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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title 専門ゼミⅠ/Seminar (third and fourth years)Ⅰ
担当教員(所属)/Instructor 村中 由美子 (文学部フランス語フランス文学科)
授業科目区分/Category フランス語フランス文学科専門科目 
授業形態/Type of class 演習
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 金/FRI 2
対象所属/Eligible Faculty
対象学年/Eligible grade 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
文学作品の映画化
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
 このゼミでは、文学作品の翻案のひとつとしての映画化を扱います。文学作品が映画化されるとき、なにが失われ、またなにが生まれるのか、映画化をことばからイメージへの翻訳ととらえて具体的な作品の分析を行ないます。文学作品と映画を相互に読解、鑑賞、考察する過程を通じて、双方をより深く理解することを学びます。そして、自分の感性に合った文学・映画作品を見つけ、それについて説得力のある口頭発表をし、レポートにまとめることを目指します。毎回のゼミでは意見交換を重視するので、ほかの参加者の見方、考え方を学び、その過程を通じて自分の考察を深める訓練も求められます。

授業概要
/Course description
 専門ゼミIIでの個人研究を見据え、作品の読解の仕方、研究方法を学ぶためにみなで同じ文学作品・映画を分析します。文学作品とその映画版との違いの列挙にとどまらず、映像ならではの表現にも着目しながらイメージを読み解く技能を身につけると同時に、元の文学作品の多様な解釈の可能性を学びます。
 また、字幕なしでフランス映画を鑑賞できるようになることを目指し、映画を使ったディクテも定期的に行ないます。フランスの日刊紙『ル・モンド』の映画評もフランス語原文で読みます。映画評読解については、各回でグループワークとして読解を進め、13回目の授業で各グループ(ペア)ごとに口頭発表をしてもらいます。
 学外授業として、公開中のフランス映画を映画館で鑑賞することも計画しています。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:導入(授業の進め方、到達目標の確認、扱う文学作品・映画の説明、ゼミメンバー自己紹介)
第2回:原作を読む・映画を観る①:作家を知る①(グループワーク1)
第3回:原作を読む・ 映画を観る②:作家を知る②(グループワーク2)
第4回:原作を読む・映画を観る③:作家を知る③(グループワーク3)
第5回:原作を読む・映画を観る④:作家を知る④(グループワーク4)
第6回:原作を読む・映画を観る⑤:作家を知る⑤(グループワーク5)
第7回:原作を読む・映画を観る⑥:映画評を読む①(グループワーク6)
第8回:原作を読む・映画を観る⑦:映画評を読む②(グループワーク7)
第10回:原作を読む・映画を観る⑧:映画評を読む③(グループワーク8)
第11回:原作を読む・映画を観る⑨:映画評を読む④(グループワーク9)
第12回:原作を読む・映画を観る⑩:映画評を読む⑤(グループワーク10)
第13回:作家の紹介・映画評についての発表(グループワークの成果発表)
第14回:レポートの書き方
第15回:まとめ

準備学習・履修上の注意
/Notices
 ひとつの作品をみなで輪読しながら、対応する映画の場面を鑑賞していきます。自分の発表の担当でない部分もきちんとあらかじめ読み、わからないところや問題意識を明確にして授業に臨みましょう。自分できちんと原作を読んでいないと、映画を観ても比較することができません。
 本授業の予習・復習にはおおむね4時間を想定しています。

【授業外学修の内容】
毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
プリントとして配布します。

【参考書】
・小川公代・村田真一・吉村和明 編 『文学とアダプテーション  ヨーロッパの歴史的変容』春風社、2017.
・野崎歓[編]『文学と映画のあいだ』東京大学出版会、2013.〔大学図書館:2F和書 902.9/B 89〕
・バザン、アンドレ『映画とは何か』(上・下)[1976] 、野崎歓ほか[訳]、岩波書店、2015.〔大学図書館:2F文庫 P500/B85/1-1 ;1-2〕
・波戸岡景太『映画原作派のためのアダプテーション入門 フィッツジェラルドからピンチョンまで』彩流社、2017.
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
発表(40%)、レポート(60%)
少なくとも1回は発表をすること。学期末にまとめのレポートを提出すること。

【評価基準】
 取り上げた文学作品と映画に基づく発表・レポートにおいて、1)十分な時間をかけて準備しているか、2)小説と映画の単なる比較の列挙にとどまらず、比較を通して自分の考えを深めているか、3)自分の言葉でわかりやすく伝えているか、の3つの観点から評価します。

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
発表、課題などにコメント等を返す。
備考
/Notes
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】
【グループワークを取り入れている】
【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】
【フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている】

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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