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科目一覧へ戻る | 2025/03/14 現在 |
科目名/Course title | 心理的アセスメントに関する理論と実践B/Theory and Practice of Psychological Assessment |
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担当教員(所属)/Instructor | 池上 雅子 (人間総合学部発達心理学科) |
授業科目区分/Category | 修士 発達心理学専攻専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2025年度/Academic Year 前期/SPRING |
開講曜限/Class period | 月/MON 2 |
対象所属/Eligible Faculty | 大学院文学研究科修士課程/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(後期)/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(前期)/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(後期)言語・文学専攻/Graduate School of Liberal Arts Department of Language and Literature |
対象学年/Eligible grade | 1年 , 2年 , 3年 |
単位数/Credits | 2 |
副題 /SubTitle |
子どもの発達を理解する一助としての発達及び認知能力の評価に関連して、各種検査や尺度を用いたアセスメントの背景を理解し、よってたつ理論を学ぶと共に、代表的な検査について、その実施方法を具体的・実践的に体得することを目的とする。また、検査や尺度を用いたアセスメント結果の報告及び伝達について、主訴並びに報告対象を考慮しつつ、アセスメントの目的に沿って行う点について理解し、実践できる基礎を培う。 |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
①演習形式で、扱う検査・尺度の開発の背景ならびに理論的背景を理解し、実践的な活用に関する知識を獲得する。 ②適切な場面・対象への実施のために、どのような対象にいかなる目的・場面で利用することが適切かを理解する。 ③扱う「検査」・「尺度」を実施できるまでに習熟する。 ④結果の報告・伝達上の留意点を理解する。 |
授業概要 /Course description |
子どもの 発達を理解・支援する一助として、「検査」を行う意義について、検査や尺度を用いたアセスメントの背景を理解するため、また、公認心理師資格に基づいて心理支援を必要とするお子さんや保護者の方への関わりを位置づけ、責任・倫理を確認した上で、検査それぞれのよって立つ理論あるいは考え方について演習形式で学び、各々の「検査」が開発された目的を考慮した検査の選択、検査の実施法及び実施上の留意点を考慮してまとめ、発表する形で確認する。加えて、検査中の様子の観察、目的並びに報告対象を考慮した所見の作成の基礎を学ぶ。 乳幼児・児童生徒を対象とする各種発達検査・知能検査を取り上げる(主に「津守式乳幼児発達診断法」「遠城寺式乳幼児分析的発達検査法」「新版 K式発達検査2020」「S-M社会生活能力検査」、「田中ビネーV」「WISC-Ⅴ」「KABC-Ⅱ」などを扱う予定)。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:授業の進行についてのガイダンスを中心とし、この領域についての学部での学習経験とレディネスの確認、検査に関連する公認心理師法の規定及び心理臨床に関わる倫理、アセスメントの位置づけの確認を行う。 第2回:乳幼児の発達支援・就学時及び就学後の心理支援(特に、認知発達支援・社会性の発達支援)の基礎と発達検査・知能及び認知能力検査について。 第3回:発達検査・知能検査の理論的・実践的背景と特徴 第4回:「遠城寺式乳幼児分析的発達検査法」「津守式乳幼児発達診断法」 第5回:「SーM社会生活能力検査」(「Vineland-Ⅱ」) 第6回:「新版 K式発達検査法2020」(開発の背景~1・2葉) 第7回:「新版 K式発達検査法2020」(3・4葉~結果のまとめ) 第8回:「田中ビネーⅤ」(実施法)/(田中ビネーⅥへの変更についてを考慮して) 第9回:「田中ビネーⅤ」(採点並びに結果のまとめ、解釈) 第10回:「WISC-Ⅴ」(実施法) 第11回:「WISC-Ⅴ」(採点並びに結果のまとめ、解釈) 第12回:「KABC-Ⅱ」認知総合尺度(実施法) 第13回:「KABC-Ⅱ」習得総合尺度(実施法) 第14回:「KABC-Ⅱ」(採点ならびに結果のまとめ、解釈) 第15回: 確認テスト |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
演習科目となるため、参加者の知識や経験などのレディネスを考慮し、内容・順序・取り組みの方法などについては、柔軟に対応する予定である。乳幼児から中高生くらいまでの発達に関わる実践的内容を学ぶことを希望する方の参加を期待する。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】原則的に、各種検査・尺度のマニュアル並びに解説書を授業の進行にしたがって利用する。 【参考書】授業内で提示する。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 ①演習の進行に応じ、宿題・課題を実施する。 ②発表準備・レジュメ内容及び演習の進行について、評価する。 ③演習への参加状況を評価する。 ④確認テストを実施する。 【評価基準】 8割の達成を求める。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 不足しているまた、誤った知識などに関する個別のフィードバックを行う。(宿題の形式でチェックを行い、それぞれの理解を確認する。) これらをまとめて、誤りや誤解しやすい内容として、全体にも提示する。 |
備考 /Notes |
〇担当する検査毎に2~3名のGrを組み、Gr学習を行ったうえで、全体への伝達の形で工夫して実践を行えるようにする。 〇演習形式を主体とし、担当者が取り扱う検査・尺度について上記のGr活動に基づき、十分把握した上で、実践的発表を行う。 【本授業の担当者は、発達臨床領域での実務経験のある教員による授業であり、その心理的支援活動の経験を生かして、実践的授業を行うものです】 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html