シラバス参照

授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title 道徳教育(中)/Moral Education (Research)
担当教員(所属)/Instructor 油井原 均 (文学部国語国文学科)
授業科目区分/Category 教職に関する科目 
授業形態/Type of class 講義・演習
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 金/FRI 3
対象所属/Eligible Faculty
対象学年/Eligible grade 3年 , 4年
単位数/Credits 2
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
・自身の道徳教育経験の検討などを通して道徳概念の内実と道徳教育の必要性について考察することができる。
・学校教育における道徳教育の特質と課題を考察することができる。
・教育行政における道徳教育政策の歴史的過程を確認することができる。
・道徳教育が学校教育でどのように考えられて実践されてきたのか理解できる。
・道徳教育実施の諸方法論について,模擬授業などを通してその特質と課題を理解することができる。
授業概要
/Course description
上記目標達成のため、講義と演習、さらに模擬授業等を展開していく。また講義過程においては、道徳教育をめぐる社会の現況にも配慮し、時々の新聞雑誌記事、書籍等に現れた「道徳(教育)をめぐる言説状況」なども資料として提示しながら、受講者に考え議論してもらう材料と機会を提供していく。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回 道徳教育の現状(1)「道徳」概念の考察と「道徳性の発達」理論について
第2回: 道徳教育の現状(2)日本の学校教育における道徳教育:「教育活動全体を通しての指導」
第3回: 日本の学校教育における道徳教育(1)「修身科」と道徳教育
第4回: 日本の学校教育における道徳教育(2)「道徳の時間」特設/「特別な教科・道徳」の設置
第5回: 学習指導要領における「道徳」:道徳教育と「特別な教科 道徳」の位置づけ
第6回: 道徳授業における指導案の概略と評価の実際
第7回: 読み物資料を用いた道徳授業の「基本型」:その特徴と問題
第8回: 道徳性発達段階論と葛藤資料について
第9回: 価値の明確化と相対主義:「価値シート」などに基づく展開
第10回: 心理学的知見の道徳教育への援用(1):構成的グループエンカウンターを事例として
第11回:心理学的知見の道徳教育への援用(2):アサーション、ライフスキル教育を事例として
第12回:心理学的知見と道徳教育:「心理主義」とその課題
第13回:道徳の教科書:その内容と使用にあたっての課題
第14回:道徳の評価(学習指導要録参考例との関連で)
第15回: 授業のまとめと課題について 
準備学習・履修上の注意
/Notices
自身の義務教育段階での道徳教育の実際について、想起しておくとよい。
本授業の予習・復習にはおおむね4時間を想定している。
【授業外学修の内容】
毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
特定の教科書は用いない。必要に応じて授業担当者が資料等を準備して展開する。

【参考書】
『中学校学習指導要領』 文部科学省 
『中学校学習指導要領解説 総則編』 文部科学省
『中学校学習指導要領解説 道徳編』 文部科学省 
丸山恭司『道徳教育指導論』共同出版、2014
林泰成『道徳教育論』放送大学教育振興会、2009
ほか、道徳授業実践のための各種資料集など、適宜紹介していく。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
授業時に課す課題の提出状況(50%)と最終課題(50%)によって行う。詳細は初回授業時に説明する。

【評価基準】
課題:授業で扱ったテーマを理解し、真摯に取り組んでいる。
最終課題:「道徳」の概念を生徒に理解可能な言葉で説明できる。
    :道徳授業実施の諸方法論について、特徴と課題を明示できる。

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
学内LMSシステムを利用し、コメントなどを順次付していくので確認すること。
備考
/Notes
授業方法について扱う際に、ディスカッション、グループワーク、役割演技などを取り入れる。

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

科目一覧へ戻る