所属 | 職名 | 教員氏名 | 保有学位 |
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人間総合学部初等教育学科 | 准教授 | 川口 潤子 | 修士(教育学) |
教育実践上の主な業績 | 年月日 | 概要 |
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【1.教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)】 | ||
初等教育学科「音楽」におけるピアノ指導 | 2016 | 平成28年4月にスタートした初等教育学科の「音楽」の授業におけるピアノ指導の現状を学生の意識調査により把握・分析し,今後の課題とその対応についてまとめた。まず,学習環境と集団指導の方法,学習内容,経験差への対応の現状を述べた。続いて,同年に実施した学生アンケートの結果を分析し,経験者よりも初心者において集団指導の効果が顕著であったことを報告した。今後の課題として,さらなる「経験差」への対応と「他科目との連携」を挙げ,初心者への入学前教育の実施,経験者向けクラスの設置,関連科目との連携など,2017年度に向けての具体的な提案を行った。 |
「音楽」の授業でのGoogleドライブの活用 | 2020~ | 「音楽」の授業で課題としている「弾き歌い」の演奏を各自で撮影してもらい、その動画をGoogleドライブに提出させて指導を行った。対面指導よりも完成度が高く、教育効果が認められた。 |
学生たちが授業で作成した子育て支援動画のイベントでの限定公開 | 2021~2024 | 2021年度~2024年度の保育内容演習(表現)の授業において学生たちが制作した子育て支援の動画を、地域との交流を深めることを目的とした人間総合学部主催のイベント「りすぶらん・あんふぁん」および「エデュテイメント大学」で限定公開した。 |
音楽演習(器楽)最終回 ~観客と作る音楽会~ | 20230717 | 履修生が少ない授業であったこともあり、観客に歌やダンス、合奏などに参加して頂くワークショップ形式の音楽会を行った。履修生にとっては、パフォーマンスの中で即興的な対応を学び、観客と感情的なつながりを感じる機会となった。 |
音楽演習(合唱)最終回 ~観客と作る音楽会~ | 20240129 | 履修生が少ない授業であったこともあり、音楽会に向けて広報を積極的に行い、来て頂いた観客に参加して頂く形で、輪唱や二部合唱、ゲームなどを行った。履修生にとっては、パフォーマンスの中で即興的な対応を学ぶ機会となった。 |
【2.作成した教科書、教材、参考書】 | ||
実践しながら学ぶ子どもの音楽表現(共著) | 20090331 | 本書は、保育者を目指す学生が、子どもの音楽表現を援助するために必要な知識や技術を学ぶことを目的に作成された。第8章「オルフの音楽教育から学ぶ」を担当。オルフの音楽教育の理念、実践例について述べた。 |
オルフ・シュールヴェルクの研究と実践(共著) | 20150731 | 本著は、「第1部 理論編」「第2部 実践事例編」「第3部 資料編」から構成される。音楽教育者、研究者に向けた内容であり、「第2部 実践事例編」における「12.保育者養成」を中心に担当した。 |
入学予定のピアノ初心者の皆さんへ 入学前課題 | 20170131 | 入学後、ピアノ初心者の学生が、スムーズに授業に適応できるように作成された楽譜集である。 よく知られた子どものうたに、さまざまなパターンのコード伴奏が付けられている。また、読譜練習の方法が記載されている。 |
コンパクト版 保育内容シリーズ⑤「音楽表現」(共著) | 20180330 | 第9章の「歌って遊ぶ表現活動」を担当した。第1節では、遊び歌の意義について解説し、第2節では、遊び歌のさまざまな分類の方法を紹介した。第3節では、遊び歌の応用と展開事例を挙げている。 |
先生になろう! 音楽編(共著) | 20200326 | 保育士、幼稚園教諭、小学校教諭になるための音楽の基礎知識からリトミックを応用した指導法までがまとめられている。 「日本人が影響を受けた音楽教育」「弾き歌い」「楽器の活動」を中心に執筆した。 |
