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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2022/03/14 現在

科目名/Course title 2年次演習/Seminar(second year)
担当教員(所属)/Instructor 真部 清孝 (文学部フランス語フランス文学科)
授業科目区分/Category フランス語フランス文学科専門科目 
授業形態/Type of class 演習
開講期/Semester 2022年度/Academic Year  通年/ONE-YEAR
開講曜限/Class period 火/TUE 4
対象所属/Eligible Faculty
対象学年/Eligible grade 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 4
副題
/SubTitle
初めて読むフランス文学
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
16世紀から20世紀まで、フランス文学の代表的な作品を抜粋で読んでいきます。その際には,以下の3点に着目します。

1.作品が書かれた時の社会的・歴史的背景(どんな時代に書かれた作品なのか)
2.作者の思想(作品を通じて作者は何を伝えようとしているのか)
3.作品の文体的特徴(作者は文章を書くにあたってどのような工夫をしているか)

以上の3点について、考察に必要となる専門的な知見を身につけることを第一の達成目標とします。この授業を通じて、食わず嫌いはやめて、フランス文学のおもしろさに目覚めましょう。
第二の達成目標は、同じく以上の3点について、自分の考えをまとめられるようになることです。論理的なレポートの書き方を学びましょう。

なお、この授業は、ディプロマ・ポリシーの「専攻する言語と文学、文化について、専門的な知見と技能を身につける」と「専攻する言語や文学、文化について、特定の問題を掘り下げ、自ら調査、研究して考えをまとめることができる」に対応しています。
授業概要
/Course description
演習科目ですので、教師が一方的に話すだけの講演会のような講義はしません。授業では学生との対話を重視します。学んだ知識を活用して自分の意見・解釈を述べることが常に求められます。あてられなくても、積極的に発言しましょう。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:16世紀のフランス文学:ルネッサンスとユマニスム 作品研究:『ガルガンチュア』『エセー』(「子供たちの教育について」)
第2回:17世紀のフランス文学(1):古典主義 作品研究:『ラ・ロシュフコー箴言集』『ル・シッド』『アンドロマック』
第3回:17世紀のフランス文学(2):作品研究:『人間嫌い』『クレーヴの奥方』
第4回:18世紀のフランス文学(1):啓蒙主義 作品研究:『カンディード』
第5回:18世紀のフランス文学(2):作品研究:『マノン・レスコー』『告白』
第6回:レポートの書き方
第7回:19世紀のフランス文学(1):ロマン主義 作品研究:『アドルフ』『赤と黒』『レ・ミゼラブル』
第8回:19世紀のフランス文学(2):レアリスム 作品研究:『ゴリオ爺さん』『ボヴァリー夫人』
第9回:19世紀のフランス文学(3):自然主義 作品研究:『ベラミ』『ボヌール・デ・ダム百貨店』
第10回:20世紀のフランス文学(1):シュールレアリスム、不条理劇、ヌーヴォーロマン
第11回:20世紀のフランス文学(2):作品研究:『異邦人』『嘔吐』
第12回:フランス語の歴史(1)紀元前51年〜9世紀
第13回:フランス語の歴史(2)10世紀〜現代
第14回:期末試験
第15回:期末試験の解説とレポート講評

皆さんの興味関心と担当教員の専門領域に応じて、取り上げられる作品はクラスごとによって若干異なる場合があります。
準備学習・履修上の注意
/Notices
・予習:次回に取り扱う作品の抜粋を読んで、おおよその内容を把握しておく。
・授業中:しっかりノートを取り、解説された固有名詞やキーワードをよく復習しておく。
・復習:授業で獲得した知識をもとにして作品を読み直し、気づいた点や疑問に思った点をまとめておく。

各授業における予習復習には4時間程度が必要です。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書/Text books】
鹿島茂『フランス文学は役に立つ!』NHK出版 2016. ISBN 4140351454

また、各担当教員の作成したハンドアウトを用います。

【参考書/Reference books】
初回の授業で「推薦図書リスト」をお配りします。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法/Evaluation】
レポート(50%)、学期末試験(50%)

【評価基準】
レポートは感想文ではなく、根拠によって裏打ちされた意見文であることが求められます。学期末試験では、文学史に関する基礎的知識の修得状況を問われます。

【課題に対するフィードバックの方法】
期末試験:最後の回で、正答率の低かった問題を中心に解説します。
レポート:最後の回で、添削したうえで返却します。
備考
/Notes
【討議(ディスカッション)を取り入れている】

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