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科目一覧へ戻る | 2024/03/14 現在 |
科目名/Course title | 海外児童文学特殊研究D/Specialized Studies in Foreign Children's Literature (D) |
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担当教員(所属)/Instructor | 成瀬 俊一 (人間総合学部児童文化学科) |
授業科目区分/Category | 修士 児童文学専攻専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2024年度/Academic Year 後期/AUTUMN |
開講曜限/Class period | 月/MON 5 |
対象所属/Eligible Faculty | 大学院文学研究科修士課程/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(後期)/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(後期)言語・文学専攻/Graduate School of Liberal Arts Department of Language and Literature,大学院文学研究科博士課程(前期)/Graduate School of Liberal Arts |
対象学年/Eligible grade | 1年 , 2年 , 3年 |
単位数/Credits | 2 |
副題 /SubTitle |
ビアトリクス・ポター絵本研究② 後期(1908〜30年)の作品を読む |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
イギリスの作家ビアトリクス・ポター(Beatrix Potter, 1866-1943)の絵本集(The Complete Tales of Beatrix Potter, 1902-30)を原書で読み(詩を除く)、それらの全体的なテーマと手法の把握を試み、自分の言葉で説明できるようにすることが目標です。今学期はポター後期(1908〜30年)の作品を扱います。ロンドンに生まれながら湖水地方を愛したポターは、科学的視点と想像的視点の両方から身近にいた様々な動物たちを擬人化し、「ピーター・ラビット」をはじめとする数々の名作動物ファンタジーを生み出しました。後に続くファンタジー作家(グレアム、ミルン、C.S.ルイスなど)に多大の影響を与えたこの作家が「生きることにせっせと励んでいる」動物たちの物語を通していかなる世界観・人生観を織りなしているのか、それを表現する手法としての文体と挿絵にいかなる工夫がされているかを考察します。 |
授業概要 /Course description |
1回の授業で1作品ずつ研究します(作品の長さにかかわらず)。 具体的には、②原文の部分的な翻訳、②物語構成要素(人物・舞台・出来事)の把握、③テキストと挿し絵の連携の把握、④物語のテーマとメッセージの読解をディスカッション形式で行います。作品によってはフィルムの視聴と批評を行います。学期末に授業内容をふり返り、任意の複数作品を独自の視点で論じる期末レポートを課します。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回:オリエンテーション 第2回:The Tale of Jemima Puddle-Duck (1908) 第3回:The Tale of Samuel Whiskers or, The Roly-Poly Pudding (1908) 第4回: The Tale of Flopsy Bunnies (1909) 第5回:フィルム視聴と批評:The Tale of Tom Kitten & Jemima Puddle-duck + The Tale of Samuel Whiskers 第6回:The Tale of Ginger and Pickles (1909) 第7回:The Tale of Mrs. Tittlemouse (1910) 第8回: The Tale of Timmy Tiptoes (1911) 第9回: フィルム視聴と批評:The Tale of Flopsy Bunnies & Mrs. Tittlemouse 第10回:The Tale of Mr. Tod (1912) 第11回:The Tale of Pigling Bland (1913) 第12回:The Tale of Johnny Town-Mouse (1918) 第13回:The Tale of Little Pig Robinson (1930) 第14回:フィルム視聴と批評:The Tale of Pigling Bland + The Tale of Two Bad Mice and Johnny Town-mouse 第15回: 期末レポートのプレゼン&レビュー |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
毎回の授業出席前に当日研究する作品を精読し、翻訳課題(事前に該当部分を指定する)、「人物・舞台・出来事」の特徴、「テキストと挿し絵の連携」、作品の解釈(テーマとメッセージ)、質問・発見事項をノートにまとめておいてください。ノート作成の例をオリエンテーションで説明します。毎授業における予習復習時間の平均は4時間程度を想定しています。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 ポター作品集は電子ファイル(PDF)を配布しますので購入不要です。書籍版が必要な場合は任意の原書版(The Complete Tales of Beatrix Potterというタイトルで複数の出版社から刊行されています)をネット書店などで独自に購入してください(大学では販売しません)。 【参考書】 知識の幅を拡げたい受講者が任意で読んでください。 ◎マーガレット・レイン著、猪熊葉子訳『ビアトリクス・ポターの生涯 — ピーターラビットを生んだ魔法の歳月』福音館書店 ◎ジュディ・テイラー著、吉田新一訳『ビアトリクス・ポター — 描き、語り、田園をいつくしんだ人』福音館書店 ◎中川素子、今井良明、笹本純著『絵本の視覚表現 — そのひろがりとはたらき』日本エディタースクール出版部 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【成績評価の方法】 【評価方法】 授業における発言(50%)、各学期末に課すレポート(50%)の総合評価。総合評価60%以上で合格とする。 【評価基準】 授業における発言はブレーンストーミングや質疑応答のさいのアイデアの量と質を評価基準とする。期末レポートは授業内での研究を発展させて、複数作品にまたがるテーマやモチーフを題材に、ポター作品の特徴とメッセージを自分の言葉で説明していることを評価基準とする。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 最終授業回に期末レポートの口頭発表と質疑応答をします。 |
備考 /Notes |
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】 【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html