所属 | 職名 | 教員氏名 | 保有学位 |
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人間総合学部発達心理学科 | 准教授 | 堀口 康太 | 博士(生涯発達科学) |
教育実践上の主な業績 | 年月日 | 概要 |
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【1.教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)】 | ||
臨床心理学の授業実践 | 2017 | 鍼灸師を目指す学生を対象に、主に福祉分野における心理学的な知見やカウンセリングスキルを講義及び演習方式で提供し、鍼灸師の相談援助における力量の基礎をつけることを目的とした授業中に、マイクロカウンセリングを用いた演習、構成的グループエンカウンターの実習といった体験的な講義を実施した。 |
カウンセリングに関する実践的授業 | 2017-2020 | 本授業は筑波大学心理発達教育相談室で実際に相談を行った事例に関するケースカンファレンスを通して、受講者の臨床的アセスメント力の向上や介入方法の学びを促進するための授業である。応募者は主担当教員として、事例の発表者の調整や自ら事例発表者となるだけではなく、実際に現場で行っている事例検討の方法を用いて、発表内容を聴き取りながらジェノグラムを作成したり、キーとなるアセスメントのポイントを整理したりすることを通じて、上記の目的が達成されるように授業を展開した。 |
生涯発達心理学の実践的理解に向けた工夫 | 2018 | 胎児期から老年期まで「人の一生」におけるライフイベントを整理し、そうしたライフイベントの中で、発達は獲得と喪失のバランスによって成り立っていることを前提に、人の発達を生涯にわたって捉える「生涯発達心理学」の視点に立って、「人の一生」に関する理解を深めることを目的とした授業であった。代表的な理論等については、実際にデモンストレーションを行い、受講者の積極的な参加を促す工夫を行いながら授業を展開した。 |
企業課題の解決を試みる実践的グループワーク | 2019 | 学生が就職等で社会人になった時に必要とされるスキルや能力を培うために、実際に企業の担当者が自身の企業の課題について学生に提示し、学生たちはフィールドワーク等、様々な手法を用いて、自分たちで解決策を考えた後、当該企業の担当者にその解決策についてプレゼンテーションを行った。 |
卒業論文における綿密な指導体制の構築 | 2020年から現在まで | 卒業論文においては「わからないことをわからないままにして卒業しない」をモットーに、綿密な指導体制を構築している。3年次後期のゼミ形式での卒論指導を皮切りに、4年次はメール添削、オンライン指導、対面指導を組み合わせ、ゼミ学生の希望に応じたオーダーメイドの指導体制を構築している。多い場合には週に1回の卒論指導を行うため、多くの学生が自らのテーマを深めることができ、満足して卒業までたどり着くことができている。また、コースワーク制を敷き、「経過報告会」、「中間発表」、「口述試験リハーサル」と3回程度の発表の機会を設けるため、計画的に卒業論文に取り組むことが可能になっている。 |
各種授業における実践的演習体制の構築 | 2020年から現在まで | 公認心理師の職責という授業では、ロールプレイなどを用いて、実践的に専門職の職責を学べるように心がけている。座学だけでは得られない、カウンセリングのモデルを得ることや関係機関連携の実際を体験的に学ぶことができるため、学生からは「1年次後期で一番良かった授業」というコメントをいただいている。 |
児童家庭支援センターとコラボレーションによるゼミ運営 | 2021年から現在まで | 心理学研究法Ⅱおよび心理学専門演習というゼミ形式の授業では、児童家庭支援センターの課題について解決策を考え、職員にプレゼンテーションを行うという課題解決型実践授業を行っている。本授業を通して、社会への課題の解決を試み、実践的な知識を得るとともに、卒業論文のテーマの獲得、子どもと関わる仕事への就職の志向性も高まっている実績がある。 |
【2.作成した教科書、教材、参考書】 | ||
卒業論文に体系的に取り組むための手引書の作成 | 2020年から現在 | 卒業論文に体系的にかつ学生が安心して取り組めるため、卒業論文の調査、分析、執筆をするための手引書を作成し、卒業論文を履修しているゼミの学生に配布している。対面等での卒論指導に合わせて、本手引書を用いることによって、計画的な卒論執筆につながっている。 |
【3.教育方法・教育実践に関する発表、講演等】 | ||
課題解決型実践授業の内容に関する報告 | 2024 | 心理学研究法Ⅱ、心理学専門演習で行っている課題解決型実践授業の試みについて、本学生涯発達研究教育センターの紀要『生涯発達心理学研究』において報告した。 |
