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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title 専門ゼミⅡ/Seminar (third and fourth years) Ⅱ
担当教員(所属)/Instructor 辻川 慶子 (文学部フランス語フランス文学科)
授業科目区分/Category フランス語フランス文学科専門科目 
授業形態/Type of class 演習
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  後期/AUTUMN
開講曜限/Class period 水/WED 3
対象所属/Eligible Faculty
対象学年/Eligible grade 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
19世紀パリ生活誌—ゴーティエ『死霊の恋』と幻想文学
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
 ロマンティック・バレエの主要作品『ジゼル』(1841年)をご覧になったことはあるでしょうか。王子が村娘ジゼルに出会って恋をする第一幕の陽気な賑わいと、第二幕、彼女の亡き後、月夜の森に精霊ウィリーたちが出現する幻想的な白いバレエとの対比が印象に残る傑作ですが、この台本を書いた一人が小ロマン派の代表格テオフィル・ゴーティエ(1811-1872)です。
 詩人、小説家、劇評家、美術批評家、旅行記作家など、多彩な顔を持つゴーティエは、多くの幻想文学の短編を残したことでも知られています。中でも「死霊の恋」(1836年)は『ジゼル』と同じく愛と死をテーマにし、ゴーティエならではの視覚的感覚が優れた幻想作品として多くの読者に愛されてきました。
 今年度の専門ゼミではその中でも『死霊の恋/化身』を取り上げ、幻想と芸術という点に着目し、19世紀フランスの文学と社会についての理解を深めたいと思います。前期は『死霊の恋/化身 ゴーティエ恋愛奇譚集』の作品およびゴーティエのバレエ作品を通して、みなさんにテクスト解釈の発表をしていただく形で進めていきます。後期には、19世紀フランスに関するテーマを自由に選び、学生の皆さんに発表をしていただきたいと思います。
授業概要
/Course description
 ゼミでは、最初の30分程度で、19世紀フランスを中心とした基礎知識の講義を行います。後半の1時間程度では、発表とディスカッションを行います。前期に1回、後期に1回、個人発表を行っていただき、司会も学生が担当します。発表担当者以外も、毎回必ず発言を求められますので、事前に入念な予習をした上で授業にのぞんでください。年間を通して卒論・ゼミ論など論文執筆の方法についても説明します。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回 後期導入(1)舞台、バレエ、美術
第2回 後期導入(2) リライトとアダプテーション
第3回 登場人物のキャラクター造形と物語構造(1) 
第4回 登場人物のキャラクター造形と物語構造(2) 
第5回 登場人物のキャラクター造形と物語構造(3) 
第6回 現実・伝説・幻想(1)
第7回 現実・伝説・幻想(2)
第8回 現実・伝説・幻想(3)
第9回 恋愛と文学(1)
第10回 恋愛と文学(2)
第11回 恋愛と文学(3)
第12回 その他の発表
第13回 その他の発表
第14回 その他の発表
第15回 まとめと評価
進度は履修者の関心や理解度によって変更することがあります。
準備学習・履修上の注意
/Notices
 ゼミではディスカッションを中心に進めますので、配布プリントを参考に入念な準備を行ってください。
本授業の予習・復習にはおおむね4時間を想定しています。
【授業外学修の内容】
毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
テオフィル・ゴーティエ『死霊の恋/化身 ゴーティエ恋愛奇譚集』(永田千奈訳、光文社古典新訳文庫、2023年)

【参考書】
テオフィル・ゴーチエ『モーパン嬢』(井村実名子訳、岩波文庫、2006年)
バレエ『ジゼル』(英ロイヤル・バレエ、Opus Arte、2017年)
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
口頭発表(30%)、夏休みの読書ノート(20%)、学年末レポート(30%)、平常点(20%)

【評価基準】
授業への積極的参加、配布プリントへの取り組み、口頭発表、前後期末レポートを見て総合的に評価します。 

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
授業中のコメントやmanabacourseなどでフィードバックを行います。
備考
/Notes
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】
【グループワークを取り入れている】
【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】
【フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている】

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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