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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2021/10/30 現在

科目名/Course title コンピュータ文学研究B/Computer-aided Research in Literature (B)
担当教員(所属)/Instructor 井波 真弓 (基礎教育センター)
授業科目区分/Category 共通科目 
授業形態/Type of class 演習
開講期/Semester 2021年度/Academic Year  通年/ONE-YEAR
開講曜限/Class period 水/WED 5
対象所属/Eligible Faculty 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature,文学部フランス語フランス文学科/Faculty of Liberal Arts Department of French Language and Literature,文学部英語英文学科/Faculty of Liberal Arts Department of English Language and Literature,人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年/Eligible grade 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 4
副題
/SubTitle
小説・エッセー等のコンピュータによる解析
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
 本講は、コンピュータを用いる新しい文学研究手法を含めた学問の作法を学び、小説やエッセー等の文学作品に隠れている“かたち”を明らかにし、皆さんの好きな作家をより深く、より多面的に理解するための方法を学び、基礎素養を習得する科目です。
 この授業はディプロマポリシーの「時代を超えて普遍的に求められる深い教養と知性、自己を発見する心を持つ自立した女性になるための基礎的な能力を身につけている」に対応しています。
授業概要
/Course description
 作品にはいろいろなかたちや暗黙知が含まれています。例えば、夏目漱石の作品には、この手法で分析すると美しいスパイラル構造が現れ、宮沢賢治作品には感性の豊かさを示す波が現れます。また、源氏物語では恋心の揺れを可視化することができます。コンピュータは、このように私たちの想像を超えた“かたち”やファンタスティックな文体構造を時には示してくれるのです。
 芸術の基本は「現実の外に本当はこういうものが観えていた」という気づきへの誘いであるように思えます。学生の皆さんにはコンピュータを利用して、いくつかの文学作品の文体構造の解析実習をしてもらいます。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
 小説やエッセイなど文学作品の文体構造・論理的文体構造と感性的文体構造・文体構造の可視化方法や、源氏物語、夏目漱石作品や宮澤賢治作品などの解析事例についての説明を暫時演習の合間に行います。

前期
A 概要説明
  1コンピュータ文学概要
  2解析手法
  3授業の進め方
B グループ解析Ⅰ -文章の長さ 解析から観えるもの-
  4 授業の振り返り
  5 文章長さ解析 分析についての概要:演習:文章入力、文の長さを数える
  6 発表:文の長さから解ったこと
C グループ解析Ⅱ -キーワード解析から観えるもの-
  グループで解析対象作品を特定し、解析手法を学びます。
  7演習:作品の概要
  8分析目的
  9キーワードの選択・分析
  10 発表 キーワードの選択と作品の分析
  11 発表 考察
D グループ解析作品の個人解析
  12 Aグループ発表作品を新たなキーワードで個人分析
  13 Bグループ発表作品を新たなキーワードで個人分析
  14 提出論文作成・提出 自由課題の作品選択
  15 提出論文のまとめと振り返り

後期
E 個人解析結果の発表と自由課題選択
   自分の好きな作品を解析します。大学院生や四年生は研究対象である作品や卒
  論のテーマ作品を解析対象にしても結構です。
  16 Aグループでの個人解析結果発表、自由課題の作品選択
  17 Bグループでの個人解析結果発表、自由課題の作品選択
  18 Cグループでの個人解析結果発表、自由課題の作品選択
  19 Dグループでの個人解析結果発表、自由課題の作品選択
F 自由課題解析
  20 作品の分析
  21 論文について
  22 発表資料作成について
G 自由課題解析結果発表・提出
  23  Aグループ中間発表(作品の要旨と分析目的)、作品の分析
       24  Bグループ中間発表(作品の要旨と分析目的)、作品の分析
       25  Cグループ中間発表(作品の要旨と分析目的)、作品の分析
       26  Dグループ中間発表(作品の要旨と分析目的)、作品の分析
  27  Aグループ作品分析の論文・発表資料の作成、発表、提出
       28  Bグループ作品分析の論文・発表資料の作成、発表、提出
       29  Cグループ作品分析の論文・発表資料の作成、発表、提出
       30  Dグループ作品分析の論文・発表資料の作成、発表、提出 
     提出論文、発表のまとめと振り返り
準備学習・履修上の注意
/Notices
 解析結果から「見えてなかったもの」を読み取る力や気づき、考える力を養うことが重要です。WordとExcel(グラフ作成)ができる方。図書館を活用して資料も収集しましょう。

各回の授業外学習時間(予習・復習)は4時間程度と想定されます。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書/Text books】
なし

【参考書/Reference books】
適宜指示します。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法/Evaluation】
発表(30%)、レポート(25%)、課題・提出物(25%)、ディスカッション・授業への参加(20%)により評価します。

【評価基準】
発表・レポートは作品の何を明らかにしたいか目標を定め、結果を出します。自分自身の視点から作品を分析し、論理的に説明できているかを評価基準とします。

【課題(発表・レポート)に対するフィードバックの⽅法】
レポートにコメントを返します。

備考
/Notes
要素Ⅱ(学問の作法)/要素Ⅲ(基礎的素養)
【討議(ディスカッション、ディベート)】
【グループワーク】 
【発表(プレゼンテーション)】

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