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科目一覧へ戻る | 2024/03/14 現在 |
科目名/Course title | 宗教学ⅠG/Religious Studies Ⅰ(G) |
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担当教員(所属)/Instructor | 釘宮 明美 (カトリック教育センター) |
授業科目区分/Category | 宗教学科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2024年度/Academic Year 前期/SPRING |
開講曜限/Class period | 木/THU 1 |
対象所属/Eligible Faculty | 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature,文学部フランス語フランス文学科/Faculty of Liberal Arts Department of French Language and Literature,文学部英語英文学科/Faculty of Liberal Arts Department of English Language and Literature,人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education |
対象学年/Eligible grade | 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 1 |
副題 /SubTitle |
日本におけるキリスト教の諸相 <学びの体系> 「哲学・思想・歴史」 |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
この授業では、日本の思想史・精神史におけるキリスト教の諸相を人物に焦点を当てつつ、多角的に検討します。①日本を舞台とすることで、馴染が薄いと思われるキリスト教が意外に身近な存在であることを知ること、②キリスト教との出会いにより当該人物に生じた思想的・実存的転回を学び、私たちが人生の意味を考える手がかりとすること、③日本におけるキリスト教受容の歴史を理解し、キリスト教を視座として近代日本の思想史・精神史を考察することを目標とします。 |
授業概要 /Course description |
この授業では、明治期に再宣教されたキリスト教が近代日本の形成期にどのように受容され、その後、日本の社会・思想・教育・文化にいかなる影響を与えたかについて、主要なキリスト者・思想家・社会活動家・作家たちを軸にして学びます。人物の生き方に焦点をあて、代表的著作とその思想を歴史的文脈の中に位置づけるとともに、キリスト教との関わりがどのような生き方につながったかを考えます。優れた言葉から私たちがより良く生きるための原動力を汲み取りましょう。適宜、キリスト教に関する基礎事項を復習し、知識の定着を図ります。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
1.ガイダンス 2.日本人とキリスト教――宗教の諸類型とキリスト教の教派 3.近代日本とキリスト教――信教の自由と制限 4.内村鑑三と無教会主義(1)――内村鑑三の文章を読む 5.内村鑑三と無教会主義(2)――無教会主義とその影響 6.新渡戸稲造とキリスト教(1)――内なる光と人格の修養 7.新渡戸稲造とキリスト教(2)――『武士道』を読む 8.賀川豊彦の伝道と社会的実践(1)――『死線を越えて』 9.賀川豊彦の伝道と社会的実践(2)――贖罪愛の実践 10.キリスト教と社会運動・社会実践(1)――グループワーク 11.キリスト教と社会運動・社会実践(2)――発表 12.神谷美恵子の認識と愛(1)――『生きがいについて』の背景 13.神谷美恵子の認識と愛(2)――ハンセン病とキリスト教 14.神谷美恵子の認識と愛(3)――変革体験と人間の宗教性 15.まとめと振り返り |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
・取り上げる人物について積極的にその著作を読んでみること。 ・授業内容は各回ごとに連関しているのでみだりに欠席をしないこと。欠席した時間については、配布教材で内容を必ず補っておくこと。 ・この授業における予習・復習の時間数の平均は、週に1時間程度を目安とする。 【授業外学習の内容】 授業時に指示された事前・事後課題をmanaba courseを用いて提出する。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 各回テーマごとにプリントを配布する。 【参考書】 ・加藤信朗監修、鶴岡賀雄・加藤和哉・小林剛編『キリスト教をめぐる近代日本の諸相――響鳴と反撥』オリエンス宗教研究所、2008年. ・村松晋『近代日本精神史の位相――キリスト教をめぐる思索と経験』聖学院大学出版会、2014年. ・神谷美恵子『生きがいについて』みすず書房、2004年. ・鈴木範久『日本キリスト教史――年表で読む』教文館、2017年. ・Akemi Kugimiya, Christianity in Japan, in Kenneth R.Ross eds, Christianity in East and Southeast Asia, Edinburgs University Press, 2019. |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 ・毎回のリアクション課題と授業への参加度(60%)、学期末レポート(40%)により評価し、総合評価で60%以上を合格とする。 ・リアクション課題に書かれた質問・意見等については、次回授業内で教員の回答・コメントと共に紹介し共有する。 【評価基準】 ・課題:授業内容を理解し、自分なりの考察が的確に表現されている。 ・レポート:課題設定の適切さ、理解の多視点性、論旨の展開と表現の的確さ、洞察の焦点化された深さ、取り組みの真摯さから評価する。 【課題に対するフィードバックの方法】 ・授業の冒頭に前回のリアクション課題を共有し、意見・質問に対してコメントと解説を行う。 |
備考 /Notes |
この授業は、オープンな教育リソース、グループワーク、プレゼンテーションを取り入れている。 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html