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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title 児童文学史・日本Ⅱ/History of Children's Literature: Japan Ⅱ
担当教員(所属)/Instructor 山中 智省 (人間総合学部児童文化学科)
授業科目区分/Category 児童文化学科専門科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  後期/AUTUMN
開講曜限/Class period 金/FRI 3
対象所属/Eligible Faculty 人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture
対象学年/Eligible grade 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
現代児童文学へのアプローチ
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
日本の児童文学史について学ぶ本授業では、昭和期(1950年代以降)に発生・展開していった現代児童文学を起点に、今日に至るまでの諸相や作家・作品の事例などを通時的に追いながら、日本の児童文学に関する基礎的な知識を修得する。また、多様で複雑な変化・変容を見せていく児童文学のすがたに意識を向け、各時代の特徴的な動向等を受講者が理解・把握しつつ、個々の見解を具体的に示せるようになることを目指す。
授業概要
/Course description
本授業は、前期に開講した「児童文学史・日本Ⅰ」の内容を踏まえつつ、昭和期(1950年代以降)から現在までを射程に、日本の児童文学史を扱っていく。当該時期においては、近代児童文学から現代児童文学への転換が行われたことに加え、社会の変容や既存の「子ども」観の揺らぎなどを背景に、性、自殺、家出、離婚といったテーマを扱うようになった「タブーの崩壊」の発生や、ヤングアダルト(YA)文学の隆盛、各種エンターテインメント作品の台頭など、今日の児童文学に繋がる様々な出来事が見受けられた。本授業では以上の流れを念頭に、前期に開講した「児童文学史・日本Ⅰ」の知識も生かしつつ、各時代の特徴的な動向や作家・作品の事例などについて学んでいく。同時に、各回の授業課題への取り組みを通して、児童文学の様相に対する受講者の見解を確認していく。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:イントロダクション(授業の目的と概要の確認・「児童文学史・日本Ⅰ」の復習)
第2回:現代児童文学の出発①(「童話伝統批判」―「少年文学宣言」「さよなら未明」)
第3回:現代児童文学の出発②(「童話伝統批判」―『子どもと文学』ほか)
第4回:現代児童文学の出発③(1950年代~60年前後における代表的な作家・作品)
第5回:現代児童文学の展開①(現代のリアリズムと児童文学が扱うもの)
第6回:現代児童文学の展開②(幼年文学(幼年童話)の創作)
第7回:現代児童文学の展開③(世界の名作児童文学と翻訳作品)
第8回:児童文学における「タブーの崩壊」①(発生の経緯・背景と意義)
第9回:児童文学における「タブーの崩壊」②(代表的な作家・作品とその影響)
第10回:ヤングアダルト(YA)文学の隆盛
第11回:エンターテインメント作品の台頭①(少女小説)
第12回:エンターテインメント作品の台頭②(ライトノベル)
第13回:エンターテインメント作品の台頭③(ライト文芸・児童文庫)
第14回:視覚メディアの発達と児童文学の世界の広がり
第15回:全体のまとめ
準備学習・履修上の注意
/Notices
各回の配布資料やノート、授業課題などを見直し、内容を確認・整理しつつ、知識の定着を図ること。また、授業内で取り上げた作品については、図書館などを利用して積極的に読むことを心がけてほしい。各回の授業外学習時間(予習・復習)は4時間程度と想定される。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
指定なし(各回で配布資料を用意)

【参考書】
宮川健郎『現代児童文学の語るもの』(日本放送出版協会、1996年)
鳥越信編著『はじめて学ぶ日本児童文学』(ミネルヴァ書房、2001年)
川端有子『児童文学の教科書』(玉川大学出版部、2013年)
佐藤宗子・久米依子編『現代日本子ども読書史図鑑』(柊風舎、2023年)
汐﨑順子編『子どもの読書を考える事典』(朝倉書店、2023年)
※上記以外は必要に応じて授業内で指示
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
レポート(60%)、授業課題(30%)、授業への参加度(10%)の総合評価。

【評価基準】
レポート:授業を通して学んだ知識を正確に用いて、参考文献を使用しつつ、適切な構成と内容、学術的な文章によってレポートを作成することができている。
授業課題:各回の課題に対して意欲的に取り組み、その成果を課題の目的にそって適切にアウトプットすることができている。
授業への参加度:準備学習を適切に行うとともに、授業内では積極的な参加姿勢を見せている。

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
提出内容を確認の上、コメント等を返す。
備考
/Notes
特になし

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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