2023年度「心理学実験Ⅰ」授業風景

　今回は２年生必修科目『心理学実験Ⅰ』の鏡映描写実験を行っている時間を取材しました。実はこの実験は２年前の2021年度にも取材しており、その頃はコロナ禍ということもあってか、実験手続きを黙々と進める風景が印象的でしたが、今年はグループ内での話し合いや計測を和気あいあいと行っている様子が見られました。


　学習の転移（ある学習が後に行われる学習に影響を及ぼすこと）について講義があった後、鏡映描写実験を通してそのことを検証するためには、どのような方法で実験を行いどのようなデータを比較すればよいか、について各グループで話し合いました。持参のiPadでメモを取りながら、共有が必要な資料は教室の近くのプリンターですぐに印刷をするというグループもありました。実験が始まると、利き手と反対の手で描写するのにとても緊張している学生をグループの仲間で励まし合ったり、一方では試験監督のように「用意、始め！」と時間を計測し合ったり、あるいは作業に集中できるように経過時間が見えない位置で時間を測ったり、それぞれのグループの取り組み方に創意工夫がありました。


　主体的に学ぼうとする姿勢は他の科目の学習にも転移するかもしれませんね。