教員紹介

 

善本 孝 准教授

専門分野  専門分野としては、学生時代からフランスの現代小説、特にアルベール・カミュを研究の対象としてきました。そして、教員としてフランス語を教えるようになってからは、外国語教育をもう一つの専門分野にしています。
 この二つの専門分野に加えていま興味を持っているのは、人と人とのコミュニケーションとは何かということです。
 現在の外国語教育では、文法を理解し、文章を読むだけでなく、いかにして外国語でのコミュニケーション能力を高めるかが課題とされています。したがって、外国語教育を研究することはコミュニケーションとは何かという、より根源的な問を研究することにもなります。
 そしてこの問は、人と人が交流するあらゆる場面にかかわる問いかけだと言えるでしょう。広くとらえれば、小説も作家と読者のコミュニケーションの場だといえるし、授業も学生と教師のコミュニケーションに他なりません。このコミュニケーションという視点からこれまで研究してきたこと、考えてきたことをまとめてみたいと構想しています。
■専門分野
フランス現代小説(特にアルベール・カミュ)
フランス語教育
コミュニケーション論

担当科目 フランス語IA
フランス語特別演習B
フランス文明史
20世紀フランス文学研究B

担当科目の内容 ◇20世紀フランス文学研究B◇
-アルベール・カミュの初期作品における「不条理」を読み解く-

アルベール・カミュの初期を代表する小説『異邦人』、戯曲『カリギュラ』、哲学的エッセー『シーシュポスの神話』を題材とする、3、4年生対象の専門科目の授業です。
この3作はカミュの作品の中で不条理の系列と呼ばれ、「人はすべて死ぬ。だから人は幸せではない。」というカリギュラの言葉に代表されるように、この世界に生きていることの言い表しようのない焦燥感、不安感、居心地の悪さ、つまり「不条理さ」を小説、戯曲、エッセーという異なる形式で描き出そうとしています。
この授業では、この3作品を読み、カミュにおける「不条理」とは何かを読み解くことを目指します。

 
自由記述欄

著書

■著書
『パリの一週間 フランス語でコミュニケーション』弘学社 2006年

■翻訳
アニー・モヌリー・ゴアラン著『謎が解けるフランス語文法』第三書房 2000年(共訳)
ジャック・ブロス著『世界樹木神話』八坂書房 1995年(共訳)
ジャン・リュック・エニグ『事典 果物と野菜の文化誌 文学とエロティシズム』大修館書店 1999年(共訳)

■主要論文
Les Spectateurs de la Mort chez Camus : de Meursault à Clamence
(Etudes de Langue et Littérature Française No.56, 日本フランス語フランス文学会1990年)

外国語教育とコミュニケーション・スキル 日本人学習者のためのコミュニカティブ・アプローチを考える(横浜女子短期大学研究紀要第17号 2002年)

社会的スキルと外国語学習に対する積極性 共分散構造分析による研究(フランス語教育第32号、日本フランス語教育学会 2004年)

経歴

早稲田大学大学院文学研究科フランス文学専攻後期博士課程満期退学
横浜女子短期大学准教授を経て現職

 
 
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