教員紹介

 

木部 則雄 教授

専門分野 精神分析(こどものこころの探求) 精神医学
担当科目 発達心理学演習IB
担当科目の内容 ◇発達心理学演習IB◇
私の本科目の分担は臨床心理学の基礎論文を英文で読むことです。臨床心理学には、さまざまな学派や方法が存在していますが、その基礎はフロイトの確立した精神分析です。フロイトは19世紀末から20世紀中頃までオーストリアのウィーンで臨床活動を行い、精神分析を確立しました。フロイトの母国語はドイツ語でしたが、フロイトの弟子であるジェームス・ストレイチーによって英語に翻訳され、この翻訳がフロイトの標準版(スタンダード・エディション)となりました。
  本年度は、フロイトが精神分析の中核概念であるエディプス・コンプレックスを子どもで実証したとされている「ある5歳男児の恐怖症分析(少年ハンス)」(1905)を輪読する予定です。
  エディプス・コンプレックスはフロイトが父親を亡くした後に、自らの内に潜む父親殺しの願望に気づいたことに起因しています。このフロイトの空想は父親を亡き者にし母親と交わるという、古代ギリシャ悲劇のひとつである『オイディプス』のテーマと同じものでした。したがって、フロイトはこの心性は人類にとって普遍的な空想であると考え、これをエディプス・コンプレックスと命名しました。
  フロイトはこの5歳児の馬に対する恐怖症を父親からの情報に基づき、父親に示唆を与えることで、間接的に精神分析的治療を行いました。この記録に記載されているハンスと父親の会話は、ハンスの子どもの性に対する好奇心と機知を絶妙に表現しています。本論文は当然のことながら、翻訳もされていますが、原文での父子のやり取りを味わって欲しいと思います。


自由記述欄

著書

著書:「こどもの精神分析」(2006)岩崎学術出版社
監訳:「こどものこころのアセスメント」(2007)岩崎学術出版社

経歴


 
 
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