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科目一覧へ戻る | 2024/03/14 現在 |
科目名/Course title | フランス文学研究A/French Literature (A) (Research) |
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担当教員(所属)/Instructor | 辻川 慶子 (文学部フランス語フランス文学科) |
授業科目区分/Category | 修士 フランス語フランス文学専攻専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2024年度/Academic Year 前期/SPRING |
開講曜限/Class period | 水/WED 5 |
対象所属/Eligible Faculty | 大学院文学研究科修士課程/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(後期)/Graduate School of Liberal Arts,大学院文学研究科博士課程(後期)言語・文学専攻/Graduate School of Liberal Arts Department of Language and Literature,大学院文学研究科博士課程(前期)/Graduate School of Liberal Arts |
対象学年/Eligible grade | 1年 , 2年 , 3年 |
単位数/Credits | 2 |
副題 /SubTitle |
文芸事象の歴史——19世紀フランスにおける大衆文化とメディア |
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授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
今年度の授業では「文芸事象の歴史」という方法を用いて、19世紀フランスにおける大衆文化とメディアについて考察したいと思います。「文芸事象の歴史」というのは、文学および文芸事象(du litteraire)自体を一つの歴史事象として考える方法論です。19世紀フランスにおいて、文学がどのように生産され、流通し、読まれていたのか。書籍のみならず、新聞・雑誌・大衆的刊行物などのいかなるメディアが、どのように流通していたのか。そして社会の中で「文学」「大衆文化」はどのような位置を占めていたのか。こうした大衆文化とメディアの問題を、19世紀の新聞・雑誌などの資料、文学作品や芸術作品などを通して読み取りたいと思います。 授業は講義や講読形式というよりも、共同研究という形で進めていく予定です。フランス国立図書館の電子図書部門Gallicaの利用方法や19世紀フランスの新聞・雑誌の閲覧方法など、基本的な調査方法をお伝えしますので、それをもとに19世紀に刊行されていた新聞・雑誌などのメディアについて調査し、または各自が選んだ文学作品における大衆文化の表象を分析し、発表をしていただきます。半期だけの授業ですが、19世紀フランスにおける大衆文化とメディアの問題が垣間見えればと思います。 この科目は、「学生が修了時に身につけておくべき能力=教育目標、学修・研究目標」の、「フランス語学、フランス文学、フランス文化、フランス語教育に関する専門的な理論や知識、技能を修得し、 自らの研究関心に応じて必要な文献、データを収集・分析するための方法を身につけ、そこから得られた知見を発表することができること」と「フランス語学、フランス文学、フランス文化、フランス語教育、さらには隣接する諸領域の研究動向に関心を持ち、新たな学問的あるいは現実的問題に対応できる柔軟な姿勢を持つこと」に対応しています。 |
授業概要 /Course description |
授業では、文芸事象の歴史という方法論やメディアの歴史についての講義を行い、またフランス国立図書館の電子図書部門Gallicaの利用方法、19世紀フランスにおける新聞・雑誌などの閲覧方法などについて説明します。その上で、各自が前もって調査したことを踏まえて、発表形式で授業を進めていきます。各自に調査を分担し、毎回報告をしていただきますので、毎回の入念な準備をお願いします。また、授業の後半では、各自が選んだ文学作品における大衆文化の表象について発表をしていただきます。分析方法などについても授業で説明しますが、自主的に読解と分析を進めていただけると嬉しいです。 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
第1回 導入(1)文芸事象の歴史とは 第2回 導入(2) フランス国立図書館Gallicaにおける19世紀の雑誌調査 第3回 書物史、読書史、メディア史(1) 第4回 書物史、読書史、メディア史(2) 第5回 書物史、読書史、メディア史(3) 第6回 小ロマン派と大衆文化(1):ノディエとメロドラム、ゴーティエとジャーナリズム 第7回 小ロマン派と大衆文化(2):ネルヴァルと虚報、暦書(1) 第8回 小ロマン派と大衆文化(3):ネルヴァルと虚報、暦書(2) 第9回 小ロマン派と大衆文化(4):ネルヴァルと虚報、暦書(3) 第10回 19世紀フランスにおける大衆文化とメディア(1):発表 第11回 19世紀フランスにおける大衆文化とメディア(2):発表 第12回 19世紀フランスにおける大衆文化とメディア(3):発表 第13回 19世紀フランスにおける大衆文化とメディア(4):発表 第14回 まとめと評価 第15回 授業の総括 *進度は履修者の関心などによって変更することがあります。 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
授業によっては、各自が手元にパソコンまたはタブレットが必要な場合があります。パソコンの貸出方法など、詳しくは初回に指示をします。また、授業が始まる前にも、ご自分の関心のある作家や作品において、大衆文化とメディアについての読解を進めていただけると嬉しく思います。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 配布プリント 【参考書】 Judith Lyon-Caen, Dinah Ribard, L’Historien et la littérature, La Découverte, 2010. その他の参考書は授業内で指示します。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 文献調査と口頭発表(50%)、期末レポート(50%) 【評価基準】 授業への積極的参加、文献調査への取り組み、口頭発表、期末レポートを見て総合的に評価します。 【課題(試験やレポート)に対するフィードバックの方法】 授業中のコメントやmanabacourseなどを通じてフィードバックを行います。 |
備考 /Notes |
【討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている】 【グループワークを取り入れている】 【発表(プレゼンテーション)を取り入れている】 【フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている】 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html