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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2021/10/30 現在

科目名/Course title 専門演習F/Reading French Texts (F)
担当教員(所属)/Instructor 髙橋 信良 (文学部フランス語フランス文学科)
授業科目区分/Category フランス語フランス文学科専門科目 
授業形態/Type of class 演習
開講期/Semester 2021年度/Academic Year  通年/ONE-YEAR
開講曜限/Class period 火/TUE 4
対象所属/Eligible Faculty
対象学年/Eligible grade 3年 , 4年
単位数/Credits 4
副題
/SubTitle
童話の原典とその戯曲を読み、フランスにおける童話の舞台化を具体的に考察する。
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
この授業では、有名なフランスのコントを取りあげ、もとのストーリーと舞台化作品を読み比べ、翻案/脚色方法や舞台化意図の理解を深め、説明できることを目標とします。なお、この授業は、ディプロマ・ポリシーの「専攻する言語と文学、文化に関して、専門的な知見と技能を身につけて いる」と「専攻する言語や文学、文化について、特定の問題を掘り下げ、自ら調査、研究して考えをまとめることができる」に対応しています。
授業概要
/Course description
授業では、ジョエル・ポムラの『赤ずきんちゃん』を、シャルル・ペローの「赤ずきんちゃん」、およびグリム兄弟の「赤ずきん」と比較検討し、それぞれの作品の意図を解釈し、各自が考えをまとめます。ポムラは存在の不確かさやリアリティとは何か、といった問題を扱うフランス現代演出家兼劇作家です。彼が童話を舞台化するとき、そこにはどんな意図があるのでしょうか。フランス語のテクストをじっくり味わいながら、読む楽しさと観る楽しさ、小説と舞台作品の違いにまで言及してゆくつもりです。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回: 授業の進行方法と注意点を説明
第2回: 童話とお芝居について(万人のための演劇)
第3回: ペローとグリムについて(調査・発表)
第4回: 「赤ずきん」の歴史(翻案と脚色)
第5回: ペロー作品の講読1
第6回: ペロー作品の講読2
第7回: ペロー作品の講読3
第8回: 発表と討議(ペローについて)
第9回: グリム作品の講読1
第10回: グリム作品の講読2
第11回: グリム作品の講読3
第12回: グリム作品の講読4
第13回: 発表と討議(グリムについて)
第14回: 課題レポート(ペローとグリムの比較)に基づく発表
第15回: 課題レポート(ペローとグリムの比較)に基づく発表と討議
第16回: ポムラとフランス現代演劇(演出家と作家の役割)
第17回: ポムラ作品の講読1
第18回: ポムラ作品の講読2 
第19回: ポムラ作品の講読3
第20回: ポムラ作品の講読4、発表と討議(物語構造について)
第21回: ポムラ作品の講読5 
第22回: ポムラ作品の講読6
第23回: ポムラ作品の講読7、発表と討議(状況設定と演出方法)
第24回: ポムラ作品の講読8
第25回: ポムラ作品の講読9
第26回: ポムラ作品の講読10
第27回: ポムラ作品の講読11
第28回: ポムラ作品の講読12、発表と討議(舞台設定)
第29回: 課題レポート(ポムラの独自性)に基づく発表
第30回: 課題レポート(ポムラの独自性)に基づく発表と討議
準備学習・履修上の注意
/Notices
授業では、作品世界をよりよく理解するために、邦訳の解説や映像紹介を加えてゆく予定ですが、時間の制約から網羅的な解説や紹介は不可能です。従って、『完訳ペロー童話集』(岩波文庫)などの邦訳を読んでおくこと。フランス語の原文も事前に目をとおして、不明な箇所や疑問点などを洗い出しておけば、授業での講読がより有意義なものになるでしょう。各回の授業外学習時間(予習・復習)には 4 時間程度かかると想定されます。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
指定なし。なお、フランス語のテクストは、すべてプリントを配布。

【参考書】
『完訳ペロー童話集』、新倉朗子訳、岩波文庫、1982。
『完訳グリム童話集』、野村泫訳、岩波文庫、2006。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
前期末レポート(30%)、学期末試験(40%)、授業期間中の発表(20%)、授業への貢献度(10%)により評価します。

【評価基準】
発表:授業で扱った内容に関する調査・考察、および発表者自身の意見をまとめることができる。
レポート:適切な課題設定のもと、序論、本論、結論の構成に沿ってレポートを作成し、授業で扱ったテーマを理解し、持論を展開できる。
授業への貢献度:積極的に発言し、議論を深めることに貢献できる。

【課題レポートに対するフィードバックの方法】
課題レポートに基づく発表時に、解説し、コメントを返す。
備考
/Notes
この授業には次の要素を取り入れています。
【討議(ディスカッション、ディベート)】
【発表(プレゼンテーション)】

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