シラバス参照

授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title 中国文学講義Ⅰ/Chinese Literature Ⅰ (Lecture)
担当教員(所属)/Instructor 木下 綾子 (文学部国語国文学科)
授業科目区分/Category 国語国文学科専門科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 木/THU 3
対象所属/Eligible Faculty 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature,文学部フランス語フランス文学科/Faculty of Liberal Arts Department of French Language and Literature,文学部英語英文学科/Faculty of Liberal Arts Department of English Language and Literature,人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年/Eligible grade 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
『白氏文集』と平安文学
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
中国や日本の漢詩文にもとづいた平安文学の魅力ある表現やテーマを味わい、分析しながら、日本文学における中国文学の受容について考えます。また、漢詩文を読むために必要な知識や方法を修得します。
授業概要
/Course description
平安時代に伝来し、大流行した白居易の『白氏文集』とその影響によって成立した紫式部の『源氏物語』、清少納言の『枕草子』、菅原道真の『菅家文草』『菅家後集』を比較しながら読みます。
前期科目においては、愛する女性を失った男性の長きにわたる痛み、悲しみという「長恨」のテーマについて考えます。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:はじめに、白居易の生涯、『白氏文集』の成立と伝来
第2回:「長恨歌」と「長恨歌伝」(1)─玄宗皇帝と楊貴妃の出会い、寵愛
第3回:「長恨歌」と「長恨歌伝」(2)─安史の乱と楊貴妃の死
第4回:「長恨歌」と「長恨歌伝」(3)─玄宗皇帝の悲嘆
第5回:「長恨歌」と「長恨歌伝」(4)─仙界における再会
第6回:「長恨歌」と「長恨歌伝」(5)─玉妃の語り
第7回:「長恨歌」と「長恨歌伝」(6)─生まれ変わっても
第8回:「長恨歌」と「長恨歌伝」(7)─異なる結末、それぞれの主題
第9回:おもかげ(1)─『源氏物語』桐壺帝と桐壺更衣、寵愛と非難
第10回:おもかげ(2)─更衣の死と帝の悲嘆
第11回:おもかげ(3)─光源氏と藤壺、形見と形代
第12回:おもかげ(4)─光源氏と藤壺、冷泉帝、罪と光
第13回:おもかげ(5)─葵上の死、夕霧
第14回:おもかげ(6)─「長恨」のゆくえ
第15回:期末課題の提出まとめ
準備学習・履修上の注意
/Notices
【授業外学修の内容】
予習では、授業で扱う資料を必ず読み、分からない語句を古語辞典や漢和辞典で確認しておくこと。復習では、その日のうちにノートを見直して不足している部分を書き足すこと。質問は次の回でも受け付けます。また、授業内で紹介された文献や関連文献を図書館等で探し、読んでおくこと。
これらの予習・復習には4時間程度かかると想定されます。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書/Text books】
指定なし。プリントを配布します。

【参考書/Reference books】
・下定雅弘.『長恨歌─楊貴妃の魅力と魔力』.勉誠出版,2011.
・岡村繁.『白氏文集』2下.新釈漢文大系.明治書院,2007.
このほか、適宜紹介します。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法/Evaluation】
 期末課題(50%)、授業への参加度(50%)によって評価します。

【評価基準】
期末課題:授業で扱ったテーマを理解し、問い、論拠、意見を備えた、引用と出典の明示された文章を書いている。
授業への参加度:授業に積極的に取り組み、リアクションペーパーに意見、感想、質問を記すことを通じて授業への理解や発展的な思考を示している。

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
毎回の意見、感想、質問については、代表的なものを次の回の冒頭において取り上げ、応答します。
備考
/Notes
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】
【グループワークを取り入れている】
【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】
【フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている】

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

科目一覧へ戻る