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科目一覧へ戻る | 2024/03/14 現在 |
科目名/Course title | 近世文学演習AⅠ/Japanese Literature: the Edo Era (Seminar) A Ⅰ |
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担当教員(所属)/Instructor | 杉本 和寛 (文学部国語国文学科) |
授業科目区分/Category | 国語国文学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2024年度/Academic Year 前期/SPRING |
開講曜限/Class period | 水/WED 4 |
対象所属/Eligible Faculty | 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature |
対象学年/Eligible grade | 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
副題 /SubTitle |
井原西鶴作『西鶴諸国はなし』を読む |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
江戸時代前期の散文作家である井原西鶴の作品を演習の対象として取り上げ、以下の能力の修得や学習効果の獲得を達成目標としている。 ①各章について担当者が調査・考察の結果を発表することになるが、特に典拠を中心とした先行研究を調査・整理することで、卒業論文等の作成に関わる基本的な論文の収集・読解・説明能力を修得する。 ②作品の背景や作品中の言葉を調べることで、江戸時代全般についての理解を深めることにつながる。 ③発表することを通じて自身の考えを他人に的確に伝える能力を身につけることができる。 |
授業概要 /Course description |
江戸時代前期の散文作者である井原西鶴の『西鶴諸国はなし』は、全35章から成る短編作品集である。ここには江戸時代の怪異性や奇譚性のみならず、「人はばけもの」という認識に基づいた西鶴の洞察が様々なデフォルメを伴いながら描かれている。こうした西鶴の筆致を楽しむことも大きな狙いの1つではあるが、この演習ではその前段階としての「作業」を経験することも1つの狙いとし、発表に臨んでもらう。 (1)テキストの注釈は必ずしも詳注というわけではないので、作品の背景や言葉について、辞典・事典や諸文献を用いて調査し、どこまでがわかっており、何がわからないかを明らかにしながら発表に臨むこと。 (2)『西鶴事典』所載のものを中心に、各章の典拠を指摘した論文を収集・読解し、それをもとに発表をおこなう。これらは白百合女子大学の図書館だけでは入手できないので、担当箇所について国立国会図書館や国文学研究資料館等に出向くことが必須となる。 (3)得られた情報や自分自身の考えを発表資料にうまくまとめ、他の学生が理解できるように発表する。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:イントロダクション(演習の概要説明や担当箇所の決定等)、西鶴の生涯の説明。 第2回:巻1の1「公事は破らずに勝つ」を用いて発表の方法を解説する。 第3回:巻1の2「見せぬ所は女大工」・巻1の3「大晦日はあはぬ算用」 第4回:巻1の4「傘の御託宣」・巻1の5「不思議のあし音」 第5回:巻1の6「雲中の腕押し」・巻1の7「狐四天王」 第6回:巻2の1「姿の飛び乗物」・巻2の2「十二人の俄坊主」 第7回:巻2の3「水筋の抜け道」・巻2の4「残る物とて金の鍋」 第8回:巻2の5「夢路の風車」・巻2の6「男地蔵」 第9回:巻2の7「神鳴の病中」・巻3の1「蚤の籠抜け」 第10回:巻3の2「面影の焼残り」・巻3の3「お霜月の作り髭」 第11回:巻3の4「紫女」・巻3の5「行末の宝舟」 第12回:巻3の6「八畳敷の蓮の葉」・巻3の7「因果の抜け穴」 第13回:巻4の1「形は昼のまね」・巻4の2「忍び扇の長歌」 第14回:巻4の3「命に替はる鼻の先」・巻4の4「驚くは三十七度」 第15回:発表の振り返りと講評 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
先行研究を入手・読解し、それを他の学生が理解可能な程度にまとめて提示することは、かなりの時間と手間が必要になる。したがって、発表担当の際には授業外学習時間が30時間程度必要である。 また、担当外の際には演習参加者として意見を求められるので、これに対応するために各回の授業外学習時間(予習・復習)が2時間程度かかると想定される。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 教科書は用いず、授業第1回目にテキストを配布する。 【参考書】 江本裕・谷脇理史編.『西鶴事典』.(株)おうふう,1996.ISBN 4-273-02918-9 C 3593 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 演習での発表内容(50%)、授業への参加度(50%) 【評価基準】 発表:①『西鶴事典』掲載の先行研究や、その他参考となる論文をしっかり入手でき ているか ②入手した論文を正しく理解できているか ③情報や考察をを整理して、効果的に発表できているか 授業への参加度:発表者の発表内容を理解するとともに、自身の意見を持ち、それを的確に表現できるか、リアクションペーパーなども交えて評価する。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 発表者の内容については、発表毎に評価をおこなう。 また、その他出席者についてはリアクションペーパーを用いて考えをまとめてもらい、次回の授業でフィードバックする。 |
備考 /Notes |
演習であるので、当然発表(プレゼンテーション)を取り入れている。 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html