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科目一覧へ戻る | 2020/05/29 現在 |
科目名/Course title | 子ども観察/Methodology of Child Observation |
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担当教員(所属)/Instructor | 田島 信元 (人間総合学部発達心理学科) |
授業科目区分/Category | 発達心理学科専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2020年度/Academic Year 後期/AUTUMN |
開講曜限/Class period | 外/OTR |
対象所属/Eligible Faculty | 人間総合学部発達心理学科/Faculty of Human Studies Department of Developmental Psychology |
対象学年/Eligible grade | 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
発達心理学および発達科学は人間の変化過程について実証的な資料の収集・分析を通して明らかにすることを目的としている。その実証の方法は多くの先達により確立されているが、その根幹には「観察法・面接法」が位置づけられており、観察法・面接法から始まり、実験法・質問紙法、テスト法などが意義をもつことになる。 本演習では、こうした心理学的方法論を展望すると共に、根幹的な観察法に焦点をしぼり、参加者の自主的、自発的な個人的活動を基盤とした資料の収集・分析を奨励し、参加者間での共有体験の場としたい。 具体的には、保育園、幼稚園、養護施設、学童保育、児童館、あるいは子どものいる家庭において、定期的に子どもを観察し、一定の基準をみたした観察日誌と、テーマを決めて書かれたレポートが提出された場合に、単位を認める。観察の日数は、挨拶や見学などを除いて、実質で10日間以上とする。観察のフィールドは、基本的に自分でみつけること。 この授業はディプロマ・ポリシーの「心理学の深い理解のために必須な能力」に対応するものである。 |
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授業概要 /Course description |
授業の配置は後期となっているが、自発的実習形式をとる本授業は本年度のそれぞれの適切な時期に観察体験を行えるよう、4月初旬にガイダンス(掲示参照のこと)を行い、詳しい説明を行うので、受講希望者は必ず出席すること。観察は、各自のフィールドの予定や都合に合わせて進める。後期登録の場合は、個別に説明する。報告は、「学生への要望」に記されているように、まずは体験したものを自分なりに描写することを第一とするので、必ずしも形式や技法にこだわらなくてよい。そのため指導は希望者に限定し、個別で受講者のレベル(学年)や観察対象に即して行う。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
本演習は聴講者の自発的実習形式をとるので、ここでは個別指導内容の事例をあげておく。 1.観察法概論 2.観察法の技能 3.ケース観察データの分析(1):プロトコル分析 4.ケース観察データの分析(2):チェックリスト分析 5.面接法概論 6.面接法の技能 7.ケース面接データの分析法 8.観察・面接結果の報告の手続き 9.事例研究1:保育園における昼寝 10.事例研究2:幼稚園における自由遊び 11.事例研究3:養護施設における食事場面 12.事例研究4:小学校における教師との対話場面 13.事例研究5:学童保育における喧嘩場面 14.事例研究6:家庭におけるしつけ場面 15.まとめと討論(考察)の仕方 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
本演習は自主的、自発的な活動を基としている。学年が低い参加者は技法にとらわれることなく、自分の目、耳、肌で感じた「全体印象」をいかに描写するかを期待している。積極的な参加を望む。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書/Text books】 なし。 【参考書/Reference books】 随時紹介する。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 観察記録とレポートにより評価を行う。 【評価基準】 観察技法、レポート執筆法については学年に応じたレベルに達しているかどうかで判断する。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 個別に連絡して対応する。 |
備考 /Notes |
【フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている】 |