)心理実践実習A・C心理学実験指導法Ⅱ子ども期の発達と養育環境要因との関連についての研究家庭環境(家族関係や親の養育や精神病理、貧困などの社会経済的状況)や保育/学校環境、地域環境、メディア環境といった子どもを取り巻く養育環境が、パーソナリティの発達や精神病理の発現、子ども期のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)にどのように影響するか、長期的な追跡調査を中心とした発達精神病理学的なアプローチから研究している。修士論文題目●被虐待児の青年期における現在の重要他者への愛着感と適応の関連 ー児童養護施設における調査からー●発達障害の子どもを成人期まで育てた母親の割り切れなさを抱えたプロセス  -知的障害を伴わない発達障害の子どをもつ母親を対象とした質的研究-●テキストメッセージでの援助要請が育児への否定的感情に与える影響 ー養育者の親密性回避傾向に着目してー●きょうだい児の自己価値感に関わる要因の検討 ー青年期女性を対象としてー●愛着スタイルと育児ストレスの関連性に関する検討 〜育児レジリエンスの視点から〜博士論文題目●保育場面における子どもの不快情動表出と情動調整 4歳児クラスの子ども達が卒園するまでの縦断的観察から●包括的心理アセスメントによる子どもの支援について ― 保護者支援を内包したものとして ―●子どもをもたない中年期有配偶者における幸福感とその規定因に関する研究●共働き男女のワーク・ファミリー・エンリッチメントの心理プロセス ― 年代差と性差に着目して ―心理支援に関する理論と実践B、修士論文指導心理学実験指導法Ⅰ、研究指導教育分野に関する理論と支援の展開A、修士論文指導研究指導※担当科目は2023年度開講科目を記載博(後)博(後)クライン派の精神分析の臨床研究 担当教員と主な研究分野木部 則雄 教授   (専攻主任)菅原 ますみ 教授髙橋 貴志 教授育児支援のねらいと実態および今後の課題について考察保育の場(主に幼稚園・保育所・児童館)における育児支援の目的および、施設職員と子どもや保護者との関わりについて考える。心理専門職が保育士等他の専門職とどのように連携、協働すべきか、その方向性について考える。堀口 康太 准教授子どもから高齢者までの生涯発達における自律性を支援する 人の生涯発達における自律性、特に自律的動機づけとそれを支援する環境やシステム構築が主な研究テーマである。児童虐待、離転職、定年退職、要介護など、人は生涯発達の中でさまざまな発達課題に直面する。そうした課題に対処する原動力としての自律的動機づけを支援し、well-being を維持・促進していくために必要な要素について、あらゆる世代を対象として包括的に検討していきたい。松田 なつみ 講師発達の特性と共に生きるための支援と研究・認知行動療法発達障害や発達の特性を持つ方々に関するアセスメントと周囲の方も含めた具体的な支援についての臨床と研究を行っている。特に、児童思春期の強迫性障害及びチック・トゥレット症候群の認知行動療法や自己対処研究を通じて、当事者の力に着目した臨床と研究に取り組んでいる。宮下 孝広 教授子どもの発達に教育がどのように関与しうるかを総合的に考察子どもの発達に教育がどのように関与しうるかを研究関心としている。認知発達と知識の獲得・熟達化の過程との関連、自己の効力感・統制感の発達と学業達成や教育評価との関連など、教室での授業場面の観察等に即して研究している。また、文化比較の手法を用いて、日本の教育の文化的相対化にも興味を持っている。眞榮城 和美 准教授子どもの自己有能感・社会的受容感の発達と機能子どもの自己有能感と社会的受容感に注目し、その機能について発達精神病理学的アプローチを用いた研究に取り組んでいる。また、社会性と情動の学習(ソーシャル・エモーショナル・ラーニング・プログラム)が、子どもの自己有能感や社会的受容感の発達にどのような影響を及ぼすのかに関心を持ち研究および予防開発的活動を行っている。鈴木 忠 教授発達の可塑性、個人内多様性、身体性認知生涯発達心理学は、変わり続ける環境に生涯にわたって適応することを可能にする可塑性(plasticity)を想定している。それは同時に、一人の個人の中での認知方略の多様性やパフォーマンスの振れ幅としての個人内多様性に着目する。それらへの関心のもと、身体性認知(embodied cognition)の考え方にもとづいて、身体イメージを用いた新たな認知方略が高齢者のパフォーマンスをどのくらい向上させるのか実験を行っている。波多江 洋介 准教授被虐待児に対するプレイセラピーに関する研究児童養護施設に入所している被虐待児に対して適切なケアを行うためには子どもの心理を正確に理解することが必要不可欠である。そこで、力動的な理論に基づいて子どもや心理療法の過程をいかに理解するのかというのが私の研究テーマである。授業では被虐待児に限らず、子どもの心理療法一般についても考えていきたい。涌井 恵 准教授発達障害児の学習支援と集団適応支援に関する研究協同学習は、学習内容だけでなく仲間関係にも好影響を及ぼす指導技法である。「集団随伴性」という応用行動分析学の知見と、「自己調整学習」「学び方を学ぶ」「学びのユニバーサルデザイン」といった教育心理学等の知見を融合させて、発達障害児や周囲の級友にとって、より効果的な支援方法について探求している。教育現場にもっと心理学を!

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