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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/14 現在

科目名/Course title 初等教育基礎演習A/Basic Seminar for Child Care and Primary Education A
担当教員(所属)/Instructor 宮下 孝広 (人間総合学部初等教育学科) , 髙橋 貴志 (人間総合学部初等教育学科) , 土橋 久美子 (人間総合学部初等教育学科)
授業科目区分/Category 初等教育学科専門科目 
授業形態/Type of class 演習
開講期/Semester 2024年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 木/THU 1
対象所属/Eligible Faculty 人間総合学部初等教育学科/Faculty of Human Studies Department of Child Care and Primary Education
対象学年/Eligible grade 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
 教師・保育者は、自らの課題に即して学び、研究を続けていく力量を身につける必要があり、「初等教育基礎演習A・B」(2年次)、「初等教育演習Ⅰ・Ⅱ」(3年次)、「卒業研究」(4年次)と続く一連の科目は、そのような目標の下に設定されたものである。「初等教育基礎演習A・B」はその入門段階と位置づけ、教育・保育に関わる研究・実践分野について幅広く見渡し、そこでの研究課題と方法について、基本的な事柄を修得することを目標とする。
授業概要
/Course description
 初等教育をめぐる諸問題について、子どもの発達と保育学・教育学、領域・教科等の内容、領域・教科等の指導、教育実践・保育実践などに即して幅広くトピックスを取り上げ、幼児教育・保育及び児童教育全般への関心と理解を広げる。子どもが学ぶ多様な内容、子どもが教室で経験する多様な出来事、そして子どもの発達とそれを導く教師の役割などについて探求するとともに、各担当教員が専門の立場からどのように問題として捉え、どのように研究していくかについても学んでいく。
 各教員がそれぞれの専門領域からトピックスを持ち寄り、幼児教育コースの学生を対象に、3班編成で5回ずつのローテーションで指導する。
 担当教員それぞれの授業概要は以下の通りである。

宮下:保育園・幼稚園や小学校の現場で子どもの理解を深めるために、「心の理論」に関するいくつかのテキストについて輪読する。「心の理論」を通して子どもの発達に関する学びを深めるとともに、子どもが友達と一緒に学び合い教え合う関係づくりの基盤をどのように獲得していくのかについても考察する。

土橋:具体的な子どもの姿を通して、子どもの言葉の発達過程の理解を深め、発達の課題に即した指導および援助について学ぶ。言葉の発達過程および絵本、紙芝居などの児童文化財についての基礎知識を受講生がすでに学んでいることをふまえ、子どもの言葉表現を支え、イメージや遊びを豊かに育む子どもの感性を育てるための保育者の援助や環境構成のあり方について、様々な角度から学んでいく。

髙橋:倉橋惣三の『幼稚園真諦』を読み、保育において「遊び」「生活」「環境」がなぜ意味を持つのか、倉橋の思想を現代社会の特徴の中に落とし込みながら、理解を深める。その際、保育体験で出会った事例を活用しながら理論と実践を関連させ、倉橋の考えを具現化するための手立てについても考える。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:幼児期の「心の理論」の発達
第2回:乳児期の「心の理論」の発達
第3回:児童期の「心の理論」の発達
第4回:「心の理論」と感情
第5回:「心の理論」と教示行為(以上、担当:宮下)
第6回:子どもの言葉の発達過程について
第7回:保育における言葉表現活動とは「話す」「書く」
第8回:子どもの遊び・表現 メディア情報について
第9回:言葉表現演習・保育実践に向けて
第10回:言葉表現から考える小学校との連携について(以上、担当:土橋)
第11回:なぜ改めて倉橋惣三を問うのか
第12回:誘導保育の本質
第13回:指導案の本質
第14回:カリキュラムの本質
第15回:現代社会と倉橋の保育(以上、担当:髙橋)

以上は第1班の日程。第2班・第3班はそれぞれ土橋担当、髙橋担当の回から始める。
準備学習・履修上の注意
/Notices
 演習科目であるため特に、予習として事前に配布される文献や資料について十分に検討しておくこと、授業においては発表や討論などを通して積極的に参加すること、また復習として授業内容を振り返り、発展的な学修を心掛けることが強く求められる。具体的には各担当教員から指示する。
 学生の班分けは新年度のガイダンス時に行うので、履修登録の方法も含めて詳細はそこで指示する。
 各授業における予習復習時間数の平均は4時間程度と考えている。
教科書・参考書等
/Textbooks
授業で使用するテキスト・資料等は、以下の通りである。必要に応じて配信・配布する

【参考書】
宮下担当分参考書:
 子安増生(編著)『「心の理論」から学ぶ発達の基礎』ミネルヴァ書房、2016年
土橋担当分参考書:
 松本和美編『保育に役立つ言語表現教材』みらい、2014年
 平山許江著『幼児の「ことば」を育てる』世界文化社、2015年
髙橋担当分参考書
 倉橋惣三『幼稚園真諦』に関する資料を授業中に配布する
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
3人の教員のセッションそれぞれについて、授業中の提言+課題レポートの評価(80%)に、リアクションペーパー等による評価(20%)を加味することを原則として評価する。

【評価基準】
レポート等は、授業で扱った内容についての理解と考察の深まりを重視して評価する。

【課題に対するフィードバックの方法】
必要に応じて、レポート・リアクションペーパーには、コメントを返す。
備考
/Notes
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】
【グループワークを取り入れている】
【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】
【フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている】

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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