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科目一覧へ戻る | 2020/12/07 現在 |
科目名/Course title | 発達心理学特論D/Special Topics in Developmental Psychology (D) |
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担当教員(所属)/Instructor | 渡辺 弥生 (人間総合学部発達心理学科) |
授業科目区分/Category | 修士 発達心理学専攻専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2020年度/Academic Year 後期/AUTUMN |
開講曜限/Class period | 金/FRI 5 |
対象所属/Eligible Faculty | 大学院文学研究科修士課程/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(後期)/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(前期)/Graduate School of Liberal Arts |
対象学年/Eligible grade | 1年 , 2年 , 3年 |
単位数/Credits | 2 |
副題 /SubTitle |
発達心理学分野で活躍してきた人たちが、いかにして心理学とめぐりあったか、また人の生き方をどのように捉えようとしたのか、考えてみます。そこから関連して、みなさんが関心を持っている領域でパイオニアの「研究者」に焦点を当て、どのようにしてアイデアを打ち出しているのか、結果ではなくその姿勢を想像してみませんか。 その上で、みなさん自身が、研究する上で、オリジナリティが出せるように、ワクワク学べるように支援します。 |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
本講では、世界でも有名な発達心理学者が、どのような生育歴で、どういったことに関心を持ち、どのような経験をして心理学を学ぼうとしたのかをまず踏まえてみましょう。その上で 彼らが考え出した理論や実践を理解し、発達心理学研究の体系的な流れを捉えてみます。具体的は以下のことを到達目標とします。 ①発達心理学研究史に残る著名な理論を理解し説明することができる。 ②身につけた知識をもとアイデアを出すことができる。 ③知識や理解をもとに自分の研究に応用できるよう計画することができる。 |
授業概要 /Course description |
従来の先行研究で取り上げられてきた主要テーマのもとに、著名な理論を理解していきます。本講義では、発達心理学の中でも特に人間の行動の発達に関する理論と研究に焦点を当てます。毎回、ある研究者に焦点を当て、研究の経緯、方法など背景となる点を紹介しあいます。 発表担当者は、参考文献や自身で調べた内容を取り入れ、その研究者の研究を他の受講者に説明します。各自が研究知識を広げ、研究態度を学び具体的な研究計画が立てられる力を獲得します。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回 オリエンテーション 授業のテーマ、到達目標、進め方を説明します。参加者の関心をもとに、授業で取り上げるトピックや研究者を考えましょう。 下記は、あくまでもモデルです。縛られる必要はありません。 第2回 認知の発達 Cognitive Facets Piaget & Inhelder(1969): 認知発達的な理論を理解し、討論する。 第3回 初期の対人関係 Early Relationships Bowlby(1982) :乳幼児期の愛着理論を理解し、討論する。 第4回 成熟に関する理論 Maturation Gesell(1952):子どもを育てることと成熟の関 係を理解し、討論する。 第5回 発達と教育との関係 Early Education in the Home Montessori(1949) モンテッソリー教育をもとに教育との関係を考える。 第6回 学習理論 Learning Theory Pavlov(1928), Watson(1936), Skinner(1953) 人間の行動のメカニズムを考える。 第7回 道徳性の発達 Moral Development Kohlberg(1958): 道徳性の判断や行動の発達について討論する。 第8回 社会的学習理論の理解 Social Learning Theory Bandura(1962):どのように攻撃性や向社会的行動が獲得されるか理解する。 第9回 記憶、言語、遊びの発達 Social-Historical Theory Vygotsky(1930): 心理学的な道具と行動の関係について学ぶ。言語の役割について考える。 第10回 精神分析理論と発達 Psychoanalytic Theory Freud(1910):精神分析理論における発達理論を学ぶ。 第11回 ライフサイクル The Eight Stage of Life Erikson(1968):生涯発達の視点から人間の一生を考える。 第12回 分離と固体化 Separation / Individuation Mahler(1968) :母親からの分離について考え、討論する。 第13回 友だち関係と友情 Friendships and Peers Hartup(1998): 友情の発達や友だち関係の形成について考える。 第14回 親密な関係の形成 Close Relationship Collins & Sroufe(1999):人間の性の発達や親密な関係について考える。 第15回 総括 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
オリエンテーションで確認します。 1.プレゼンテーションの準備:必要な内容は、a.理論やアイデア、b.個人の生き方と研究の関係、c.各理論が反映された最近の研究紹介、d.学問の応用について、e.発達についての個人の考え(キーとなるポイント)が含まれることが求められます。 2.担当していない週では、その週のトピックに関する討論に参加できるようテキストや論文を読んでおくようにします。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
テキストは、特に必要ありません。下記の本を参考にしていただけると良いです。 Crain,W. (2011). Theories of Development: Concepts and Applications 渡辺弥生監修 まんがでわかる発達心理学 講談社 渡辺弥生 感情の正体 発達心理学で気持ちをマネジメントする ちくま新書 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 参加の積極性80%、担当した部分のレジュメ作成とパワーポイントでの発表を20%とする。 【評価基準】 各研究者の生き様や考え方、心理学との出会い、理論の展開にいかに迫り、まとめられるているか。またそれをわかりやすくプレゼンできたか。 |
備考 /Notes |
◆この授業には次の要素を取り入れます。 本従業は、ZOOMを利用した【リアルタイム型】を基本にしますが、場合によっては【オンデマンド型】も組み合わせます。次の要素を楽しく取り入れたいと思います。 【ディスカッションを取り入れる】 【グループワークを取り入れる】 【発表(プレゼンテーション)を取り入れる】 【英語で書かれているものにチャレンジできる人はする】 |