シラバス参照

授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2021/03/26 現在

科目名/Course title フランス文化研究E/French Culture (E) (Research)
担当教員(所属)/Instructor 篠田 勝英 (文学部フランス語フランス文学科)
授業科目区分/Category フランス語フランス文学科専門科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2021年度/Academic Year  通年/ONE-YEAR
開講曜限/Class period 木/THU 3
対象所属/Eligible Faculty
対象学年/Eligible grade 3年 , 4年
単位数/Credits 4
副題
/SubTitle
キリスト教図像学入門
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
 聖母マリアの生涯を、図像(絵画・彫刻)を通じて、できるだけ時間軸に沿って検証します。美的鑑賞に留まらず、初歩的な図像解釈を試み、キリスト教図像学の歴史的蓄積の一端に触れ、美術作品の見方が拡がることを目指します。並行して、前期は美術館・美術展訪問を可能な範囲で実行してもらい、その報告を教室で実施、絵画を読み解く訓練をします。
 この授業は、ディプロマ・ポリシーの「専攻する言語と文学、文化に関して、専門的な知見と技能を身につけて いる」と「専攻する言語や文学、文化について、特定の問題を掘り下げ、自ら調査、研究して考えをまとめるこ とができる」に対応しています。
授業概要
/Course description
 大量の聖母(子)像を収集、鑑賞、分析、分類して、描かれたマリアの生涯を丹念に跡づけることを試みます。個々の作品に関しては、作者について、図像表現について、象徴解釈について、履修者による発表で理解を深めます。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
 おおむね以下のスケジュールで進行する予定ですが、履修者数や事情によって(対面授業が不可能になった場合等)順序・内容を大きく変更する可能性があります。
第1回:図像学について
第2回:iconographie と iconologie
第3回:attributs の分析
第4回:『黄金伝説』におけるマリア伝1
第5回:『黄金伝説』におけるマリア伝2
第6回:マリア像の諸様式1
第7回:マリア像の諸様式2
第8回:ヨアキムとアンナ
第9回:〈金門の出会い〉
第10回:〈無原罪のお宿り〉1
第11回:〈無原罪のお宿り〉2
第12回:マリアとヨセフ
第13回:〈受胎告知〉
第14回:〈エリザベト訪問〉
第15回:前期発表の総括
第16回:イエス伝とマリア伝1〈生誕〉など
第17回:イエス伝とマリア伝2〈アンナ三代〉など 
第18回:イエス伝とマリア伝3〈聖家族〉など
第19回:イエス伝とマリア伝4〈授乳の聖母〉など
第20回:イエス伝とマリア伝5〈マドレ・ピア〉
第21回:イエス伝とマリア伝6〈磔刑〉など
第22回:イエス伝とマリア伝7〈十字架降下〉など
第23回:イエス伝とマリア伝8〈ピエタ〉など
第24回:〈コイメーシス〉
第25回:〈被昇天〉
第26回:〈マリアの戴冠〉
第27回:〈慈悲の聖母〉
第28回:マリア伝図像表現のまとめ
第29回:キリスト教図像学総括
第30回:後期発表の総括
準備学習・履修上の注意
/Notices
 印刷物、あるいはインターネット上のさまざまなマリア像に幅広く接するとともに、作者(画家・彫刻家)についてあらかじめ十分な知識を得ておくことが授業及び発表の際に必須となります。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
自主教材(プリント)使用。

【参考書】
矢崎美盛『アヴェマリア——マリアの美術』(岩波書店、1953年)
Jacobus de Voragine、 Legenda aurea(ヤコブス・デ・ウォラギネ『黄金伝説』)各種近代語訳を参照。
邦訳はヤコブス・デ・ウォラギネ、前田敬作/山中知子訳『黄金伝説』1-4(平凡社ライブラリー、2006年)
ジェイムズ・ホール、高階秀爾 監修『西洋美術解読事典』(河出書房新社、2004年)
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
 美術館・美術展訪問の報告を前期に一回、キリスト教図像学に関する発表を後期に一回、計二回の発表を行ない、前後期末にまとめのレポートを提出してもらいます。その他に発表の際のハンドアウト、各回のリアクション・ペーパーを総合して評価します。

【評価基準】
発表とそのレポート、両者それぞれを40パーセント、ハンドアウト、リアクションペーパーを計20パーセントとして総合評価、60パーセント以上を合格とします。 
備考
/Notes
 この授業には次の要素を取り入れています。
【発表(プレゼンテーション)】

 なおこの授業は対面形式で行うことを前提として組み立てられています。今後の情勢の変化でリモート形式に変更される場合には、全面的な変更が行われることに留意しておいてください。

科目一覧へ戻る