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科目一覧へ戻る | 2025/03/14 現在 |
科目名/Course title | 児童文化特殊研究A/Specialized Studies in Children's Culture (A) |
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担当教員(所属)/Instructor | 森下 みさ子 (人間総合学部児童文化学科) |
授業科目区分/Category | 修士 児童文学専攻専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2025年度/Academic Year 前期/SPRING |
開講曜限/Class period | 火/TUE 4 |
対象所属/Eligible Faculty | 大学院文学研究科修士課程/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(後期)/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(後期)言語・文学専攻/Graduate School of Liberal Arts Department of Language and Literature,大学院文学研究科博士課程(前期)/Graduate School of Liberal Arts |
対象学年/Eligible grade | 1年 , 2年 , 3年 |
単位数/Credits | 2 |
副題 /SubTitle |
「かわいい」との関係をめぐって |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
日本発の「かわいい」は、子どもに付けられがちな形容詞に留まらず、今や世界を席巻し、さらに繁殖し続けている専制力を持った言葉であり感覚である。この授業では「かわいい」を定義づけるのではなく、もろもろの事象とのかかわり方を炙り出すことによって、その力の正体に迫っていきたい。そうすることで、「かわいい」とはいささか相性の良くない「児童文学」や、ジェンダーとセクシャリティの間で揺れ動く「児童文化」を探る上での有効な問いを立てることを目的としている。 |
授業概要 /Course description |
「かわいい」を取り上げた論考を、その立ち位置を踏まえつつ読んでいく。講義の形で進めるが、主要な個所については受講者同士の意見交換を行い、自身の関心事とかかわらせて「読み」を深めていくようにする。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
1.導入 2.少女民俗学的アプローチ①「少女」の時代 3. ②少女と「かわいいカルチャー」 4.「かわいい」論のアプローチ①「歴史」から 5. ②「現象」から 6. ③「構造」から 7.「幼さ」からのアプローチ:言葉との関係 8.「弱さ」からのアプローチ:動きとの関係 9.「未熟さ」の系譜と戦略①「宝塚」という仕掛け 10. ②「オーディション」という仕掛け 11. 実験心理学的アプローチ①ベビースキーマ 12. ②感情の分析 13. 「キュート」からのアプローチ①キュートの増殖 ②カワイイとの関係 14. ポスト「カワイイ」 15. まとめ |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
自身のアイデンティティや考え方・生き方とも絡ませながら、自身の研究に役立てられるよう、視点や分析方法、表現の仕方などを修得するつもりでのぞんでほしい。 主要な論考は配布するので、目をとおしてから受講し、自身の見方や考え方を他者と交差できるように積極的に参加してほしい。 上記のことを行う上で要する授業外の時間は4時間程度である。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 特になし 【参考書】 取り上げる本や論考に関しては授業の最初に紹介し、主要な論考は配布する。その他の参考書は、授業内で適宜紹介する。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 配布した論考に関する発言(50%)、討議への参加(50%) 【評価基準】 課題とした論考を理解した上で、自身の考えを的確に述べることができる。 他者の意見をとらえ、自身の意見と交差させて発言できる。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 授業内での発表・討議に際してコメントする形でおこなう。 |
備考 /Notes |
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】 【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html