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科目一覧へ戻る | 2025/03/14 現在 |
科目名/Course title | 臨床心理面接特論Ⅱ/Psychotherapeutic InterviewⅡ |
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担当教員(所属)/Instructor | 木部 則雄 (人間総合学部発達心理学科) |
授業科目区分/Category | 修士 発達心理学専攻専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2025年度/Academic Year 後期/AUTUMN |
開講曜限/Class period | 金/FRI 1 |
対象所属/Eligible Faculty | 大学院文学研究科博士課程(前期)発達心理学専攻発達臨床心理学コース/Graduate School of Liberal Arts Department of Developmental Psychology Course of Clinical Developmental Psychology |
対象学年/Eligible grade | 1年 , 2年 , 3年 |
単位数/Credits | 2 |
授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
臨床心理士にとって、心理面接は基本的に習得すべき技法である。しかし、心理面接はクライアントのこころを理解するという、あまりに広大かつ深遠なことを目的とするために、画一的に学ぶことが困難なものである。まさに基本であると同時に、完璧なものもないきわめて奥深い、あたかも芸術のようなものである。また、心理面接は面接室に留まるだけでなく、学校であったり、災害場所であったり、面接の構造も異なる。こうした面接に備えるためのセラピストとして最低限の構え、クライアントの理解、治療構造などに関して学ぶ。本特論は、臨床心理士として必須の面接の知識を学び、臨床での実践への掛け橋となることを目的としている。特に、心理面接の代表的な理論である精紳分析について概観しながら、面接の決まり・治療者の態度(治療構造)、クライアントの見立て(診断面接)、面接でのやりとりと経過(転移関係)、治療者自身に生じる感情(逆転移)等を中心に考察する。 |
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授業概要 /Course description |
臨床心理士の主なフィールドである学校、児童養護施設、病院などで臨床実践をしている臨床心理士の経験に基づいて、現場に立脚した講義、議論を行う。この際、学術誌に記載された症例報告を詳細に読むことも含まれる。症例検討を通して実際に臨床実践に触れる機会を提供する。各施設での臨床経験のある臨床心理士、あるいは現在、ケースを担当している大学院生の発表を通して、臨床心理面接の実践を学ぶ。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
各院生の担当ケースのスーパーヴィジョン、あるいは文献上の臨床症例を提示することで、グループ・スパーヴィジョンのような臨場感の溢れる講義にする。その検討過程では、各自は自分が治療者になった立場として考えることが期待される。各院生に担当ケースがある場合には、それを優先して学ぶ。 第1回 心理面接の実践の基本、 第2回 心理面接の構造 第3回 心理面接の実践の技法 第4回~第14回 心理面接の実践の報告とSV 第15回 まとめ |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
臨床提示例では、特に知的に考えるだけでなく、面接場面や多岐に及ぶ臨床現場で何が起きているのか、どのような転移関係にあるのか、そして重要なことはその場で情緒的に考えることができるように期待する。 また、臨床症例に正解があるわけではなく、自分の意見を必ず発現するように望む。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書/Text books】 小此木啓吾『現代の精神分析-フロイトからフロイト以後へ』(講談社学術文庫) 木部則雄『こどもの精神分析』(岩崎学術出版社) 木部則雄『こどもの精神分析Ⅱ』(岩崎学術出版社) 木部則雄『精神分析とこころの発達」(金剛出版) 【参考書/Reference books】 土井健郎『方法としての面接―臨床家のために―』(医学書院) ヒンシェルウッド『クリニカル・クライン』(誠信書房) ラスティン(編)『こどものこころのアセスメント』(岩崎学術出版社) テーラー(編)『トーキング・キュア』(金剛出版) |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法/Evaluation】 参加状況、レポート、授業中の発言、質問等の態度の基づいて評価する。臨床家は時間に厳密でなければならず、遅刻、欠席等は原則、認めない。 積極的な議論を希望するとともに、予めテキスト、参考文献は必読である。 |
備考 /Notes |
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】 【グループワークを取り入れている】 【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】 【フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている】 【本授業の担当者は、精神科医として、医療現場での実務経験のある教員による授業であり、それらの臨床経験を生かして、実践的授業を行うものです】 【本科目は、臨床心理士カリキュラムの授業ですので、文学研究科博士課程(前期)発達心理学専攻発達臨床心理学コースの院生のみが対象となります】 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html