発達臨床センター

音楽治療教育

音楽治療教育は、アメリカの心理学者マイクルバストの理論に基づき、現代の発達心理学の視点から作成されたプログラムです。これによれば、言語的な理解が乏しく、ほとんど表出の認められない重度の障害に見る認知能力から、全体的能力は高いが偏りを示す高機能自閉症に見る高次な認知能力の発達段階を想定し、進めることが可能となります。

発達臨床センターでは、主に自閉症やアスペルガ-症候群、LD、ADHD、協応運動困難など様々な発達の問題を示す子ども達の認知・行動の特性に応じたプログラムを適用し、効果を挙げています。その年齢範囲は幼児期から青年期にかけて、目的に応じて個別指導やグループ指導の形態を取っています。それは、ヴァイオリンやピアノ、打楽器などによる生の音楽に触れ、子ども自身の意識で行動を統制し、調和の取れた表現を広げながら、適切な社会生活を送ることを最終目標として行うものです。(文責:緒方千加子)

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