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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2020/12/07 現在

科目名/Course title 絵本論/Picture Books (Lecture)
担当教員(所属)/Instructor 細江 幸世 (人間総合学部児童文化学科)
授業科目区分/Category 児童文化学科専門科目 
授業形態/Type of class 講義
開講期/Semester 2020年度/Academic Year  後期/AUTUMN
開講曜限/Class period 木/THU 3
対象所属/Eligible Faculty 人間総合学部児童文化学科/Faculty of Human Studies Department of Children's Culture,人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology
対象学年/Eligible grade 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
絵本を広く知るために
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
この授業は、絵本の編集者としての実務経験のある教員による授業であり、作り手側からみた絵本表現の意義や工夫、編集の過程等も学ぶことのできる実践的な授業です。
「絵本」=「子どもの本」ではありません。「絵本」は本の一形態であり、メディアです。近年、「絵本」に「かわいらしさ」「癒し」「わかりやすさ」を求める風潮がありますが、作家たち作り手は果敢に、現代社会の問題に目を向け、子どもたちに語りかけようとしています。
本講義では、絵本の基本理念や基礎知識を提供するとともに、多くの絵本を通して、社会、子ども、表現への視点を開き、考察するきっかけを与えたいと思います。
この授業は、カリキュラムにおいて「専門的な知識の習得」を学ぶもので、ディプロマ・ポリシーの中の「人間社会の基盤となる子ども・大人・社会の関係について、子どもに関わる文化や文学についての理解と知識を持つこと」に対応している。
授業概要
/Course description
現在も広く読まれているビアトリクス・ポターの『ピーターラビットのおはなし』を近代絵本の起点におき、イギリスで形作られた近代絵本の有様がヨーロッパ、アメリカへと広がり、日本の絵本にも影響を及ぼした、100年あまりの絵本の流れを見渡します。
また、絵本がもつ多様な視点、テーマ、表現を取り上げ、どのような作品が生まれているかを見ることで、絵本と社会の関連を考察します。
毎回、授業のテーマに沿った絵本をできるだけたくさん紹介します。本講義で、30冊+αに触れることで、絵本の世界の広さ、深さを体感し、自身に深く問い掛けてくる絵本と出会い、対話してほしいと思います。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:「絵本」ってなんだ? 絵本の始まり〜「ピーターラビット」以前
第2回:1900〜1940年「ピーターラビットのおはなし」から「げんきなマドレーヌ」
第3回:1940〜1970年 「ひとまねこざる」から「はらぺこあおむし」
第4回:1970〜1989年「ガンピーさんのふなあそび」から 変化する時代とともに生きる絵本
第5回:1990年~分断を超えて、新しい作家の台頭
第6回:赤ちゃん絵本
第7回:物語絵本
第8回:昔話絵本
第9回:ナンセンス・パロディ絵本
第10回:文字なし絵本、コマ割り絵本、仕掛け絵本
第11回:ノンフィクション絵本 写真絵本
第12回:絵本における多文化共生
第13回:バリアフリーの絵本
第14回:生と死、老いを描く絵本
第15回:まとめ
準備学習・履修上の注意
/Notices
毎回のコメントシートの内容も評価の対象とします。
講義で紹介された絵本はできるだけ、手にとって読むようにしてください。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
とくにありません。必要に応じてpdfで用意します。

【参考書】
『英米絵本のベストセラー40』ミネルヴァ書房刊
『ベーシック絵本入門』ミネルヴァ書房
『絵本と社会』絵本学講座3 朝倉書店
『多文化に出会うブックガイド』読書工房
『明日の平和をさがす本』岩崎書店
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
レポート、コメントシート、授業への参加を総合して評価します。

【評価基準】
レポート(60%)、授業中に提出する課題(40%)により評価する。
備考
/Notes
・本授業は、主にCoocle Classroomと,Zoomを利用した【オンデマンド型】と【リアルタイム型】を組み合わせた遠隔授業として実施する。

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