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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2025/03/14 現在

科目名/Course title フランス語翻訳研究A/Translation: French into Japanese (A) (Research)
担当教員(所属)/Instructor 伊藤 愛 (文学部フランス語フランス文学科)
授業科目区分/Category 修士 フランス語フランス文学専攻専門科目 
授業形態/Type of class 演習
開講期/Semester 2025年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 金/FRI 4
対象所属/Eligible Faculty 大学院文学研究科修士課程/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(後期)/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(前期)/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(後期)言語・文学専攻/Graduate School of Liberal Arts Department of Language and Literature
対象学年/Eligible grade 1年 , 2年 , 3年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
1人称の短篇小説を翻訳する
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
 昨年度の授業では、フランス語の短文をテキストにして、フィクションの翻訳をする時には絶対に欠かせない視点や時制の問題について勉強しました。そこで昨年度、フランス語翻訳研究A・Bを履修した方には、その授業で身につけた知識や技術をもとに短編小説の翻訳に挑戦し、より高いレベルの翻訳力をつけて頂きたいと思っています。翻訳力は最終的には「作品を訳す」ことで身につきます。達成目標は「日本語で、その作品を楽しめるような翻訳をする」ことです。
 今年度初めて受講される方は短編小説の翻訳を通じて、知識や技術を習得しながら、自然な訳文を作ることを目指します。原文を語学的に理解することはもちろん、作品を深く理解しなければ、より良い訳文は生まれませんので、フランス語の語学力や読解力を高めることも目標です。
授業概要
/Course description
第1回はオリエンテーションを兼ねて、翻訳について考えます。
第2回と第3回はフランス語の短文を訳したり、日本語の小説を分析することで、視点や時制の問題について学びます。
第4回〜第15回はPierre Magnanの短編小説Mon ami Lavioletteの翻訳に挑戦します。
第4回ではレジュメを作成し、その次の回から訳していきます。

尚、第2回以降、あらかじめ訳文(第4回はレジュメ)を提出して頂き、授業では重要なポイントについて触れながら、皆さんの提出物にコメントしていきます。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回:オリエンテーション&翻訳について考える
第2回:時制の問題について考える
第3回:視点の問題について考える
第4回:Mon ami Lavioletteを翻訳する(1)―レジュメを作成し、全体像を理解する
第5回:Mon ami Lavioletteを翻訳する(2)―フランス語の基本文型を理解する
第6回:Mon ami Lavioletteを翻訳する(3)―風景描写を効果的に訳す
第7回:Mon ami Lavioletteを翻訳する(4)―ミステリー小説を訳す際の注意点を学ぶ
第8回:Mon ami Lavioletteを翻訳する(5)―関係詞節や同格を自然に訳す
第9回:Mon ami Lavioletteを翻訳する(6)―ミステリー小説の時制について学ぶ
第10回:Mon ami Lavioletteを翻訳する(7)―会話を上手に訳す
第11回:Mon ami Lavioletteを翻訳する(8)―登場人物の気持ちを考える
第12回:Mon ami Lavioletteを翻訳する(9)―どの情報から訳すべきか考える
第13回:Mon ami Lavioletteを翻訳する(10)―クライマックスを印象的に訳す
第14回:Mon ami Lavioletteを翻訳する(11)―謎解きを上手に訳す
第15回:Mon ami Lavioletteを翻訳する(12)―日本語の作品として完成させる
準備学習・履修上の注意
/Notices
第2回以降、あらかじめ訳文(第4回はレジュメ)を提出して頂くことが前提となります。
短編小説の翻訳に関しては、各回20行程です。
それまでの授業内容を踏まえて、毎回の課題に取り組んでください。
課題の準備に要する時間は4時間程度と想定されます。

テキストの配布や課題のやりとりは、メールにファイルを添付するという方法で行ないます。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
独自のテキストをメールに添付して配布します。

【参考書】
授業で紹介します。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
授業への参加度(50%)、課題への取り組み(50%)により評価します。

【評価基準】
授業への参加度:積極的に発言するなどして、能動的に参加しているかどうか。
課題への取り組み:十分な準備をして、授業で学習したことを踏まえて毎回の課題に取り組んでいるかどうか。 

【課題に対するフィードバックの方法】
授業でコメントします。
備考
/Notes
この授業では、反転授業、ディスカッション、実技を取り入れています。

皆さんのなかから、将来、フランス語の翻訳家が生まれたらいいなと思っています。

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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