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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title 児童文学史・英語圏Ⅱ/History of Children's Literature: English Speaking Countries Ⅱ
担当教員(所属)/Instructor 井辻 朱美 (人間総合学部児童文化学科)
授業科目区分/Category 児童文化学科専門科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  後期/AUTUMN
開講曜限/Class period 月/MON 3
対象所属/Eligible Faculty 人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture
対象学年/Eligible grade 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
『ふしぎの国のアリス』から『ハリー・ポッター』前夜へ
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
19世紀後半から20世紀後半にかけての英米圏の児童文学作品を、三大ファンタジー作品の紹介のほか、さまざまなトピックから読み解く。タイムファンタジー、空間論、自然のエレメント、人形、魔法、夢など。

この授業は、カリキュラムにおいて「専門の基礎」を学ぶもので、「人間社会の基盤となる子ども・大人・社会の関係について、子どもにかかわる文化や文学についての理解と知識を持つこと」ことを目指している。
授業概要
/Course description
「Ⅰ」に引き続いて、より新しい時代の作品を取り上げてゆくが、Ⅰと同じくテーマ的な問題意識を持つことと、作品が時代を敏感に先取りし、反映する面に注目したい。たとえばメディア・テクノロジーの発達は、ファンタジー作品をより先鋭的に押し進める起動力になっており、魔法の描写や意味づけ、世界観の変化だけでなく、書物以外のメディアへの展開を前提した表現をも生むようになった。
 今期、作品としては『ナルニア国ものがたり』『指輪物語』『ゲド戦記』の三大ファンタジーをメインに作者の理論と合わせて押さえてゆく。

 授業の形式は、資料やPDFをキャンパススクエアに提示するので、それを読んでのリアペ課題を毎回提出してもらう。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:イントロダクション
第2回:『ナルニア国ものがたり』①
第3回:②
第4回:③
第5回:『指輪物語』①トールキンの創作言語
第6回:②第二世界の準創造
第7回:③トールキンから派生したもの
第8回:『ゲド戦記』①
第9回:②まことの言葉とは何か
第10回:ミヒャエル・エンデの仕事
第11回:文字から映像へ
第12回:宗教とファンタジー的なるもの
第13回:映像化される児童文学ファンタジー
第14回:魔法ファンタジーの歴史
第15回:予備日
準備学習・履修上の注意
/Notices
自分の関心のある作品の背景をつねに意識するようにしてほしい。
たとえば同じ時代にどのような作品があるか、またどのような系譜の上にあるか、当時のどのような心理学的理論を使っているかなど。

教科書ではなくプリントを使用するので、予習は必要ないが、授業後にそのプリントに記載されている参考図書を読むなど、毎回1時間くらいの見直し時間を取ってほしい。

本授業の予習・復習にはおおむね4時間を想定しています。
教科書・参考書等
/Textbooks
【参考書】
『ファンタジーを読む 『指輪物語』から『ハリー・ポッター』へ、そしてネオファンタジーへ』」(井辻朱美、青土社、2019 )
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
レポート1回(80%)、平常点(20%)を目安とし、60%以上の成績を合格とする。

【評価基準】
学期末のレポート。自分の関心を持った作品にオリジナルな発想で取り組んでほしい。
(および毎回の課題に対するリアペを評価対象にする)


【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
授業にて解説を行う。
備考
/Notes
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】
【グループワークを取り入れている】
【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】
【フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている】

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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