【3.教育方法・教育実践に関する発表、講演等】 | ||
手づくり楽器「カズー」を使ったオルフ音楽教育の実践 その1 | 20160507 | 本研究は、「子どもたちの自由な音楽活動を妨げない楽器」として「カズー」を取り上げ、その活動の可能性について考察するものである。 濱田栄夫著「門田界隈の道」、恵雅堂出版「この道-山田耕筰伝記-」、楽器学的資料、教育音楽小学版、オルフ「子どものための音楽」通信、の書誌情報に基づき、カズーの楽器学的分類、起源、日本での広がり、楽器の特徴について調査・研究し、継続研究の基礎資料とした。 |
初等教育学科紀要への投稿 「初等教育学科『音楽』におけるピアノ指導の現状と課題」 | 2016年 | 本稿は,平成28年4月にスタートした初等教育学科の「音楽」の授業におけるピアノ指導の現状を学生の意識調査により把握・分析し,今後の課題とその対応について明らかにしようとするものである。 まず,ピアノ指導の概要として,学習環境と集団指導の方法,具体的な学習内容,経験差への対応について,平成28年度の現状を述べた。続いて,平成28年11月に実施した学生へのアンケートの結果を分析し,経験者よりも初心者において集団指導の効果が顕著であったことを報告した。今後の課題として,さらなる「経験差」への対応と「他科目との連携」を挙げ,初心者への入学前教育の実施,経験者向け特別クラスの設置,「音楽演習(器楽)」「初等音楽科指導法」「保育内容演習(表現)」「教育実習(幼)事前事後指導・実習」などの科目との連携など,2017年度に向けての具体的な提案を行っている。 |
手づくり楽器「カズー」を使ったオルフ音楽教育の実践 その2 | 20170520 | 前回(2016)筆者が挙げた「カズー」の6つ特徴とオルフ音楽教育の接点を、「オルフ・シュールヴェルクの研究と実践」日本オルフ音楽教育研究会 2015、「こどもはリズムに生きる」NHK編 1962、「オルフ・シュールベルク理論とその実際」星野圭朗著 1979、「子どもと音楽 第9巻-『特色のある音楽教育』」木村信之・井口太編 1987、の書誌情報に基づき、考察・検討した。 |
初等教育学科紀要への投稿 「人体模型の活用が育む豊かな学びに関する大学での授業事例研究:授業『生活』『初等理科指導法』『音楽』の実践報告 | 20171222 | 2017年の学習指導要領改訂では、教科の枠組みを超えて、自らの修得したした知識や技能、思考力・判断力・表現力等を活かしていく子どもの姿が示されているといえる。こうした学びの実現を図るためには、教師が教科での学習内容がどのように学習者に関わるか、また、どのように他教科の課題と関わるかを理解することが必要となる。本稿では、白百合女子大学の教員養成課程の「生活」「初等理科指導法」「音楽」の授業における人体模型の活用事例を報告している。 |
初等教育学科紀要への投稿 「初等教育学科『音楽』におけるピアノ指導の現状と課題 その2」 | 20180331 | 本稿は、昨年度(2016年度)4月に開設した本学初等教育学科の「音楽」授業におけるピアノ指導に関する、学科開設当初からの継続研究である。前研究「初等教育学科『音楽』におけるピアノ指導の現状と課題」で見出された改善案に基づき、今年度に実践した試みを評価、さらなる課題と対応について検討する。今年度(2017年度)は「入学前課題の配布と指導」「経験者向け特別クラスの新設」を初めて実施した。授業内の自習を促す工夫として、これまでの「3色個人カルテ」に加えて「メニューおまかせ10回練習」「弾き歌い評価シート」を新たに導入した。さらに伴奏法として、「転回形を交えない基本形和音のみによる伴奏へ」という根本的転換を検討した。これらに関しては授業中の学生の習熟状況の確認に加え、必要に応じてアンケート調査をおこない、学生の本音の汲み取りも心がけた。今後の課題としては、上記各項目のさらなる改善、および「弾き歌いを子どもたちの活動と結びつけて考えることのできる音楽教材の作成」「読譜アプリの活用」などが見出された。 |
