シラバス参照

授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title 3年セミナーⅡ/Junior Seminar II
担当教員(所属)/Instructor 箕輪 理美 (文学部英語英文学科)
授業科目区分/Category 英語英文学科専門科目 
授業形態/Type of class 演習
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  後期/AUTUMN
開講曜限/Class period 月/MON 4
対象所属/Eligible Faculty
対象学年/Eligible grade 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
「結婚」から考えるアメリカのジェンダー・セクシュアリティ・人種のポリティクス
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
このセミナーでは、アメリカの歴史や文化を論じた学術的な文献を精読することで、アメリカ社会についての基礎的な知識を習得すると同時に、先行研究や資料を批判的に分析する能力を高めることを目的としている。さらに、4年次の卒業論文執筆に備え、主体的にリサーチを行い、論理的な議論を組み立てるスキルを高めることも目指す。
授業概要
/Course description
今年度は、結婚制度を切り口にアメリカのジェンダー・セクシュアリティ・人種のポリティクスを検討する。

誰と結婚するのか、パートナーとどのような関係を築くのか、婚姻内でどのような役割をそれぞれが果たすのかということは、あるレベルにおいては私的領域におけるごく個人的でプライベートな選択の問題であると言える。しかし同時に、2015年に全米50州で同性婚が合法化された現在でもなお、その是非が論争を呼んでいることからもわかるように、結婚はアメリカの歴史を通して政治的・社会的な含意を持ってきた。このセミナーでは、既婚女性の権利、奴隷制下でのパートナーシップ、異人種間結婚、同性婚といった結婚にまつわる様々なトピックを通じて、アメリカでのジェンダー・セクシュアリティ・人種のあり方やその変化を考えていく。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:イントロダクション
第2回:ドキュメンタリー『「提案8号」への挑戦』
第3回:同性愛者差別について
第4回:ゲイ・レズビアンの権利と市民権
第5回:結婚の変遷
第6回:なぜ結婚が目標となったのか?
第7回:歴史としての現在
第8回:同性婚をめぐる議論の今
第9回:日本における同性婚
第10回:性的実験の場としてのアメリカ(1):モルモン教
第11回:性的実験の場としてのアメリカ(2):フリー・ラヴ
第12回:性的実験の場としてのアメリカ(3):ポリアモリー
第13回:研究テーマ発表(第1グループ)
第14回:研究テーマ発表(第2グループ)
第15回:授業の総括
準備学習・履修上の注意
/Notices
報告予定者は発表内容を当日までにしっかりと準備し、教員や他の学生からの質問に答えることができるように準備をすることが求められる。また、受講生全員が毎回指定された文献を事前に読み、論点を事前に準備することが前提となる。

各回の授業外学習時間(予習・復習)には4時間程度を要する。

【授業外学修の内容】
毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
指定なし。

【参考書】
小泉明子『同性婚論争―「家族」をめぐるアメリカの文化戦争』慶応義塾大学出版会、2020年。
深海菊絵『ポリアモリー―複数の愛を生きる』平凡社新書、2017年。
ジョージ・チョーンシー『ゲイの権利をめぐるアメリカ現代史』上杉富之・村上隆則訳、明石書店、2006年。
『現代思想<特集・LGBT―日本と世界のリアル>』青土社、2015年10月号
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
以下の点を総合して評価する。
・授業内での発表内容:50%
・授業への参加態度:30%
・期末の研究テーマ発表:20%

【評価基準】
1.授業内で扱われたアメリカの社会や文化に関する内容を正確に理解している
2.授業に積極的に参加し、自分の考えを論理的に展開することができる
3.授業内で扱われた日本語および英語文献の論旨を正確に読み取ることができる

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
毎回の授業で、報告担当者による発表内容やディスカッションでの発言に対して教員が口頭でコメントをする。また、レポートについては、教員がコメントしたうえで返却する。 
備考
/Notes
この授業は、プレゼンテーション、ディスカッション、ICTを活用した双方向型授業を取り入れている。

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

科目一覧へ戻る