私が保育者を目指すきっかけになったのは、高校時代にボランティアに行ったとき。幼稚園で子どもたちが喜ぶ姿を見て、「ぜひ将来の仕事にしよう」と心に決めました。実際に子どもたちとかかわる上で必要なのは子どもの成長に関する知識だと思った私は、現在子どもを中心とした発達心理学を学んでいます。
私の専攻では、心理学や教育学はもちろんのこと、統計学や外国の論文なども勉強しています。文献を読み進めるにつれて、子どもは不規則な行動ばかりをしているわけではなくて、人間の行動には必ず"意味"があることに気づきました。人間の行動を心理学的に実験・解明していくことはとても面白く、日々新たな発見があります。
私は現在幼稚園教諭・保育士を目指していますが、将来は保育・幼児教育の専門家として心理学の素養を生かせるよう、子どもの心の「声」に耳を傾けられる保育者として社会に貢献していきたいです。
自分が大学で学びたいことを、信念を持って進路を決めてほしいです。そのためにはいろいろな人に話を聞いて、自分とは違う考え方を持った友人と話をしてみるのもよいと思います。私が今の学校に入ってよかったと思うのは、困ったときに必ず助けてくれる優しい友人がそばにいるということです。みなさんも白百合に入学された折には、一生付き合えるような友人を見つけられることを、心より願っています。