【4.その他教育活動上特記すべき事項】 |
著書・論文等の名称 | 単/共 | 発行・発表の 年月 |
発行所・発行雑誌等 (巻・号を含む)の名称 |
該当頁数共 著者名等 |
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【著書】 | ||||
子どもを虐待から守る科学:アセスメントとケアのエビデンス(原田隆之編) | 共著 | 202010 | 金剛出版 | 堀口康太 , 田附あえか , 原田隆之 |
子どもを虐待から守る科学:アセスメントとケアのエビデンス(原田隆之編) | 共著 | 202010 | 金剛出版 | 堀口康太 , 田附あえか , 原田隆之 |
『対人援助職のための発達心理学』 | 分担執筆 | 20210410 | ||
『公認心理師スタンダードテキストシリーズ17 福祉心理学』 | 分担執筆 | 202105 | ミネルヴァ書房 | 本郷一夫 監修・編著・渡部純夫 編著 |
飯田順子・石田 弓(編著) 新・教職課程演習 第9巻 教育相談 | 分担執筆 | 20211130 | 協同出版 | |
飯田順子・石田 弓(編著) 新・教職課程演習 第9巻 教育相談 | 分担執筆 | 20211130 | 協同出版 | |
発達科学ハンドブック12 高齢期の発達科学(日本発達心理学会 編 佐藤眞一・藺牟田洋美・田島信元 責任編集) | 分担執筆 | 202402 | 新曜社 | 116-127 |
【MISC】 | ||||
性的マイノリティへの適切な対応を促進する 研修プログラムの留意点:産業保健スタッフを 対象とした研修について | 202009 | 総合保健科学 36 | 1 -11 | |
古きものから新しきものまでくまなくたずねる | 202010 | 日本発達心理学会 ニューズレター 特集記事「最新の研究知見のインプット」 | ||
老年行動科学のネクストステージ | 共著 | 202112 | 高齢者のケアと行動科学 日本老年行動科学会 26 | 2-25 |
心理的介入 多職種による訪問支援・アウトリーチ | 単著 | 202201 | 季刊 公認心理師 冬号 第2巻 通巻8号 | 131-134 |
コラム 大人と子どもが「はなしあう」こと | 調布市教育委員会 社会教育情報紙「コラボ」令和2年度第3号 | |||
グローバル・オリエンテーション尺度日本語版の開発と信頼性・妥当性の検討 | 共著 | 筑波大学心理学研究 59 | 93-103 | |
質問紙調査のプロセスと著作権法のかかわり | 単著 | 生涯発達心理学研究 白百合女子大学生涯発達研究教育センター 14 | 9-15 | |
【論文】 | ||||
老年期の自律性研究の課題と展望:自律的動機づけに着目した研究の方向性の提案 | 共著 | 2016 | 発達心理学研究 27 | 94-106 |
Relationships between changes in motivation for social activities and changes in the well-being of older Japanese adults. | 単著 | 2020 | Japanese Journal of Social Motivation 10 | 2-11 |
共同生活型交流及び共同学習の成果と課題②:三浦海岸共同生活における引率教員の評価から | 共著 | 2020 | 筑波大学学校教育論集 42 | 9-16 |
再雇用高齢労働者の就労動機づけ尺度の作成および 関連要因の検討 | 共著 | 2020 | 実験社会心理学研究 59 | 86-106 |
高齢労働者特有の心理的な課題 | 202007 | 産業衛生雑誌 28 | 117-120 | |
高齢者の通所介護利用動機づけと生きがい感の関連:自律的ー統制的動機づけの枠組みから | 共著 | 20201230 | 高齢者のケアと行動科学 日本老年行動科学会 25 | 67-83 大川一郎 |
Longitudinal Study on the Relationships between Organizational Factors and Autonomous and Controlled Motivation among Older Japanese Bridge Employees | 単著 | 20211007 | Japanese Psychological Research | |
児童家庭相談における児童家庭支援センターの役割の検討:A市を対象としたタイムスタディの結果から | 単著 | 202202 | 子育て研究 12 | 3-15 |
高齢者の動機研究の展望―加齢に伴う喪失的変化への適応の志向性― | 単著 | 202210 | 心理学評論 65 | 64-79 |
