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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title 専門ゼミⅠ/Seminar (third and fourth years)Ⅰ
担当教員(所属)/Instructor 海老根 龍介 (文学部フランス語フランス文学科)
授業科目区分/Category フランス語フランス文学科専門科目 
授業形態/Type of class 演習
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 金/FRI 2
対象所属/Eligible Faculty
対象学年/Eligible grade 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
作品分析とリライト・アダプテーション
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
 「リライト(書き換え)」や「ジャンル」という要素に焦点を当てながら、芸術作品の分析方法を身につけることを目指します。ある作品が書き換えられるとはどういうことなのか、ジャンルをまたいだ書き換えであった場合(「アダプテーション」といいます)、そこで何が変わり何が変わらないのかを、学生による意見交換を中心にしながらさまざまな角度から検討します。グループワークをとおして、たしかな情報収集と手つづきに則った論理的検討の方法を身に着け、自分一人で作成する最終レポートで情報収集と論理的考察を実践してもらいますす。
授業概要
/Course description
 フランスの文学作品をもとにした、リライトやアダプテーションの例をいくつか扱います。物語や小説の書き換えから、映画やオペラ、バレエ、ミュージカル、アニメーションなど他のジャンルへのアダプテーションの実態を検討しながら、作品分析とアダプテーション研究の方法を学んでいきます。授業計画で現時点での予定を記しますが、扱う作品は参加学生の意見を取り入れて変更する可能性があります。ただし情報収集の際の注意点、分析の基本的な理論と方法(ナラトロジーやテーマ分析、間テキスト性など)、歴史的背景の考察など、身に着けるべき事項は変わりません。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:イントロダクション(リライトとアダプテーション)
第2回:ミクロ分析の方法(1) 何が描かれているのか(テーマ分析)
第3回:ミクロ分析の方法(2) どう描かれているか(ナラトロジー)
第4回:ペロー版「シンデレラ」(1)「書き出し」と設定
第5回:ペロー版「シンデレラ」(2) シンデレラの性格
第6回: 構造論的アプローチ
第7回: 20世紀以降の「シンデレラ」の変遷(作品の歴史性と間テクスト性)
第8回:レポートの書き方
第9回:スタンダール「赤と黒」(1)物語の構造
第10回:スタンダール「赤と黒」(2)冒頭の分析
第11回:ミュージカル版「赤と黒」(1)設定と物語内容
第12回:ミュージカル版「赤と黒」(2)フランス版と日本版
第13回:「カルメン」:小説とオペラ
第14回:「カルメン」:ミュージカル
第15回:専門ゼミIIに向けて:発表題目の選択と口頭発表について
準備学習・履修上の注意
/Notices
 授業内で意見交換を行うので、指定された文献や作品にはあらかじめ目を通し、ある程度自分の考えをまとめてから出席することが必要です。4時間を各授業の準備・復習時間の目安とします。 
【授業外学修の内容】
毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。
 
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
なし(プリント使用)

【参考書】
授業では該当箇所のコピーを使用しますが、「赤と黒」と「カルメン」については、どの版でもよいので、翻訳に目を通しておいてください。
また少々骨のある以下の書物は頻繁に参照する予定です。
リンダ・ハッチオン (片渕悦久他訳)『アダプテーションの理論』 晃洋書房 2012
小川公代・吉村和明(編)『文学とアダプテーション II』春風社 2021
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
レポート(60%)に加え、平常点(通常の提出物、議論への参加度)(40%)で評価します。

【評価基準】
レポートは、適切な問題設定ができているか、資料の探索は十分か、使い方は適切か、分析は論理的か、導かれた結論は妥当かを評価します。平常点については、積極的に議論に参加し、適切な質問やコメントができているかを見ます。

【課題に対するフィードバックの方法】
発表や発言については授業内でコメントします。提出物に関しては、Manabacourseを活用し、コメントします。
備考
/Notes
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】
【グループワークを取り入れている】
【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】
【ICT を活用した双方向型授業を取り入れている】(授業内ディスカッションには、Manabacourseのレスポンの機能を使用することがあります)

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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