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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2022/03/14 現在

科目名/Course title フランス社会研究D/French Society (D) (Research)
担当教員(所属)/Instructor 加藤 三和 (文学部フランス語フランス文学科)
授業科目区分/Category フランス語フランス文学科専門科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2022年度/Academic Year  通年/ONE-YEAR
開講曜限/Class period 月/MON 4
対象所属/Eligible Faculty
対象学年/Eligible grade 3年 , 4年
単位数/Credits 4
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
フランス料理という言葉が連想させる「高級」「おしゃれ」といったイメージは。どこから来たのでしょうか。そしてまた、どのように作られてきたのでしょうか。
この授業では、食という観点からフランスをとらえ直し、歴史とテーマ分析の両方からアプローチします。毎回書いてもらうリアクションペーパーを使いながら、批判的な目でフランスと向き合うことを目指します。
授業を通して自分の考えを言語化し、問いを立てたり、問題点を指摘できるようになるのが狙いです。

この授業は、ディプロマ・ポリシーの「専攻する言語と文学、文化に関して、専門的な知見と技能を身につけている」と「先行する言語や文学、文化について、特定の問題を掘り下げ、自ら調査、研究して考えをまとめることができる」に対応しています。
授業概要
/Course description
前期はフランスにおける食事情の変遷を、中世から20世紀まで、時系列に沿って概観していきます。
後期は近代・現代の食に焦点を当て、食と文学、性、政治との結びつきなど、各回それぞれにテーマを設け皆さんと一緒に考えていきます。身近であるからこそ自明にしてしまうようなこと、あるいは紋切り型のイメージについて書かれたテキストや記事などを通して、食とフランスの関係を問い直します。各回は講義と発表で構成され、発表は参加者全員が担当することが求められます。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:導入
第2回:中世の食卓1(世界観と食)
第3回:中世の食卓2(味の好みやヒエラルキー)
第4回:ルネッサンス
第5回:17世紀
第6回:18世紀
第7回:フランス革命前後の食
第8回:レストランとは
第9回:ガストロノームの登場
第10回:19世紀1(1830年前後までのパリ)
第11回:19世紀2(1830以後のパリ)
第12回:産業革命と食
第13回:20世紀1(万博と食)
第14回:20世紀2(観光と食)
第15回:試験とまとめ
第16回:導入
第17回:フランスの地方
第18回:郷土の「発見」
第19回:食文学とは+【発表】:BretagneとNormandie
第20回:文学と食1+【発表】:Grand Est 1(アルザス・ロレーヌ)
第21回:文学と食2+【発表】:Grand Est 2(マルヌ、アルデンヌ)
第22回:食と性+【発表】:Bourgogne-Franche-Compté
第23回:「デザート」ができるまで+【発表】:PACA
第24回:嗜好品のイメージ+【発表】:Auvergne-Rhône-Alpes
第25回:ワインとイギリス+【発表】:Nouvelle Aquitaine 
第26回:シャンパーニュと女性+【発表】:Occitanie
第27回:アペラシオン+【発表】:Pays de La LoireとCentre de Loire
第28回:パンについて+【発表】:Corse
第29回:現代人の食と社会問題+【発表】:DOM-TOM 1
第30回:まとめ+【発表】:DOM-TOM 2
準備学習・履修上の注意
/Notices
各回の授業外学習は2時間程度かかると想定されます。

教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
指定しない

【参考書】
各回で関連する資料や書籍を紹介します。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
前期:リアクションペーパー30%、学期末試験70%
後期:リアクションペーパー40%、授業内発表60%

【評価基準】
・自分の興味や関心にひきつけて具体的な問いを言語化できている
・授業や他の学生の発表を聞いて、自分の言葉で考えたことをまとめられる
・発表は事実の紹介だけでなく、問題点を一つ以上取り上げて、それについて自分の考えを示すこと
 
ただの感想やまとめにならないように気をつけること。


【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
各回のコメントは次回の授業時にまとめて講評をします。
発表は、参加者全員のコメントをまとめて発表者にフィードバックします。
備考
/Notes
【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】

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