所属 | 職名 | 教員氏名 | 保有学位 |
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文学部国語国文学科 | 准教授 | 名木橋 忠大 | 博士(文学) |
教育実践上の主な業績 | 年月日 | 概要 |
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【1.教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)】 | ||
文学史を退屈な時間にしない工夫(「文学史(近代)」) | 2021年度~現在 | 日本近代文学の代表的作品の思想上・表現上の理解を目的とする。本講義では小説・詩の特徴が表れている場面を抜粋し近代文学名場面集ともいうべき教材を作成した。教員が朗読し、同時に受講者に黙読させることで作品に数多く触れてもらう。その後、内容と表現の相関について解説を行った。また毎回授業の要約となるような課題を設定し、これに解答してもらうことで講義内容の定着をはかった。 |
演習にあたって作品をより深く読んでもらうための工夫(「基礎演習(近代)」) | 2021年度~現在 | 基礎演習(近代)では近代文学研究の基礎を学ぶために、書誌情報、作者情報、注釈、典拠についての調査と作品解釈を行った。 その際学期初めには、受講者がどのような発表資料を作り、どのようなプレゼンを行えばいいのか教員が模擬発表を通して解説した。 発表者には作品解釈にあたって3つの論点を教員側から設定し、それにそって解釈を立ててもらった。結果、レポートも密度の濃いものとなり、文学作品を研究として読むための勘所を修得してもらえたと思われる。 |
卒論テーマを掘り下げていく工夫(「テーマ別研究」Ⅲ・Ⅳ) | 2022年度~現在 | 受講者には、自身の卒業論文テーマを深めるためにそれぞれの問題意識から発表を行ってもらった。別に「卒業論文」の時間があるが、そちらが論文の添削指導を主とするのに対し、テーマ別研究Ⅲ・Ⅳでは受講者全体(25名)による質疑応答を行うことで論文の内容を深めてもらう時間とした。 授業名は「テーマ別研究」であるが、テキストを一つのテーマにしぼるのではなく、卒業論文というテーマに向けて、受講者それぞれの関心に沿った発表を行ってもらった。発表者は発表の前週までに発表用のテキストを用意し、他受講者にはそれを熟読のうえで参加することとした。 受講者は毎週異なるテキストを読むこととなり、負担が大きいかとも思われたがそれは杞憂に過ぎず、むしろ多彩な領域に触れることができて勉強になった、楽しかったとの声が多かった。 |
演習科目による初読メモと発表感想メモの実践(「基礎演習(近代)Ⅰ」「同Ⅱ」「テーマ別研究Ⅰ」「同Ⅱ」「同Ⅲ」「同Ⅳ」 | 2023年度~現在 | 学生の授業中の発言を促進するために、授業前に、200字程度で課題テキストを読んだ感想を記す初読メモをmanabacourseに提出してもらった。学生が自分なりの考えを持った上発表を聞くことで、授業時間内の集中力が上がったように見受けられた。発言の数も増加した。 ただ授業時間内での発言を必須とすると、それが負担になって意見が滞ることもありえる。そこで授業後にはやはり200字程度で、発表についての見解を記した「発表感想メモ」をmanabacourseに提出してもらうこととした。発言することは難しくとも、文章にすることで内容がまとまり、また授業内で発言した学生もさらに考えをのばすことができたように思われる。 学生から提出された「発表感想メモ」は名前・学籍番号は伏せ、また順番をシャッフルした上で集約し、manabacourseを用いて受講生に共有した。発表者はもちろん他受講者もさらにテキストの読解を深めることができたと思われる。学生には自身の発表資料の完成版の作成を学期末課題としたが、「発表感想メモ」の集約が反映されたレポートも多く、それぞれの発表の改善に大きく役立ったものと思われる。 |
受講者の理解を促進する工夫(「文学史(近代)Ⅰ」「同Ⅱ」 | 2024年度~現在 | 教員が授業内で話す内容を、実況中継的な「ですます体」の文章で記入した教材を15回分用意した。A4に50字×45行で組み6枚が平均的な分量である。これを授業時に紙で配布すると同時にmanabacourseでも前日から公開し、受講者の予習・復習を促した。 とはいえ授業でこれを単に読み上げるということではなく、資料のPDFを大画面に表示しながら重要部分を色分けをして解説し、他に関連資料を用意して配布・解説を行った。また動画や国会図書館デジタルライブラリを積極的に活用し、視覚的な点から文学史理解の促進を図った。 |
【2.作成した教科書、教材、参考書】 | ||
【3.教育方法・教育実践に関する発表、講演等】 | ||
【4.その他教育活動上特記すべき事項】 |
著書・論文等の名称 | 単/共 | 発行・発表の 年月 |
発行所・発行雑誌等 (巻・号を含む)の名称 |
該当頁数共 著者名等 |
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【著書】 | ||||
立原道造 受容と継承 | 単著 | 202006 | 七月社 | |
【MISC】 | ||||
【論文】 | ||||
立原道造 和歌引用の方法 | 単著 | 202203 | 言語・文学研究論集 白百合女子大学言語・文学研究センター 22 | 1-11 |
立原道造『物語』論 | 単著 | 202304 | 国語と国文学 東京大学国語国文学会 100 4 | 50-65 |
吉野弘「I was born」論―教科横断的・探求的学習のためにー | 単著 | 20240315 | 国文白百合 白百合女子大学国語国文学会 55 | 88-99 |
日本の近代詩と映画 シネ・ポエムにおける映像的表現 | 単著 | 202412 | アウリオン叢書 大衆文化とメディア 白百合女子大学言語・文学研究センター 23 | 183-197 |
【口頭発表】 |
年月日 | 学会等名称 |
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日本近代文学会 | |
昭和文学会 | |
日本文学協会 | |
解釈学会 | |
東京大学国語国文学会 | |
早稲田大学国文学会 | |
中原中也の会 |