佐藤 信一 教授
| 専門分野 |
平安時代を中心とする日本漢文学を研究しています。
現在関心のある事柄は、菅原道真の生涯と文学、詩、志の関わりですが、これも卒業論文から発展してきたものなのです。またさらに、仮名文学と漢文学との関係を探ってゆきたいと考えています。
こんな私も、卒論を書き始めたときは『源氏物語』を専攻していました。卒論のテーマは「『源氏物語』「夕霧」巻論―漢詩文の「霧」から見て―」だったと思います。その論文を書き始めるに当たって、確か茅野の夏休み合宿で研究発表みたいにして、指導教官の鈴木日出男先生や諸先輩に聞いて貰ったのです。
先生のアドバイスは「『芸文類聚』を見なさいよ」とのことでした。(因みに『芸文類聚』は「げいもんるいじゅう」と読みます)「『芸文類聚』?」。「それで用例を探せばいいんだよ」。「索引とかはあるんでしょうか」。「なあに。指でなぞって探せばいいよ」。指で探す。確かに大変でした。また遺漏も間々あったと思います。でも、指で探すと、何かしら、どこかしら読んでいるのです。
これは自分にとって掛け替えのない財産になりました。インターネットやコンピューターが大流行なご時世ですが、そのような物とは別のアナクロっぽい方法も大事にしてゆきたいなと思う今日この頃です。
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| 担当科目 |
漢文学基礎演習
漢文学演習
漢文学講義
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| 担当科目の内容 |
◇漢文学基礎演習◇
漢文学の基礎を演習形式、つまり一つの作品を分担して発表者を決めて読み進めることで、漢文の基礎的な学力を養います。返り点送りがなのついている漢文の文章を読み下すことが出来るようになります。
◇漢文学演習◇
日本の、または日本文学に深い影響を及ぼした中国の、漢文でかかれた作品を、発表者を決めて分担して読んで行きます。漢文に使われたことばの意味を考えるため、同時代の作品や前代の作品に、そのことばがどう用いられているのか、例を探して比較検討したりします。
◇漢文学講義◇
漢文の作品に関して、具体的な作家、または作品に即して見て行きます。ここ数年は道真の詩を読んでいます。ことばの重みを大切にして一首一首読み解いて行きたいと思います。詩のことばって本当におもしろいです。そのおもしろさが伝えられるようにがんばります。
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| 自由記述欄 |
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著書
「道真と是善 -巻二を中心に-」
「菅原道真論集」(勉誠出版、2003年)
「「文章」論ー菅原道真を中心にー」『ことばが拓く古代文学史』
(笠間書院、1999年)
「石上乙麻呂の表現について」『和漢比較文学叢書九』(汲古書院、1992年)
経歴
■経歴
東京大学文学部国語国文学科卒業
東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専門課程修士課程修了、
文学修士(東京大学)
立正学園高校非常勤講師、拓殖大学留学生別科非常勤講師、
聖心女子大学非常勤講師、跡見女子大学非常勤講師、
白百合女子大学専任講師を経て、白百合女子大学教授(現職)。
■所属学会
中古文学会
和漢比較文学会
物語研究会
■その他
●読書
この業界にいて「読書」というのは、「無趣味」と言うのに等しい感じもしますが、あえて言います。読書で良書に巡り会う喜びを吉田兼好は「見ぬ世の友」に会うことに喩えましたが、言い得て妙です。普段鼻をつき合わせているのと全く違う人にいくらでも会うことが出来るのですから、本代なんて安いものです。
●鳥を見ること
バードウォッチングなんて高級なもんじゃあ、ありません。双眼鏡で見て、自分が今までに見た種類の数を競う、なんてことには挫折しました。あ、四十雀だ、とか、あ、鶯の地鳴きだ、とか。隅田川でユリカモメを見て、そうか、これが都鳥かとか納得しています。
● 博物館や美術館に行くこと
美術鑑賞というのはためらわれます。日本画とか仏像とかが好きなのですが、展示会に行くと人が多すぎるのが悩みの種です。