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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2025/03/14 現在

科目名/Course title フランス文学研究A/French Literature (A) (Research)
担当教員(所属)/Instructor 辻川 慶子 (文学部フランス語フランス文学科)
授業科目区分/Category 修士 フランス語フランス文学専攻専門科目 
授業形態/Type of class 演習
開講期/Semester 2025年度/Academic Year  前期/SPRING
開講曜限/Class period 金/FRI 3
対象所属/Eligible Faculty 大学院文学研究科修士課程/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(後期)/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(前期)/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(後期)言語・文学専攻/Graduate School of Liberal Arts Department of Language and Literature
対象学年/Eligible grade 1年 , 2年 , 3年
単位数/Credits 2
副題
/SubTitle
19世紀フランスにおける大衆文化とメディアーアルマナ(年鑑・暦書)と文学
授業のねらいと達成目標
/Course Objectives
 今年度の授業では、19世紀フランスにおける大衆文化とメディアについて考察したいと思います。19世紀フランスにおいて、文学がどのように生産され、流通し、読まれていたのか。書籍のみならず、新聞・雑誌・大衆的刊行物などのいかなるメディアが、どのように流通していたのか。そして社会の中で「文学」「大衆文化」はどのような位置を占めていたのか。こうした大衆文化とメディアの問題を、19世紀の新聞・雑誌などの資料、文学作品や芸術作品などを通して読み取りたいと思います。
 昨年度に引き続き、授業ではアルマナ(暦書、年鑑)を中心に取り上げます。大衆的読み物でもあり、社交界の贈り物でもあったアルマナについて基礎知識を習得しながら、今年度は大衆文化に固有の手法と文学との関係について考察を深めます。
 授業は講義や講読形式というよりも、共同研究という形で進めていく予定です。フランス国立図書館の電子図書部門Gallicaの利用方法や19世紀フランスの新聞・雑誌の閲覧方法など、基本的な調査方法をお伝えしますので、それをもとに19世紀に刊行されていたアルマナについて調査し、または各自が選んだ文学作品における大衆文化の表象を分析し、発表をしていただきます。半期だけの授業ですが、19世紀フランスにおける大衆文化とメディアの問題が垣間見えればと思います。
授業概要
/Course description
 授業では、大衆文化とメディアの歴史についての講義を行い、またフランス国立図書館の電子図書部門Gallicaの利用方法、19世紀フランスにおける新聞・雑誌などの閲覧方法などについて説明します。その上で、19世紀を中心としたアルマナ(年鑑、暦書)に関して、各自が前もって調査したことを踏まえて、発表形式で授業を進めていきます。各自に調査を分担し、毎回報告をしていただきますので、毎回の入念な準備をお願いします。また、授業の後半では、各自が選んだ文学作品における大衆文化の表象について発表をしていただきます。分析方法などについても授業で説明しますが、自主的に読解と分析を進めていただけると嬉しいです。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
/Class schedule
第1回 導入(1)19世紀フランスにおける大衆文化とメディア(1)
第2回 導入(2) 19世紀フランスにおける大衆文化とメディア(2)
第3回 アルマナとは何か?(1)—『美食年鑑』『パン屋年鑑』など
第4回 アルマナとは何か?(2)—マンドルー『民衆本の世界』と行商本
第5回 アルマナとは何か?(3)—メルシエ『タブロー・ド・パリ』
第6回 アルマナとは何か?(4)—バルザック『幻滅』
第7回 文学とアルマナ(1)—レチフと暦書
第8回 文学とアルマナ(2)—ジョルジュ・サンドと民衆世界
第9回 文学とアルマナ(3)—ネルヴァルと社交詩
第10回 文学とアルマナ(4)—ネルヴァルと予言・迷信の世界
第11回 19世紀フランスにおける大衆文化とメディア(1)—発表
第12回 19世紀フランスにおける大衆文化とメディア(2)—発表
第13回 19世紀フランスにおける大衆文化とメディア(3)—発表
第14回 まとめと評価
第15回 授業の総括
*進度は履修者の関心などによって変更することがあります。
準備学習・履修上の注意
/Notices
 授業によっては、各自が手元にパソコンまたはタブレットが必要な場合があります。パソコンの貸出方法など、詳しくは初回に指示をします。また、授業が始まる前にも、ご自分の関心のある作家や作品において、大衆文化とメディアについての読解を進めていただけると嬉しく思います。各回の授業外学習時間はおよそ4時間と想定されます。
教科書・参考書等
/Textbooks
【教科書】
配布プリント

【参考書】
参考書は授業内で指示します。
成績評価の方法
/Evaluation
【評価方法】
文献調査と口頭発表(50%)、期末レポート(50%)

【評価基準】
事前の文献調査を適切に行っているか、調査を踏まえて論理的な口頭発表ができているか、他人の口頭発表に対して適切に積極的なコメントができているか、適切な構成と論理を備えたレポートが書けているかを評価します 

【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】
授業中のコメントやmanabacourseなどを通じてフィードバックを行います。
備考
/Notes
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】
【グループワークを取り入れている】
【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】
【フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている】

科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html

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