山本 真吾 教授
| 専門分野 |
国語史(古代語)です。
平安時代から鎌倉時代にかけての言語の実態を、当時の人間の生きざまとの関係をできるだけ重視しながら記述したいと考えています。日本史や仏教学の知見に学びながら、当時の貴族、役人、僧侶、武士、庶民といったさまざまな階層の人々が、どのような目的をもち何を伝えたいと願って言葉を紡ぎ、それに相応しい文体を選択して文章を綴っていたかを丁寧に解きほぐしてゆきたいと思います。
なかでも、顕密仏教の諸流が形成した伝法の体系の中での記録とその相伝を基盤として寺院経蔵に蓄積された膨大な聖教(しょうぎょう)類は、訓点資料や変体漢文、片仮名交じり文、平仮名文、悉曇学書等の第一級の国語史料でもあり、これらの諸文体と書き手の社会的属性、文書の目的・機能、その文化的背景との相関を考察してゆくことを当面の課題としたいと思っています。
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| 担当科目 |
国語学概論
国語国文学基礎演習II
国語学演習(古典語)
卒業論文
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| 担当科目の内容 |
◇国語学概論◇
母語としての日本語について、文字・表記、音韻、文法、語彙、文体などの諸問題を取り上げることにより、日本語を通して、日本の文化と社会についての理解を深めることを目的としています。前半は、歴史的な観点から、古代・中世の日本語とその文化、社会、宗教との関わりについて考察し、また語学的な知識が古文を正確に理解する上でどのように役立つかについても話題にします。後半は、地理的、社会的な観点から、現代社会における日本語の多様性について理解を深め、現代日本語が抱えるさまざまな問題について考究します。方言や若者ことば、敬語、国語政策、情報化社会と現代国語といったトピックを取り上げます。
◇国語国文学基礎演習II◇
この授業では、国語辞典を今までのように〈使う〉側ではなく、〈つくる〉側に立って、その記述のポイントを理解し、工夫の所在を確かめ、追体験します。自分で文例や現行辞典を調べ、意味説明の文を練り上げることによって、言葉による説明能力の向上もねらいとします。
◇国語学演習(古典語)◇
鈴鹿本今昔物語集の精読を通して、語学的な問題について考察します。 原文を正確に読解することをねらいとする基礎篇では、表記上の特徴に留意しつつ、漢字字体の検討を行い、古字書等を用いて漢字の読みを推定し、古語の意味を検討し、通釈に至ります。研究篇では、この基礎篇を踏まえて、担当箇所の中から国語史上の問題を一つ取り上げ、深く考究します。
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| 自由記述欄 |
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著書
『平安鎌倉時代に於ける表白・願文の文体の研究』(汲古書院)
『図解日本語』(共著、三省堂)
『図説日本の辞書』(共著、おうふう)
『日本語史概説』(共著、朝倉書店)
『図解日本の文学』(共著、三省堂)
『小学生のまんが敬語辞典』(監修、学習研究社)
高山寺資料叢書『古訓点資料第四』(共著、東京大学出版会)
「平家物語に於ける漢語の受容に関する一考察ー「上皇御所」の呼称をめぐってー」(『国語学』157)
「平救阿闍梨作の諷誦文類についてー十一世紀前半期の漢字仮名交り文資料としてー」(『訓点語と訓点資料』98)
「平安時代の表白と願文に於ける文体的連関」(『国語国文』74-3)
経歴
■経歴
1984年3月 広島大学文学部文学科国語学国文学専攻卒業
1988年3月 広島大学大学院文学研究科国語学国文学専攻博士課程後期退学
1988年4月 広島大学文学部助手
1990年4月 三重大学人文学部文化学科専任講師
1992年4月 同助教授
2005年4月 白百合女子大学文学部国語国文学科教授(現職)
■所属学会
日本語学会
訓点語学会
国語語彙史研究会