シラバス参照

授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title アメリカ文学史Ⅰ/History of American Literature I
担当教員(所属)/Instructor 木原 健次 (文学部英語英文学科)
授業科目区分/Category 英語英文学科専門科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 火/TUE 4
対象所属/Eligible Faculty 文学部国語国文学科/Faculty of Liberal Arts Department of Japanese Language and Literature,文学部フランス語フランス文学科/Faculty of Liberal Arts Department of French Language and Literature,文学部英語英文学科/Faculty of Liberal Arts Department of English Language and Literature,人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology,人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年/Eligible grade 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
テーマ
20世紀アメリカにおける文学と社会の変化
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
到達目標
20世紀アメリカ文学史を社会状況の変化を背景に学び、文学・文化と社会の結びつきを根本的に理解する。同時に、わたしたちが生きる21世紀の「いま」の社会や文化のありようがいかに生じたのか、その系譜の一端を、通時的学習を通して把握する。
授業概要
/Course description
20世紀のアメリカ文学史を1)世紀転換期、2)1920年代(ジャズ・エイジ)、3)1930年代(大恐慌期)、4)1950年代(冷戦期初期)、5)1980年代以降〜現代(新自由主義と多文化主義の時代)の5つに区分し、20世紀に合衆国が経験した社会経済的状況の変化をにらみつつ、各時代の代表的な文学・文化作品の想像力がその内容・形式において同時代の社会状況にいかなる形で応答しているのか、あるいはそこから逸れているのかを考える。イメージが持ちやすいよう、毎回映画などの映像作品や画像も参照する。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回: イントロダクション:講義概要、成績評価の説明、用語説明
第2回: 『シスターキャリー』(1900)と世紀転換期の社会思想/自然主義
第3回: 『シスターキャリー』と消費文化の台頭
第4回: 小テスト第一回(世紀転換期)/『日はまた昇る』(1926)と1920年代の社会/モダニズム
第5回: 『グレート・ギャッツビー』(1925)と新たなアメリカ性
第6回: 『白い黒人』(1929)における「パッシング」
第7回: 小テスト第二回(1920年代)/『怒りの葡萄』(1939)と大恐慌期/社会リアリズム
第8回: 『アメリカの息子』(1940)と抵抗小説
第9回: 『心は孤独な狩人』(1940)と南部文学
第10回:小テスト第三回(1930年代)/『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(1951)と冷戦期/後期モダニズム
第11回: 『ジョバンニの部屋』(1956)と内面の多様性
第12回: 小テスト第四回(1950年代)/『本当の戦争の話をしよう』(1990)とベトナム戦争の表象不能性/ポストモダニズム
第13回: 『ビラヴド』(1987)と歴史表象
第14回: 『私の母の自伝』(1996)と人種アイデンティティの問題
第15回: 学期のまとめと試験
準備学習・履修上の注意
/Notices
・授業外学習(予習・復習)には、1週間につき4時間を要する。復習として、ハンドアウトの「原文で読んでみよう」のコーナーを各自で訳し、空欄を埋めてくること。
・上記の五つの時代について、一つの時代について講義が終わるごとに小テストを行うので、しっかり復習をして理解を定着させること。毎週書いてもらうリアクションペーパーのうち、鋭い指摘や質問のあったものを中心に、翌週の授業の冒頭で可能な限りフィードバックをする。また、授業中の質問を歓迎する。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
毎回の授業で配付するハンドアウト

【参考書】
青木耕平ほか『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』書肆侃侃房、2020年。
諏訪部浩一編『アメリカ文学入門』三修社、2013年。
竹内理矢・山本洋平編『深まりゆくアメリカ文学──源流と展開』ミネルヴァ書房、2021年。
三浦玲一『村上春樹とポストモダン・ジャパン──グローバル化の文化と文学』彩流社、2014年。
渡辺利雄『講義 アメリカ文学史-東京大学文学部英文科講義録』二・三巻、研究社、2007年。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
質疑応答やリアクションペーパーなどの授業参加(20%)、4回の小テスト(40%)、期末試験(40%)

【評価基準】
授業参加:リアクションペーパーの提出状況と内容
小テスト・期末試験:授業内容で扱った内容について回答できる。

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
リアクションペーパーに翌週フィードバックを返す。
期末試験について、誤答の多かった箇所などを中心に、フィードバックをまとめたPDFをGoogle Classroom経由で配布する。
備考
/Notes
初回のイントロダクションでは授業の概要についての重要な説明をするので、体調管理に気をつけて極力出席してください。

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

科目一覧へ戻る