初等教育学科紀要への投稿 「音楽に関わる科目間連携の試み その1」 | 20190331 | 本稿は、2016年4月に開設した白百合女子大学人間総合学部初等教育学科における音楽に関わる科目間連携についての研究である。この科目間連携は、「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」「小学校学習指導要領」が求める方向性に基づいて実施するものである。2018年度に本学において開講された必修科目「音楽」「初等音楽科指導法」「保育内容演習(表現)」「教育実習(幼・小)事前事後指導」および、選択科目「音楽演習(器楽)」「音楽演習(合唱)」の合わせて6つの科目間における連携について報告し、検討している。 |
初等教育学科紀要への投稿 「表現形態の融合を目指した授業「領域表現」の可能性を探る: 複数教員による遠隔授業における試み」 | 20210301 | 本論は,本学初等教育学科幼児教育コースにおいて2020年度より開設された「領域表現」における表現形態が融合された活動の試みを検証し,今後の可能性について検討するものである。この授業は,「身体表現」「言語表現」「音楽表現」「造形表現」を専門とする複数の教員が関わって実施した点が特徴である。企画当初は,集団での活動を予定していたが,新型コロナウイルス感染症感染(COVID-19)拡大により,遠隔授業の形式に変更して実施した。授業では,「手洗いを促す替え歌の創作」と「手や体を使った構成」に関する作品提出や,学生間での鑑賞,コメントのやり取りが行われた。学生も教員も慣れない遠隔授業であったが,表現の多様性への気づきを促し,保育実践に結びつく表現方法の可能性を見出すことができた。また,遠隔授業を含む多様な授業方法に対応するためのICT教育の必要性を感じる機会ともなった。 |
【4.その他教育活動上特記すべき事項】 |
著書・論文等の名称 | 単/共 | 発行・発表の 年月 |
発行所・発行雑誌等 (巻・号を含む)の名称 |
該当頁数共 著者名等 |
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【著書】 | ||||
【MISC】 | ||||
ヘルマン・レーグナー「子どものための音楽」所外国におけるオルフ・シュールヴェルクの受容と適用に関する所見(1984)翻訳 | 共訳 | 20201225 | 日本オルフ音楽教育研究会「音と動きの研究」48(2020) 日本オルフ音楽教育研究会 48 | 62-71 升元アレクサンドラ |
巻頭言「ICTの活用とオルフの音楽教育」 | 単著 | 20201225 | 日本オルフ音楽教育研究会「音と動きの研究」48(2020) 日本オルフ音楽教育研究会 48 | 1-1 |
カール・オルフ「子ども、及びアマチュアとの音楽についての見解」(1932) 翻訳 | 共訳 | 20211225 | 日本オルフ音楽教育研究会「音と動きの研究」49(2021) 日本オルフ音楽教育研究会 49 | 52-55 升元アレクサンドラ |
オルフの言語観と幼児教育への応用 | 単著 | 20221226 | 日本オルフ音楽教育研究会「音と動きの研究」50(2022) 日本オルフ音楽教育研究会 50 | 14-16 |
小学校第1学年音楽科教科書にみる「動き」の取扱いと指導法の検討 | 単著 | 20230301 | 白百合女子大学 初等教育学科紀要「保育・教育の実践と研究」第8号 白百合女子大学人間総合学部初等教育学科紀要編集委員会 第8号 | 53-60 |
ジャック=ダルクローズとカール・オルフについての比較研究:年譜と業績に焦点をあてて | 単著 | 20230901 | リトミック・オンライン・ジャーナル『音楽と動き』 第 3 巻第 1 号通巻 4 号 3 1 | 1-11 |
河下亜紀氏のダンスワークショップとオルフ・アプローチの接点について | 単著 | 20231226 | 日本オルフ音楽教育研究会「音と動きの研究」51(2023) 日本オルフ音楽教育研究会 51 | 11-13 |
