科目名／Course title	児童文化特殊研究Ｂ／Specialized Studies in Children's Culture (B)
担当教員（所属）／Instructor	森下　みさ子 (人間総合学部児童文化学科)
授業科目区分／Category	修士　児童文学専攻専門科目
授業形態／Type of class	演習
開講期／Semester	2025年度／Academic Year 　後期／AUTUMN
開講曜限／Class period	火/TUE　4
対象所属／Eligible Faculty	大学院文学研究科修士課程／Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程（後期）／Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程（後期）言語・文学専攻／Graduate School of Liberal Arts Department of Language and Literature,大学院文学研究科博士課程（前期）／Graduate School of Liberal Arts
対象学年／Eligible grade	1年 , 2年 , 3年
単位数／Credits	2

副題 ／SubTitle	「かわいい」との関係から読む
授業のねらいと達成目標 ／Course Objectives	女子文化の至上価値は「かわいい」で示されることが多い。女児に人気のアニメも「かわいい」をコンセプトに取り込んでいる。いっぽう、児童文学において「かわいい」は慎重に避けられてきたところがある。が、アニメ化において特有の「かわいい」が生じ、それがキャラクターグッズをはじめとする表象となって散布されている。こうした現象を踏まえて、女子を主役とするアニメ作品の解読を進めることにより、「かわいい」の作用について考えることをねらいとする。なんらかの形で作用している「かわいい」力を見据えることによって、各自の研究の視点や考え方が深まることを目標としている。
授業概要 ／Course description	「かわいい」を特色とする人気アニメや、かわいいキャラクターを輩出するにいたったアニメ、逆に「かわいい」化を拒むアニメ等、主に子どもや少女を主人公とするアニメを取り上げ、アニメというメディア特性も視野に入れながら作品の解読を試みる。受講生には、研究対象との関係で発表をしてもらうことがある。
授業計画（授業の形式、スケジュール等） ／Class schedule	１． 導入 ２． プリキュアにおける「かわいい」①少女像 ３． 　②「弱さ」との関係：妖精、変身 ４． 　③「強さ」との関係：敵、肉弾戦 ５． 　④　ジェンダー×かわいい　について ６． 宮崎アニメにおける「かわいい」①女児像 ７． 　②「異物」との関係：精、怪物 ８． 　③「異界」との関係：労働 ９． 　④　物語×かわいい　について 10．比較：ジブリアニメの「アンチかわいい」 11．比較：ディズニーアニメの「かわいい」 12．受講生による発表と討議 13．受講生による発表と討議 14.　受講生による発表と討議 15．まとめ
準備学習・履修上の注意 ／Notices	自身の研究対象と直接関係がないとしても、現代社会の「児童文化」「児童文学」における研究を考える上で「かわいい」の探究は欠かせない。取り上げるアニメの視聴方法についても伝えるので、なるべく視聴し、自身の考えを積極的に討議に活かすようにしてほしい。 アニメ視聴を含めて、授業外で要する学習時間は４時間程度である。
教科書・参考書等 ／Textbooks	【教科書】 授業内で適宜指示する 【参考書】 授業内で配布するレジュメなどを用いて、適宜紹介する。
成績評価の方法 ／Evaluation	【評価方法】 授業内の討議等への参加度（60％）、自身の研究と関連付けた発表あるいは期末のレポート（40％） 【評価基準】 授業テーマや他者の意見を理解した上で自身の考えを述べることができる。 発表の場合は、明確な視点を設け的確な資料に基づき説得力のある分析や考察を提示している。レポートにおいても同様。 【課題（試験やレポート）に対するフィードバックの方法】 発表に関しては授業内でコメントする。レポートはコメントをつけて返却。
備考 ／Notes	【討議（ディスカッション、ディベート）を取り入れている】 【発表（プレゼンテーション）を取り入れている】

科目と卒業／修了認定に関する方針（ディプロマ・ポリシー）の対応一覧
／Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html