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科目一覧へ戻る | 2024/03/14 現在 |
科目名/Course title | 宗教学ⅠD/Religious Studies Ⅰ(D) |
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担当教員(所属)/Instructor | 釘宮 明美 (カトリック教育センター) |
授業科目区分/Category | 宗教学科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2024年度/Academic Year 前期/SPRING |
開講曜限/Class period | 月/MON 3 |
対象所属/Eligible Faculty | 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature,文学部フランス語フランス文学科/Faculty of Liberal Arts Department of French Language and Literature,文学部英語英文学科/Faculty of Liberal Arts Department of English Language and Literature,人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education |
対象学年/Eligible grade | 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 1 |
副題 /SubTitle |
神谷美恵子『生きがいについて』を読む <学びの体系>「哲学・思想・歴史」 |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
・人文思想系の良書を精読することで、広く関連する領域の知識を得るとともに、与えられたテーマに対する省察を自分なりに深める。 ・他者の具体的地平に立ち、その関わりの中で実践された思想と表現を学び、自己理解と他者理解を促進する。 ・人間の生きる意味、苦しみや悲しみの意味を他者との対話を通して探求する。 ・人間の生を支え根拠づけているものは何かという根源的問いに対するアプローチの方法を学び、人間の宗教性・霊性について考える手がかりを得る。 |
授業概要 /Course description |
この授業では、ハンセン病患者の精神医療に従事した神谷美恵子の名著『生きがいについて』を講読します。若き日々にハンセン病医療を志した神谷は、40歳を過ぎてハンセン病患者の療養施設である長島愛生園で精神医学的調査を実施したことがきっかけで精神科医として関わるようになります。本書は生きる意味や意義についての探求の書であり、多くの文学・思想作品、患者の肉声や自らの体験に語らせるかたちで生の負の局面から人間の生きる意義を、心の内に分け入りながら逆光線のように照らし出します。精神医学、心理学、宗教、文学、哲学、人間学など広範囲にまたがる領域から述べられる美しい文章から、多くの知見と示唆を得ることができるでしょう。 1回につき20~30ページ前後読み進めます。担当を決めて発表をしてもらい、意見交換の時間を設けます。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
1.神谷美恵子の生涯と思想 2.『生きがいについて』執筆の背景 3.生きがいということば 4.生きがいを感じる心 5.生きがいを求める心(1) 6.生きがいを求める心(2) 7.生きがいの対象 8.生きがいをうばい去るもの 9.生きがい喪失者の心の世界 10.新しい生きがいを求めて(1) 11.新しい生きがいを求めて(2) 12.新しい生きがいの発見 13.精神的な生きがい 14.心の世界の変革 15.現世へのもどりかた |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
・事前に指定された箇所を読んで自分なりに重要箇所を抽出し、あらかじめ出された課題を考えておくこと。 ・この授業における予習・復習の平均時間数は、週に1時間半程度を目安とする。 【授業外学修の内容】 ・授業内に指示されたリアクション課題について自分の考えをまとめ、manaba courseから提出する。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 ・神谷美恵子『生きがいについて』みすず書房、2004年. 【参考書】 ・江尻美穂子『人と思想 神谷美恵子』清水書院、1995年. |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 ・予習の状況と授業への参加度(40%)、担当箇所の発表(20%)、学期末レポート(40%)により評価し、総合評価60%以上で合格とする。 【評価基準】 ・授業への参加度:指摘された箇所を事前に読み、その内容について受講者同士での意見交換ができる。 ・課題:内容を理解したうえで、自分なりの意見と考察が表現されている。 ・レポート:授業のねらいの理解度、問題設定の適切さ、論旨の展開と表現の的確さ、洞察の焦点化された深さ、資料利用の適切さ、取り組みの真摯さから評価する。 【課題に対するフィードバックの方法】 ・毎回のリアクション課題で出された疑問点や質問、意見に対してコメントし、解説を行う。 |
備考 /Notes |
この授業には、反転学習、プレゼンテーション、ディスカッションを取り入れている。 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html