カール・オルフ:「クリスマス物語(1948)」の紹介と解説 | 単著 | 20240215 | クロニカ CHRONICA 白百合女子大学キリスト教文化研究所 No.50 | 1-3 |
【論文】 | ||||
オルフ・シュールヴェルクのローカライズに関する研究 | 単著 | 2020 | 明星大学大学院修士論文 明星大学大学院 | |
翻訳「子どものための音楽」諸外国におけるオルフ・シュールヴェルクの受容と適用に関する所見(ヘルマン・レーグナー) | 共訳 | 20201225 | 音と動きの研究48(2020) 日本オルフ音楽教育研究会 第48号 | 62-71 升元アレクサンドラ |
オルフ・シュールヴェルクのローカライズに関する研究 | 単著 | 20210226 | 明星大学通信制大学院研究紀要 ー教育学研究ー 第20号 明星大学通信教育事務室 第20号 | 3-10 |
表現形態の融合を目指した授業「領域表現」の可能性を探る:複数教員による遠隔授業における試み | 共著 | 20210301 | 白百合女子大学 初等教育学科紀要 第6号 保育・教育の実践と研究 白百合女子大学人間総合学部初等教育学科紀要編集委員会 第6号 | 9-18 土橋久美子・石沢順子・椎橋げんき |
カール・オルフの教育思想に関する研究: -オルフの論評「動きからの音楽(1931)」と「子ども,及びアマチュアとの音楽についての見解(1932)」を手がかりに- | 単著 | 20220301 | 白百合女子大学 初等教育学科紀要 第7号 保育・教育の実践と研究 白百合女子大学人間総合学部初等教育学科紀要編集委員会 第7号 | 19-27 |
カール・オルフの教育思想に関する研究 ーオルフの言語観についての一考察ー | 単著 | 202212 | 白百合女子大学研究紀要 第58号 白百合女子大学研究紀要編集委員会 第58号 | 119-133 |
小学校音楽科「音楽づくり」にみるオルフ・アプローチとの共通点について | 単著 | 2024 | 白百合女子大学 初等教育学科紀要 第9号 保育・教育の実践と研究 白百合女子大学人間総合学部初等教育学科紀要編集委員会 9 | 1-9 |
【口頭発表】 | ||||
オルフ・アプローチ初期構築過程のオルフ原著論評概要と翻訳について | 単独 | 20200611 | 音楽教育メソード・教育学研究会 第3回研究会 | |
シュールヴェルクの出発点としてのことばを考える | 共同 | 20220820 | 第35回カール・オルフの音楽教育夏期セミナー | |
河下亜紀氏のダンスワークショップとオルフ・アプローチの接点について | 単独 | 20230819 | カール・オルフ音楽教育夏期セミナー | |
ジャック=ダルクローズとカール・オルフの比較研究-生い立ち・作曲手法・影響を受けた人物について- | 単独 | 20231126 | 第 6 回 音楽教育メソード・教育学研究会 |
年月日 | 学会等名称 |
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20200401 | 白百合女子大学 学生・就職委員 |
20210401 | 白百合女子大学 学生・就職委員 |
20210704 | 全国保育士養成協議会 令和3年保育士試験実技試験採点委員 |
20220401 | 白百合女子大学 学生・就職委員 |
20220703 | 全国保育士養成協議会 令和4年保育士試験実技試験採点委員 |
20221016 | 日本オルフ音楽教育研究会 2022年度カール・オルフの音楽教育秋の例会(Zoom開催)実行委員長 |
20230401 | 白百合女子大学 キリスト教文化研究所運営委員 |
20230401 | 白百合女子大学 図書館運営委員 |
20230702 | 全国保育士養成協議会 令和5年保育士試験実技試験採点委員 |
日本音楽教育学会 | |
日本保育学会 | |
日本オルフ音楽教育研究会 (日本学術会議・広報協力学術団体指定研究会) | |
日本保育者養成教育学会 | |
幼児音楽研究会 | |
日本ダルクローズ音楽教育学会 | |
音楽教育史学会 | |
音楽教育メソード・教育学研究会 |