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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2022/03/14 現在

科目名/Course title フランス語学研究B/French Linguistics (B) (Research)
担当教員(所属)/Instructor 篠田 勝英 (文学部フランス語フランス文学科)
授業科目区分/Category フランス語フランス文学科専門科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2022年度/Academic Year  通年/ONE-YEAR
開講曜限/Class period 木/THU 4
対象所属/Eligible Faculty
対象学年/Eligible grade 3年 , 4年
単位数/Credits 4
副題
/SubTitle
ラテン語からフランス語へ
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
 この科目は半期のみの前期科目「フランス文学歴史演習ⅠB」やはり半期のみの後期科目「フランス文学歴史演習 II B」と同一の科目です。
 歴史的観点からフランス語の単語と文法を見直して,フランス語の歴史をたどることが目的ですが、履修者の負担が大きっ句ならないように、授業の前半でフランス語(の歴史)に関するエピソードを紹介・解説し、後半でラテン語のごく初歩の文法を概観します。
 例を少し挙げれば、前半では初級文法で戸惑いのもととなるフランス語の特徴(たとえば animal の複数形が animals とならずに animaux となる理由やoignon(玉ねぎ)の発音が原則通りに[オワニョン]とならずに[オニョン]であるのはなぜか、など)を分析し,後半では、現代でも用いられているラテン語の単語や成句(大学のキャンパス内にも散見されます)をフランス語文法の知識で理解することを試みます.そのために最小限のラテン語文法に触れていくことになるでしょう。
 この授業は、ディプロマ・ポリシーの「専攻する言語と文学、文化に関して、専門的な知見と技能を身につけて いる」と「専攻する言語や文学、文化について、特定の問題を掘り下げ、自ら調査、研究して考えをまとめるこ とができる」に対応しています。
授業概要
/Course description
 授業の前半ではフランス語だけではなく言語一般に関する、興味深いトピックを選んでプリント配布し,履修者の数に応じて当番を決めて解説してもらいます.また後半では必要に応じて最小限のラテン語文法の解説を行い,ラテン語からフランス語への変化をたどる一助とします.
 なお毎回リアクション・ペーパーを提出してもらいます.
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
 おおむね以下のスケジュールで進行する予定ですが,履修者数や状況の変化(対面授業が困難になる場合など)に応じて,大きく変化する可能性があります.

第1回:ガイダンス,プリント配布と解説
第2回:ラテン語からフランス語へ(1)
第3回:ラテン語からフランス語へ(2)ガロ=ロマンの時代
第4回:ラテン語からフランス語へ(3)ロマン諸語
第5回:ラテン語からフランス語へ(4)古フランス語
第6回:ラテン語変化表配布・説明
第7回:フランス語の歴史にみるエピソード(その1);第一格変化名詞(1)
第8回:フランス語の歴史にみるエピソード(その2);第二格変化男性名詞(1)
第9回:フランス語の歴史にみるエピソード(その3);第二格変化中性名詞(1)
第10回:フランス語の歴史にみるエピソード(その4);第一活用動詞(1)
第11回:フランス語の歴史にみるエピソード(その5);第二活用動詞(1)
第12回:フランス語の歴史にみるエピソード(その6);形容詞(1)
第13回:フランス語の歴史にみるエピソード(その7);不規則動詞(sum, esse)(1)
第14回:まとめと評価1
第15回:まとめと評価2(解説)
第16回:ガイダンス,プリント配布と解説
第17回:ラテン語変化表配布・説明
第18回:フランス語の歴史にみるエピソード(その1);第一格変化名詞(2)
第19回:フランス語の歴史にみるエピソード(その2);第二格変化男性名詞(2)
第20回:フランス語の歴史にみるエピソード(その3);第二格変化中性名詞(2)
第21回:フランス語の歴史にみるエピソード(その4);第一活用動詞(2)
第22回:フランス語の歴史にみるエピソード(その5);第二活用動詞(2)
第23回:フランス語の歴史にみるエピソード(その6);形容詞(2)
第24回:フランス語の歴史にみるエピソード(その7);不規則動詞(sum, esse)(2)
第25回:フランス語の歴史にみるエピソード(その8);現代のラテン語(1)
第26回:フランス語の歴史にみるエピソード(その9);現代のラテン語(2)
第27回:フランス語の歴史にみるエピソード(その10);現代のラテン語(3)
第28回:フランス語の歴史にみるエピソード(その11);現代のラテン語(4)
第29回:まとめと評価1
第30回:まとめと評価2(解説)
準備学習・履修上の注意
/Notices
 配布されたプリントは必ず熟読すること,書物や日常生活の中にひそんでいるラテン語に注意を払う習慣を付けること,これまでに学んだフランス語の知識を整理することなどが望まれます.教科書を頭から読んでいく授業ではないので,毎回の授業をきちんと整理してまとめることが重要です.そのためには毎回返却されるリアクション・ペーパーをノートとして保存できるような内容のものに仕上げると効果的でしょう.
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
自主教材(プリント配布)

【参考書】
森本英夫『フランス語の社会学 —フランス語史への誘い—』(駿河台出版社、1988年)
松原秀一『フランスことば事典』(講談社学術文庫,1996年)
山下太郎『しっかり学ぶ初級ラテン語』(ベレ出版,2013年)
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
 授業時の平常点とリアクション・ペーパー、学期末のレポート.

【評価基準】
 平常点と学期末のレポートをそれぞれ40パーセント,リアクションペーパーを20パーセントとして総合評価、60パーセント以上を合格とします。 

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
前期最終回の授業時に解説を行います.
備考
/Notes
 この授業には次の要素を取り入れています。
【発表(プレゼンテーション)】

 なおこの授業は対面形式で行うことを前提として組み立てられています。今後の情勢の変化でリモート形式に変更される場合には、全面的な変更が行われることに留意しておいてください。

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