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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title 近代文学演習BⅠ/Japanese Literature: since the Meiji Era (Seminar) B Ⅰ
担当教員(所属)/Instructor 海老原 由香 (文学部国語国文学科)
授業科目区分/Category 国語国文学科専門科目 
授業形態/Type of class 演習
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 木/THU 3
対象所属/Eligible Faculty 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature
対象学年/Eligible grade 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
大正時代の短編小説を読む⑴
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
小説の隆盛期 大正時代の短編小説に材をとり、書いてあることを深く丁寧に読み取ることで、自ら多くの「気づき」を得ることを目標とする。真摯に作品に向き合うことの楽しさを体感して欲しい。
授業概要
/Course description
作品に描いてあることを深く丁寧に読み取ると、予想以上に多くの情報を自力で得ることができる。予備知識をいったん捨て、作品と一対一で向き合うことからはじめる。
まず作品の分析法を学習し、共通作品を例に皆でそれを確認する。その後各自の発表作品で実践し、その結果をまとめて発表する。
自由に論じるのではなく、目的をもった発表であることに留意したい。
受講者数や希望等により、作品の変更・増減・順番の変更もあり得る。
多くの小説にふれて欲しいという趣旨から、明治から昭和の短編小説を対象としたビブリオバトルも実施する。ビブリオバトル後は、紹介作品から各自一作品を読んで、決められた項目についての小レポートを提出する。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第 1回:ガイダンス:授業内容の説明、諸注意、ビブリオバトルの説明、等
第 2回:前期発表作品の決定、作品の注釈について
第 3回:作品分析の基礎①
第 4回:作品分析の基礎②
第 5回:作品分析の基礎③
第 6回:作品分析の基礎④
第 7回:作品分析の基礎⑤
第 8回:ビブリオバトル(明治から昭和の日本の短編小説)
第 9回:芥川龍之介『妙な話』分析内容の発表
第10回:岡本綺堂『子供役者の死』分析内容の発表
第11回:上司小剣『鱧の皮』分析内容の発表
第12回:有島武郎『小さき者へ』分析内容の発表
第13回:江戸川乱歩『二銭銅貨』分析内容の発表
第14回:発表の総括
第15回:まとめ 大正時代の小説
準備学習・履修上の注意
/Notices
・(予習)授業で扱う作品を事前に読み、疑問点を整理し、自分がレポーターだったらどのような観点から論じるかを考える。発表担当作品を何度も読み込み発表の準備を進める。ビブリオバトルで紹介する小説を決めて、その作品の魅力をいかに伝えるか準備する。
・(復習)発表時の質疑応答や講評の内容、自らの反省点をふまえて不足分を補い、レジュメを完成させる。ビブリオバトル紹介作品から一作品以上を新たに選んで読み、小レポートにまとめる(書く項目は事前に指示する)。
各授業における予習復習時間の平均は4時間程度を想定。
・発表は担当者が複数の場合も、グループ発表は行わず個別に発表する。
・発表後にはディスカッションを行う。発表担当者同士はもちろん全員が積極的に討論に参加して欲しい。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】『日本近代短編小説選 大正篇』岩波文庫 2012
     その他適宜指示する。

【参考書】適宜紹介する。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】発表および完成レジュメ提出(60%)、リアクションペーパーおよび発言状況等(20%)、ビブリオバトルおよび読書レポート(20%)により、総合的に評価する。

【評価基準】 発表は作品を深く正確に読み込んだか、分かり易く伝えられたか、レジュメや話し方等に工夫が見られたかを基準とする。完成レジュメはレジュメ自体の完成度とともに、発表からいかに深化したかも評価対象となる。リアクションペーパーは、自らの「気づき」に基づいた説得力ある考えを記述できたか、読書確認は事前に読んで考えたかを基準とする。「ビブリオバトル」はあらすじ説明ではなく、いかに作品の魅力が伝えられたかを基準とする。ビブリオバトルの読書は、新たに実際に読んだかどうか、定められた項目についていかに考えたかを基準とする。

【課題に対するフィードバックの方法】発表は発表の終わりと次の回のはじめにコメントする。リアクションペーパーはコメントをつけて返却または講評とともに紹介する。ビブリオバトルは講評とともに投票結果の上位を発表する。ビブリオバトルの読書確認と完成レジュメは希望者に個別にコメントする。
備考
/Notes
この授業には次の要素を取り入れています。
【討議(ディスカッション、ディベート)】
【発表(プレゼンテーション)】

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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