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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title 図書館実習/Internship Program (Librarianship)
担当教員(所属)/Instructor 中川 恭一 (基礎教育センター)
授業科目区分/Category 司書に関する科目 
授業形態/Type of class 講義・演習
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  通年/ONE-YEAR
開講曜限/Class period 金/FRI 5
対象所属/Eligible Faculty
対象学年/Eligible grade 3年 , 4年
単位数/Credits 3
副題
/SubTitle
司書課程の各科目で授業で学んでいる様々な知識を頭に入れながら、夏季休暇中に実際の公立図書館で司書の仕事について実習を行います。図書館に集められる様々な資料と図書館が応対する多様な利用者、それをつなぐ図書館の仕事というもの。実習体験を通して図書館への理解を深め、以後の司書課程の学習につなぐことができます。
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
様々な授業で学んだ知識を背負って、公立図書館の現場でスタッフ側に入らせてもらい、10日~2週間程度の期間、図書館の仕事を実習します。司書の資格は全体として、公共図書館の仕事に就くための実学です。実習に参加することは「仕事としての図書館」への理解を格段に深めてくれ、以後の司書課程学習への意欲、興味を高めてくれるはずです。     
一人の利用者として、それまでフロアの側から見え推測していた図書館の仕事は、全体の一割程度。事務室の内側ではスタッフの手により、図書館の施設と書棚を整え資料を用意して快適な利用を支える仕事や、調べものやイベント準備などの仕事が休みなく行われています。図書館の内側からそのボリューム感や利用者の手ごたえに触れられます。大学の授業での事前・事後学習によって、その実習体験の理解を深めていくことができます。
授業概要
/Course description
実習本番は夏季休暇の時期になります。実習する図書館は、なるべく個々の受講生の希望を叶え、充実した実習が行えるよう、教員が依頼・調整して決めます。
事前学習として4月から大学で、公共図書館の現場の成り立ちや業務の組み立て、スケジュールや実務の基礎などを総合的に再学習します。職員のモラルや利用者との応対の留意点などの知識、あるいは本のカバーフィルム掛けや、読み聞かせ・読み合いの実技など、机上の授業では扱われないことも一通り学びましょう。実習する各図書館の現状や特徴などの比較学習も行います。
本番の実習中には様々な仕事に就かせてもらい、毎日実習記録を書いていきます。
実習終了後、9月からの授業で、実習した内容、体験して分かったり発見したことなどを互いに発表し、質疑・意見交換し、理解を深めます。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:図書館実習とは
第2回:自治体の中の図書館
第3回:図書館システムとは
第4回:資料の収集・整理・保存について
第5回:図書館のミッション、図書館員のモラル
第6回:図書館の自由、図書館員の倫理綱領について
第7回:公共図書館学習の基礎としての出版産業
第8回:選書と蔵書作り、実習先図書館の調査とコメント
第9回:カバーフィルム掛け(基本)
第10回:カバーフィルム掛け(応用)
第11回:カバーフィルム掛け(応用)、読み聞かせ、読み合い(基本)
第12回:カバーフィルム掛け(応用)、読み聞かせ、読み合い(応用)
第13回:読み聞かせ、自由工作、在庫ピックアップ作業
第14回:事前打ち合わせ報告
第15回:直前の準備
<夏季の実習本番>
(後期)
第16回:レポート発表の準備
第17回:事後レポート発表と質疑(発表前半)
第18回:事後レポート発表と質疑(発表後半)
第19回:事後レポート発表と質疑(ディスカッション)
第20回:まとめ
準備学習・履修上の注意
/Notices
日ごろから公立図書館を積極的に利用し、できれば様々な図書館をのぞいておきましょう。利用者として自分が求めるサービスばかりでなく、図書館が行っているサービスや、建物・フロアの作りを意識しましょう。スタッフの人たちの動きにも目を向けてみましょう。
実習先では充実した日程は用意してもらえますが、自分が特に何を知りたいか経験したいかを考えておきましょう。実習館が決まれば、その図書館を利用者側から丁寧に見学し、スタッフ側に立った時、どのようなことができるかを想像しましょう。時に希望する実習内容を伝えることも大事です。
 実習中は、積極的に体を動かし、わからないことは質問し、いろいろなことを吸収してきましょう。
各回の予習・復習には各4時間程度かかると想定されます。

【授業外学修の内容】
毎回の授業の予習と振り返りを行うこと。授業において指示した課題を行うこと。
毎回、manaba courseで授業の振り返りを行います。授業での疑問点、不明点、感想を求めますので積極的に発信すること。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書/Text books】
特に使用しない。プリントを配布し、参考資料などあれば、随時示します。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法/Evaluation】
授業への積極的な参加(10%)、実習図書館についての事前調査レポートの内容と発表(20%)、実習後のレポートの内容と発表(40%)、実習簿の記入内容(20%)、その他実習先図書館からいただく講評(10%)を総合的に評価します。
【評価基準】
レポートと発表:課題について適切な調査や実習報告を作成し考察を行っているか。実習時の学びが発表できているか。
実習簿:実習内容が丁寧に記入され、考察が書かれているか。
【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
授業にて適宜行う。
備考
/Notes
この授業は、司書資格を持つ公共図書館長経験のある教員による授業であり、図書館の現場での実情や館長の仕事など、司書資格者の実践的授業を行うものです。
この授業には、討議(ディスカッション、ディベート)、グループワーク、発表(プレゼンテーション)、実習を取り入れています。

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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