所属 職名 教員氏名 保有学位
基礎教育センター 教授 吉成 啓子 文学士


I 教育活動
教育実践上の主な業績 年月日 概要
【1.教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)】
運動処方のための体力診断システムの開発およびその教育方法の研究2004年4月~本教育研究は、主として「白百合女子大学研究奨励研究経費」により行われた。その内容は、基礎体力、運動技術、栄養摂取状況など、様々な要因の関係を分析するというもので、本学の「スポーツ・健康科学」「身体運動科学」「身体運動の科学」における、学生の運動指導プログラムへの取り組みの意欲を高めることにつながる資料が多数得られている。
授業評価アンケートの活用2007年4月〜2016年3月初等体育科指導法においては、実践的指導力の養成のために模擬授業を取り入れている。その模擬授業終了後に、授業者、学習者双方が授業評価アンケートに記入したものと、教員によるその授業に対する総評などをまとめ、授業者にフィードバックしている。そうすることによって、授業者自身が行った模擬授業を幅広い視点のもとで客観的に省察できる。
授業ノートの活用2007年4月〜2016年3月初等教職および保育士関連の授業において、毎回授業記録を書かせ、前回の内容を確認させた上で、本時の授業とのつながりなどを意識させながら授業を行っている。
白百合学園小学校水泳実習2008年4月~2017年3月昭和女子大学で水泳実習の事前指導を行った上で、白百合学園小学校とも連携し、白百合学園小学校の3年生の水泳実習に合同実習というかたちで参加させている。水泳の実技を向上させることはもちろんのこと、ひとりひとりの児童の体力的精神的実態を鑑みながら指導が行えるよう、スポーツ科学の研究成果を指導場面に導入することを主要な目的の一つに加えている。
リアクションペーパーの活用2011年9月〜講義形態の授業においてはリアクション・ペーパーを活用した。毎回授業の後に感想・質問・自分の考え方等を自由に記述させ、必要に応じてコメントをつけて返却している。
【2.作成した教科書、教材、参考書】
身体の動的柔軟性を向上させるトレーニングプログラムの作成2003年4月~脱力が容易に達成でき、動的柔軟性を高めることができる小型トランポリンを利用したトレーニング方法を幅広い年齢層について明確にした。得られたトレーニングプログラムは、スポーツ技術向上のみならず障害予防に役立つ情報も含まれており、本学の講義科目「身体運動科学」における教材としても役立っている。さらに2005年度からは初等教育科目「体育1」においてはトレーニングプログラムの実践を行っている。
「体育1」の教科書作成2010/4/1保育を志す学生が、子どもの遊びの指導に関する専門的知識を深めるだけでなく、現場でもすぐに役立てることができるよう、子どもの遊びを「運動遊び」と「表現遊び」に分け、それぞれの遊びの特質から子どもの発育や発達に即した原理を見据えた指導の方法を提示した。表現することの意味やそのことが将来的に子どもの発達にどのように関わっていくことになるのか、というような本質的な問いかけに対する解答も得られるよう随所に工夫を施した。
【3.教育方法・教育実践に関する発表、講演等】
「初等体育科指導法」における模擬授業への取り組み2006年4月~2016年3月本学において、小学校教諭の免許状取得を目指す学生・社会人を対象に開講している「初等体育科指導法」では、模擬授業を導入して実践的指導力の育成を図っている。その有効性と今後の課題について、幼少児健康教育学会および体育学会で発表している。
【4.その他教育活動上特記すべき事項】
画像の固有パターン認識手法を用いたスポーツ動作解析に関する研究2005年6月~2007年12月「コンピュータを利用した画像処理による身体のひねりおよび運動表現の国際文化比較に関するカリキュラムの開発」(教育・学習改善支援経費)の発展研究である。科学研究費補助金(基盤研究C)では、研究分担者として動作の特徴抽出画像処理を担当した。
スポーツの巧みさの計算科学的方法による解析とその指導法に関する研究2007年4月~2010年3月白百合女子大学研究奨励では研究代表者として、研究教育活動に加わった。ここで得られた研究成果は、本学で推進中の上記1の研究に関連し、運動技術の巧みさの数値化という新しい学問領域の萌芽につながる可能性もある。
視覚ハンディキャップテニスのルール・用具作りに関する研究2010年4月~2012年3月障害者のスポーツはリハビリテーションとして、また生活の一部として大きな意味を持っている。本研究では視覚ハンディキャップテニスの運動学的分析を行うことで、用具、ルール、障害区分のあり方を総合的に検討することを主要な目的とした。
精神障害者の自立支援のための連携システム構築に関する研究2012年4月~2014年3月本研究では精神障害者が退院後も地域社会で生活を維持できるようにするための支援として「訪問サービス」、「通所系リハビリテーション」、「入所型社会復帰施設」の3つ体制を連動させるネットワーク・システムを試行的に立ち上げ、「通所系リハビリテーション」における運動療法の効果を明確にすることを目的とした。
II 研究活動
著書・論文等の名称 単/共 発行・発表の
年月
発行所・発行雑誌等
(巻・号を含む)の名称
該当頁数共
著者名等
【著書】
【MISC】
2019年度大学・短期大学保健体育教育実態調査報告書共著20210531大学体育教育情報報告書 公益財団法人 全国大学体育連合1-40
体力測定結果に基づく運動指導が白百合女子大学生の心身に及ぼす影響単著202112白百合女子大学研究紀要 白百合女子大学 571-17
【論文】
【口頭発表】
「動きのポイントを意識しながらリズムに乗って楽しもう」
20190915日本幼少児健康教育学会第38回大会【秋季:広島大会】生関文翔,吉成啓子,加登本仁,新本惣一朗
III 学会等および社会における主な活動
年月日 学会等名称
2021日本幼少児健康教育学会 理事
日本テニス学会
日本幼少児健康教育学会
日本体育学会
日本体育測定評価学会
日本体力医学会