高齢労働者の仕事への自律的動機づけに関連する要因の検討―組織公平性,組織からのサポート,役割葛藤および役割のあいまいさに着目して― | 202212 | 高齢者のケアと行動科学 27 | 66-81 | |
老年行動科学における研究者と実践家のコラボレーションの創出に向けて―研究者と実践家の連携ニーズ調査の結果から | 共著 | 202312 | 高齢者のケアと行動科学 28 | 37-54 小柳達也、福馬健一 |
グループキャリア構成インタビュー(キャリア 構築ワークショップ: CCWS)の有効性の検討 | 共著 | 202403 | ソーシャルモチベーション研究 12 | 48-68 菊入 みゆき , 波田野 匡章 , 濱野 裕貴子 , 吉田 朋子 |
職員の認識から見る児童家庭支援センターの専門的役割 | 単著 | 202407 | 公認心理師:実践と研究 3 | 18-25 |
対人援助専門職の「ゆらぎ」の構成要素とその意味 | 共著 | 202410 | 教育相談研究 59-60 | 1-9 太和田枝里, 橋本るり子 |
児童家庭支援センターの役割の類型化の試み:数量化3類とクラスター分析を用いた検討 | 単著 | 子育て研究 15 | 3-16 | |
【口頭発表】 | ||||
スーパーグローバルハイスクール(SGH)実践の効果検証-2時点の縦断データの分析から― | 共同 | 2020 | 日本発達心理学会 第31回大会 | |
生活困窮者の包括的支援 ソーシャルワークとの連携 | 202011 | 日本産業カウンセリング学会 第25回大会 | ||
シニアの生涯発達を支えるモチベーション ~働くシニアから支援が必要なシニアまでのキャリアを考える~ | 202103 | TCCP 1第15回Tsuku-場イブニング・レクチャー(筑波大学) | ||
キャリア構築ワークショップ(CCWS)の効果検証1-心理的well-being,キャリア自律を指標とした事前事後の結果- | 共同 | 20210904 | 産業・組織心理学会 第36回大会 発表論文集 | |
キャリア構築ワークショップ(CCWS)の効果検証2-自由記述回答の検討による各セッションんと手法の効果- | 共同 | 20210904 | 産業・組織心理学会 第36回大会 発表論文集 | |
日本老年行動科学会第23回大会企画シンポジウム「老年行動科学のネクストステージ」 | 共同 | 20210905 | 日本老年行動科学会 第23回大会 | |
「研究と現場のコラボレーションの創出」-高齢労働者のモチベーションの促進に向けて― | 共同 | 20210905 | 日本老年行動科学会 第23回大会 | |
高齢労働者の就労動機づけに関連する要因の検討 ―組織公平性,ソーシャルサポート,役割葛藤と役割のあいまいさに着目して― | 共同 | 20210911 | 日本グループダイナミクス学会 第67回大会(p1-3. p85-86) | |
児童虐待対応における関係機関連携 ~“相手”を理解し、“自分”を理解することの重要性~ | 2022 | スクールヘルス特論Ⅱ ゲストスピーカー(聖路加国際大学) | ||
研究と現場のコラボレーションの創出2―現場のニーズに応える研究,研究知見を活かせる現場― | 2022 | 日本老年行動科学会 第24回大会 | ||
児童家庭支援センターの役割の明確化に関する研究:運営方針,支援方針,支援方法,他機関連携に関するセンター職員の認識から | 2023 | 日本発達心理学会第34回大会 | ||
児童家庭支援センターの専門性と役割の明確化に関する研究 | 2023 | 第38回子どもの貧困研究のフロンティア定例学術研究会 | ||
シニアの生涯発達を支えるモチベーション ~ライフキャリアの視点から~ | 令和2年度 日本老年行動科学会 公開講演 | |||
令和3年度 第2回要保護児童対策地域協議会 実務者会議研修会 | 単独 | 令和3年度 第2回要保護児童対策地域協議会 実務者会議研修会 | ||
子どもと保護者を地域の中で「まるっと」 支える -児童虐待対応における関係機関連携- | 2022 幼児心理講習会 子ども ・ 親 ・ 保育者の SOS に応える コース(田中教育研究所) |
年月日 | 学会等名称 |
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2020 | 一般財団法人 田中教育研究所 所員 |
2020 | 日本老年行動科学会 研究委員会 委員長 |
2020 | 日本老年行動科学会 学会活性化WG |
20200401 | 白百合女子大学生涯発達研究教育センター 生涯発達心理学研究 編集委員長 |
20210401 | 日本発達心理学会 Social Motivation 研究分科会 ソーシャル・モチベーション研究 編集委員会 |
日本老年行動科学会 日本子育て学会 日本発達心理学会 ソーシャルモチベーション研究会 日本教育心理学会 日本グループ・ダイナミックス学会 |