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科目一覧へ戻る | 2025/03/14 現在 |
科目名/Course title | 研究指導/Dissertation Guidance |
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担当教員(所属)/Instructor | 堀口 康太 (人間総合学部発達心理学科) |
授業科目区分/Category | 博士 発達心理学専攻専門科目 |
授業形態/Type of class | 演習 |
開講期/Semester | 2025年度/Academic Year 通年/ONE-YEAR |
開講曜限/Class period | 外/OTR |
対象所属/Eligible Faculty | 大学院文学研究科博士課程(後期)発達心理学専攻/Graduate School of Liberal Arts Department of Developmental Psychology |
対象学年/Eligible grade | 1年 , 2年 , 3年 |
単位数/Credits | 2 |
授業のねらいと達成目標 /Course Objectives |
国内外での学会発表におけるポスターや発表原稿の作成、口頭発表の行い方、ジャーナル・ペーパーの作成、そして最新の研究動向の把握など、研究者として必要な資質の育成を期している(カリキュラム・ポリシー) |
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授業概要 /Course description |
指導教員による指導と、毎月開かれる全教員による指導会を通して、博士論文の研究と論文作成を進める。ディプロマ・ポリシーには以下のような論文の審査基準が明記されており、これに適う研究及び論文作成を目指す。 研究計画書は、学内の研究倫理審査委員会に申請し、承認を得ることを前提とする。 1)発達心理学または発達臨床心理学の研究における高度の学術的寄与、および知見の社会的意義と具体的な貢献の可能性 2)研究テーマの学問的意義の適切性 3)先行研究のレビューの適切性 4)研究方法の適切性 5)収集されたデータの質および量と、その分析の適切性 6)論文の構成の適切性 7)論旨の明確性と一貫性 8)文章の表現・表記や、図表等の書式の適切性 9)研究の倫理的適切性 |
授業計画(授業の形式、スケジュール等) /Class schedule |
博士論文の作成は大きく2段階に分かれる。(1)博士課程(後期)に進学し、研究計画を立ててデータを収集し分析を進めていく過程では、おもに指導教員の指導スケジュールと、毎月開かれる全教員による指導会によって授業が進行する。(2)データの収集と分析が進み、論文の概要がある程度はっきりした段階で、大学院生ごとに個別の指導委員会が専攻内で組織され、それまでの指導教員の他に新たに2名の教員が指導委員となり、指導会をもち博士論文の作成を指導・サポートする。 (1)の場合の指導スケジュールのモデルケースを、週1回の指導として年間30回分について記すならば以下のようになる。この間、毎月複数の教員による指導会が開かれ、その時々の進捗状況に応じて、文献レビューの成果や得られたデータについて発表をする。 第1・2回:リサーチクエスチョンの確認:研究テーマおよびリサーチクエスチョン(人間の心理および発達のどういうことに焦点をあてたいのか)を明確にする。それを通じて、自分の研究がどのような専門領域に位置するのかを特定し、先行研究を収集・整理する。 第3~7回:先行研究のレビュー:研究テーマに関連する先行研究をレビューし、当該領域の研究の流れを把握する。その作業を通じて、修士論文で実証したいこと(目的ないし仮説)を絞っていく。 第8~10回:研究計画の立案:具体的な仮説ないし目標が明確になったならば、そのためのデータ収集法と分析方法(研究計画)を立てる。その際に研究の倫理的適切性についても留意する。 第11~14回:予備調査/予備実験:仮説または目的にそって予備的な調査・実験を行う。当初の仮説や目的がどの程度達成されそうかを検討し、必要に応じて目的や仮説を修正する。 第15~17回:予備調査/実験の結果を受けての研究方針の検討:予備的データをもとに、研究方法の適切性やデータの質や量、分析の適切性を検討する。 第18~21回:本調査/本実験のデータ収集 第22~25回:データ分析 第26~30回:論文の作成:論文の構成の適切性、論旨の明確性と一貫性、文章表現や図表の適切性に配慮し、知見の学術的・社会的寄与を明確化しながら論文を作成する。 (2)大学院生ごとの個別の指導委員会が組織されて以降は、半年から1年をかけて3~4回程度指導会を開く(時期やペースはそれぞれに研究の進捗状況に応じて適切な時期や間隔にて行われる)。指導を受ける大学院生はその時点までの研究成果を発表し、指導委員からのコメントをもとに分析や論文の執筆を進める。 |
準備学習・履修上の注意 /Notices |
発達心理学についての学修成果の集大成となるので、上記の指導スケジュールにそって着実に実証的研究を進めること。なお、カリキュラム・ポリシーに記されているように、博士論文の作成過程で行った文献展望や得られた知見を、本専攻付属の発達臨床センターや生涯発達研究教育センターが開催する研究会、あるいは学内外の研究会・学会で積極的に発表することが奨励される。さらに『発達臨床センター紀要』・『生涯発達心理学研究(生涯発達研究教育センター紀要)』、あるいは学会誌に投稿することが望ましい。 |
教科書・参考書等 /Textbooks |
【教科書】 特になし。 【参考書】 各自の研究テーマに沿ったものを指導教員と相談しながら選ぶこと。 |
成績評価の方法 /Evaluation |
【評価方法】 上記の指導スケジュールを着実にこなし、博士論文の完成に近づいているかどうかをもって判断される。 【評価基準】 上記の「論文の審査基準」を参照。審査基準が理解され、博士論文に向けて進められている研究が、発達心理学・発達臨床心理学の実証研究として一定の水準に近づいているかどうかを中心に評価がされる。 |
備考 /Notes |
各指導教員による個別指導や複数の教員による指導委員会以外にも、学内外の研究会や学会に積極的に参加することが望ましい。 |
科目と卒業/修了認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)の対応一覧
/Diploma Policy
https://www.shirayuri.ac.jp/campus/enrollment/diploma01.html