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科目一覧へ戻る | 2022/03/14 現在 |
科目名/Course title | フランス文化研究A/French Culture (A) (Research) |
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担当教員(所属)/Instructor | 永井 玉藻 (文学部フランス語フランス文学科) |
授業科目区分/Category | フランス語フランス文学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 講義 |
開講期/Semester | 2022年度/Academic Year 通年/ONE-YEAR |
開講曜限/Class period | 木/THU 3 |
対象所属/Eligible Faculty | |
対象学年/Eligible grade | 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 4 |
授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
この授業では、①バレエの発展の歴史的経緯や、フランスをはじめとする国々の社会 文化とバレエとの関わりを知り、理解すること、②バレエに特徴的な踊りの要素について、他の舞踊ジャンルとの比較を踏まえて説明できるようになること、③バレエ作品の歴史的位置づけや、作品の文化的・社会的背景について理解した上で、作品を鑑賞できるようになること、の3点を目標としている。 この授業は、ディプロマ・ポリシー中の「専攻する言語と文学、文化に関して、専門的な知見と技能を身につけている」に対応している。 |
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授業概要 /Course description |
バレエは舞台芸術の一つで、17世紀後半から、主にフランスを中心として大きく発展したダンスのジャンルである。この授業では、バレエがイタリアで生まれ、フランスに輸入されて発展し、ロシアで「完成した」と言われるまでになった歴史と、その後、現在に至るまでの流れについて説明する。また、バレエと関連のある他のダンスのジャンル(モダン・ダンスやコンテンポラリー・ダンスなど)、他の芸術ジャンル(オペラ、音楽、文学、絵画、ファッション)が、バレエとどのような関係性にあるのか、基礎的な説明を行う。映像が残っている作品については、視聴覚資料の鑑賞も行う。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:イントロダクション 第2回:ルネサンス期のダンス 第3回:ルイ14世の宮廷と舞台芸術 第4回:王立アカデミーの設立とその位置づけ 第5回:18世紀のフランスと周辺国におけるバレエ 第6回:大革命後のバレエ(1820年代まで) 第7回:ロマンティック・バレエとパリ・オペラ座①(妖精もの) 第8回:ロマンティック・バレエとパリ・オペラ座②(異国もの) 第9回:グランド・オペラとバレエ、フランスの外交政策と舞台芸術 第10回:19世紀後半のオペラ座とバレエ 第11回:ロシアにおけるバレエの始まりと発展 第12回:チャイコフスキー作曲の3大バレエとプティパ①(《眠り》、《くるみ》) 第13回:チャイコフスキー作曲の3大バレエとプティパ②(《白鳥》) 第14回:授業のまとめ 第15回:試験と評価 第16回:19世紀末までのバレエの発展 第17回:バレエ・リュス① 第18回:バレエ・リュス② 第19回:20世紀のフランスにおけるバレエ① 第20回:20世紀のフランスにおけるバレエ② 第21回:アメリカにおけるバレエ 第22回:イギリスにおけるバレエ 第23回:イタリアにおけるバレエ 第24回:ドイツにおけるバレエ 第25回:ロシアにおけるバレエ 第26回:日本におけるバレエ 第27回:バレエとモダン・ダンス 第28回:バレエとコンテンポラリー・ダンス 第29回:後期のまとめ 第30回:試験と総括 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
バレエの経験や技術の知識があると理解の役に立つが、必須ではない。各授業の最初に、前の週の授業内容に関するミニテストを行うので、予習・復習の時間が必要となる。そのために、図書館に所蔵されている関連文献なども積極的に活用して欲しい。また、バレエは人体の動きが大きく関わる芸術分野なので、授業で紹介する作品については、動画配信サイトなどを活用して視聴、もしくは劇場での公演を鑑賞するなどして、予習・復習に役立てるのが望ましい。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 特になし。適宜プリントを配布する。 【参考書】 鈴木晶著『オペラ座の迷宮 パリ・オペラ座バレエの350年』(東京、新書館、2013年)など、適宜授業内で紹介する。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 前期および後期の期末試験(50%)、リアクションペーパーやレポートなどの提出物、および授業への参加度(50%)によって行い、総合評価60%以上で合格とする。 【評価基準】 提出物は、授業の感想ではなく、授業の内容を理解した上で、自らの考察内容を論理的に述べることが出来ているかどうか、を評価基準とする。授業への参加度については、出席を前提とした上で、受講態度や質問、発言などによる積極性といった受講態度を評価基準とする。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 提出物にはコメントなどをつけて返却する。 |
備考 /Notes |
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】 |